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28.




人の手により造られた、人ならざる存在たち。


「メノウにはある目的がある」

「前に研究所で話してたモノか」


メノウにとっての救済とは死。

自分たちを造り出したモノの下へと帰ろうとする習性。その帰るべき場所がどこかは分からない。故に、暴れまわり、それを知っているかもしれない知的生命体である人間を襲う。


「帰巣本能。メノウはある場所へと行こうとする習性がある」


だがその場所は分からない。分かるはずがない。


「メノウの祖と言っていい存在。最初に産み出されたメノウ。知性を持つメノウたちはそいつを【ゼロ】と呼ぶ」


何故メノウが誕生したのか、それは分かっていない。だがそれは、人間たちはである。


「俺たちの元となったモノは言っていた。メノウとは、生命が存在する限り、絶えることなき存在だと」

「どういうこと?」

「今から言うことは、あくまで予測だ」


それが本当かどうかは分からず、もし本当だとするのなら、メノウを消し去ることは不可能に近い。


「メノウとは、人の、生命の、欲望であり、負の感情が集まり生まれた存在」


子どもの戯言、根拠も何もない予測。だが、


「メノウの一部には、能力を保有している個体がいる」

「それは確認してるわ。現在では確か、九体」

「そのメノウたちの能力は?」


能力を保持しているメノウの情報は軍全体に伝えられている。


「全てを食らう個体、あらゆる攻撃を無効にする個体」

「他のメノウを従えていた個体、対面すると戦意を喪失させた個体もいた」


それらが生命の欲望や負の感情と言われても、何に関係するのか。


「……大罪と美徳」

「何? その大罪と美徳って」


ゆらが呟いた言葉に青海たちは首をかしげる。


「宗教で信じられてる人の罪と徳ですよ」

「大罪が【傲慢】【暴食】【色欲】【強欲】【憤怒】【嫉妬】【怠惰】だったか」

「はい。他にも、【憂鬱】や【虚飾】が入ることもあります」

「美徳は知ってる。【謙虚】【知恵】【勇気】【節制】【正義】【信仰】【希望】だよね」


それが何の関係があるのかと疑問が浮かぶ。


「欲望にはまぁ、他にもいろいろありはするが、主にそれがある。能力保持個体とかな」


全てを食らう個体は【暴食】。

あらゆる攻撃を無効にする個体は【怠惰】。

他のメノウを従えていた個体は【信仰】。

対面すると戦意を喪失させた個体は【希望】。


「あらゆる障害を食らう【暴食】。何もせずとも傷一つつくことのない絶対防御の【怠惰】。自身を信じ、従わせる【信仰】。自身への反抗の意思を消す【希望】」

「どれもそれに当てはまるってこと?」

「そう。で、お前らが知ってるのはそれの一部」


大罪と美徳の中でも、強力とされているモノ。


「【傲慢】と【正義】。この二対を味方にできればメノウを完全に消滅させることができる」




やはり小説というのは書き手の趣味が出るものでして、

「設定のごちゃごちゃを言い訳するな」

久しぶりに出たねぇ。

「キャラと喋る一次創作者いないだろ」

個性が出てるってことで。


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