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64.

投稿忘れてました……。すみません。



メノウが出なければ訓練、出れば実戦と常に身体を動かし続ける日々に追われる史。それでも休みはしっかりとあり、今日は久しぶりの息抜きだ。


「給料が意外とある……」


一切手をつけていないのもあるが、史はかなりの額があることに驚く。公務員は安月給と言われるが、軍に関しては死の危険性も伴うため、高いのだろう。


「あ、新作出たんだ」

「ね~、意外。完結してると思ってた」

「ですね。あの終わり方で新作はないと」


途中で言葉を止め、急いで後ろを振り返る。そこには、ヒラヒラと手を振り、フードを被る少女。見えにくいが、確かに見える瞳は強膜が赤に染まっている。史は急いでスマホを取り出し、緊急連絡をいれようとする。


「あ、待って待って! 今回は私も殺る気ないの」


互いに丸腰だし、と言われ、この状況で相手取れるとは思えない。提案を聞き入れ警戒を解いて、立ち話もなんだからと店に入ろうと言われ、大人しく従う。


「久しぶりだね。改めて、私は無愛。【死月の災厄】だよ」


喫茶店に入り、フードを取った少女──無愛は赤い瞳を隠さずににこりと笑う。その姿に史は困惑する。青海たちから聞かされた無愛は笑うことがなく、笑ったとしても、このように笑ったりはしない。


「……なんで」

「史を狙うのかって?」


無愛は少し口元を歪ませ、「史はキーパーソンだからね」と答える。凡人である自分が重要人物なのは何か間違いではないのか、そう聞きたいが、無愛は真剣そのもの。


「能力自体が厄介なのもあるけどね」

「……俺のは、そこまで強くありません」

「それは、史が力の使い方を分かってないからだよ」


史の能力は使い方を間違えれば簡単に周囲を傷つけてしまう。だから史は、能力を使ったことがない。影夜たちとの訓練でも、史が使いたくないと言ったため体術メインの訓練になっている。


「他人を傷つけたくないなんて甘いこと考えてる限り、使命を果たせないよ」

「使命…?」

「そうだよ。君はいつか、王を倒さなければならないんだ。君たち双人(ふたり)は、そういう運命で、決められているんだ」


無愛は史を見ているようで、どこか遠くを見ている。その姿は、昔を思い出しているような哀愁を漂わせながらも、未来をその手に掴むという確固たる意思があるように見えた。


「じゃあね。話せてよかった」

「行かせねぇよ」


カチャリと軽い金属音と共に、無愛の頭に冷たい金属が当たる。


「………これはやられたねぇ」




「最近忘れすぎでは」

書いてはいたものの、毎回投稿予約を忘れてるんですよ…。


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