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ピンク髪

嘘つき村の森村くん

作者: さいべり屋

森村くんは、嘘つきだ。


何度も、何度も、遅刻をしては、

「宇宙人に攫われちゃって」

「時間旅行をしてきてさ」

おかしな言い訳ばっかりしてた。


いつも体育を休むのは、

「宇宙人に改造されたから。

激しく動くと爆発しちゃう」

みんなは彼に、嘘つき村ってあだ名をつけた。


いつもおかしなピンクの髪で。

身体に合わないズボンを履いて。

「ホントはね、僕、異世界から来たんだ」

きらきら光る小石をくれた。

森村くんは嘘つきだ。


3時間目の体育の時間。

森村くんは急に倒れた。

紫陽花みたいに真っ青な顔で

「大丈夫」ってささやいた。

森村くんは嘘つきだ。


「森村くんは、どうしていつも嘘つくの?」

保健室からの帰り道、

森村くんに聞いてみた。

「もし僕が、異世界に帰ることになっても、

忘れてほしくないからさ」

森村くんは嘘つきだ。

……嘘だったら、いいと思った。


次の日の朝、森村くんは転校してた。

最後まで、森村くんは嘘つきだった。


「一緒だよ」

って、指切りしたのに、

出した葉書は、宛先不明で戻ってきた。

森村くんは嘘つきだ。


もしも、ホントに異世界があるなら、

ピンクの髪のピノキオがいたら、

クジラのお腹から飛び出して、

いつか、また来てくれたらいい。


夜空みたいにきらきら光る

ちいさな石にわたしは願った。

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