表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ISO〜運動音痴でもいいですか?〜  作者: 安
はじめてのVRと運動音痴
16/30

ep16

スミマセンだいぶ短いです。

キリの良いところで終わろうとしたら…。

一応前回まででリクエストのあったスポーツ的なものと思って書いたんですが、ちょっとイメージと違いましたかね?

ああいうミニゲームは今後も書いていきたいです。

結局今日の調合ではなんの成果も得られませんでした!!けど可能性を一つ一つ検証していくことが実験や開拓の基本のはずだ。

そして私の間は告げている…この緑癒草の苦味を出さずに薬効成分を抽出させることができると。


「じゃあ午後の部、張り切って行ってみよー!おー!」


午後の部は戦闘訓練。まだ日は沈んでいないけど矢の材料になる石と枝を探す時間も必要だし、木の的に当ててウォーミングアップしてから本番に臨もう。私は学校の模試でも勉強をしっかりして過去問も解いてから臨むタイプです。


「石はこの小川の川底にいっぱいあるからいいとして、外に出て取らないといけないのは枝と蔓か」


特に蔓は重要ですよ。ある程度耐久力のある蔓を取ってこないと生産が失敗し易くなったり威力が減衰したりするみたいだからね。

前回探索した時は刃物を持ってなくて丈夫な蔓は泣く泣く諦めたから、今回はしっかりとした丈夫な蔓をゲットしないと!

そう意気込んでセーフティエリアから出発した。









◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

歩き始めて5分足らずで丈夫な蔓を見かけた。

外見だけじゃ本当に丈夫な蔓か分かりにくいから一回引っ張ってみる。よし、大丈夫なやつだ。採取に使う刃物は勿論包丁。お金貯めて採取用のナイフを買わないといけないけど、鉄さんの作ってくれた包丁よ切れ味がよすぎてあまり買う気が起きない。


「よーっし…ってあれ?」


包丁を構えて目の前の蔓を見てみると、何故か赤い線がうっすらと表示されている。表示の濃さは気をつけて観察して気付くかどうかくらいだ。さっきまではこんな線はなかったはずなんだけど…。


「包丁を構えてから見えるようになった、つまり【料理】アビリティが関係してる…?」


その線はありそうだ。早速その線に沿って切ってみる。


「あ、軽い」


丈夫な蔓は紙のようにスルリと切れてしまった。


「うーん。【料理】アビリティがまさか採取に使えるようになるなんて。でもアビリティが反応するってことはまさか食べられる…?」


私は自分の手の中にある蔓を見る。


「緑だ」


緑だ。ゴボウみたいに茶色くもないし、ツルムラサキのようでもない。普通の朝顔の蔓を少し太くした感じだ。それにかなり丈夫だから噛みきれないんじゃないだろうか。


「とにかく今は保留かな」


そう。今はそんな新しいことに挑戦している場合ではないのだ。早くセーフティエリアへ戻って矢の製作をしなければ。

その後は特に目新しい発見もなく適当に採取できそうなものを拾いつつセーフティエリアに帰ってきた。


「まだまだ狩りのまでは時間があるから今回は石の矢を改良してみよう」


まず簡単に思いつくのは、鏃に工夫を凝らしてみること。


「どうするのがベストなんだろ。普通は矢印の先っぽみたいな形だけど、敢えて円錐形にしてみるとか…?抜けにくいように返しもつけてみようかな」


頭の中で構成を練りつつそろそろ固まってきたから実際に石を加工してみる。【細工】のレベルも上げていきたいし。

それから一時間ほど矢の製作に時間を使って、ようやく日が落ち始めてきた。それまでにいろいろな種類のやを作ることができた。例えば鏃を円錐形にして貫通力が上がるかなーっていうのとか、先を尖らせずに敢えて潰してみて鈍器みたいに使えないかなーっていうのとか、銛みたいに返しをつけて抜けにくくなるみたいなのとか。とにかく色々な種類を作ったから実戦で効果を見てみたい。

一応セーフティエリアにすぐ逃げ込める位置をキープしつつ夜のモブを狩って行くつもりだから、今回はかなり安全のはず。幼なじみ2人に聞いてみたところ、夜のモブは体力が低く状態異常系の攻撃を多用してすばしっこい相手が多いらしい。体力が低い分戦闘系のアビリティにはいる経験値が少ないからあまり旨味のある狩場じゃないみたい。夜の草原のウルフなら別らしいけど、あれはまだ強すぎるんだって。それでも経験値効率のために強すぎるとか言ってる相手に挑みにいく2人を含む攻略組はちょっとどうかしてると思う。


「よーし今度こそソロでてきを狩るんだ…」


私は静かに強い決意を心に秘め、セーフティエリアから出発した。

次回はちょっと変則的で

3月10日の21時頃を予定しています

一周年記念ですね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ