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ISO〜運動音痴でもいいですか?〜  作者: 安
はじめてのVRと運動音痴
26/30

ep26

遅れてしまった本当にごめんなさい。

これからの更新について大切なお知らせがありますので

できれば活動報告を一読していただけると…

「負けちゃったー!」


戦闘が終わって目の前で真っ二つにされた2人が帰ってきた。本人たちは真っ二つにされたというのにケロッとしてる。グロい描写に制限かけてないと本当にトラウマものだよ…。


「今回はちゃんと見ててくれたんでしょ?」


ふーちゃんのドヤ顔にちゃんと答えてあげる。


「うん。でも凄かったよね!おじいちゃんあんなに強かったんだ…。ご飯ひとつでそんなに変わるものなんだなぁ」


私の作ったご飯でイキイキしてくれるようになったのはとても嬉しいけど、あの動きを見てたらとんでもない人を目覚めさせちゃったんだって、思った。


「マジでVRだけどすごい威圧感だった…。本気で恐怖を感じたし、俺もまだまだだなー。普通にアビリティのレベルが足りなさ過ぎて全然攻撃と通らんかったし」


「でもそんな人相手にもあの【雷】当てるんだからすごいよねぇ」


「多分次は当んねーだろうけどな」


あれ一発当てるのにどんだけこっちが苦労してると思ってるんだよとれーくんはそのあと続けた。確かに条件を聞いてると本当にどうやって当ててるのか疑問に思うくらい。でもあの魔法を受けてもぴんぴんしてるおじいさんもすごいけど、初めて戦う相手にそんなピンポイントで当てるれーくんも結構おかしいと思う。


「どうじゃ、わしのリハビリ戦は。長い間斧を触ってなくても、さすがに若いもんにはまだ負けんわ」


豪快に笑いながら冒険の女神さまの加護の空間から出てくるおじいさん。さっきまであんなに自信がなさそうに老けていくだけだったおじいさんとは雰囲気が違う。本当に同一人物だろうか?なんだか口調までおかしくなっている気がする。


「嬢ちゃんも本当にありがとの。またいつでも来るといい。大歓迎じゃ。またおいしいご飯をふるまっておくれ。もちろんお礼はしっかりとするからの。これでもわしはお金持ちじゃから、何か困ったことがあったらいつでも頼りに来るとよい」


「ありがとうございます、おじいちゃん」


「うむ。おぬしらもいつでも挑みに来るといい。もちろん仲間を連れてきてもええぞ。全員まとめて相手してやろう」


おじいちゃんは二人に向き直ると不敵な笑みを浮かべてそう言った。なんだかその横顔はいたずら好きの少年みたいだった。


「もちろん!すぐに一対一でも勝てるようになる!」


「ええ、俺も負けませんよ。今度はしっかり仕留めて見せます」


■ ■ ■ ■ ■ ■

「ふー。ちょっと疲れたかな」


ヘッドギアを外して体を起こす。


「やっぱり楽しいなぁ…」


VRなんて所詮ゲームだって言う人も多いみたいだけど、私はどうしてもそう思えない。あれだけ人の生々しさをAIで表現するなんて本当にすごいことだと思う。中に本当は人が入っているって言われたって私は簡単に信じちゃう。

できることだって本当に無限大だし、自分がやりたいことが、本当にやりたいようにできる。

幼馴染に乗せられるようにして始めたISO、運動音痴を疑似的に克服するっていうのは普通にプレイングしてたらできることだって気づいたちゃった。


「じゃあ、私がしたいことって?」


あの二人みたいにゲームを攻略するのは私に合わないし、私は旅するとしたら旅行気分でのんびり旅したい。ゲームだからボス戦なんかはあるらしいけど。

私のアビリティ構成的には戦闘系よりも生産系、自分のやりたいことを鑑みても、戦闘メインはちょっぴりしたくない。


「やっぱり自分の作ったもので相手に喜んでもらいたい」


現実じゃできないことがあの世界では実現できる。私は昔、女の子の誰しもがなりたいと思うパン屋さんになりたかったのだ。今はそれはあきらめてちゃんと勉強してるけど、その夢をあの世界で。

次回更新は二ヵ月後、第二土曜日です。

こんな話が見たい!っていうコメントや誤字脱字があれば感想でいただけるとうれしいです。

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