各広告について
さて、では個別項目について考えてみます。
ストブラ・BLACK LAGOON・銀英伝・クイーンズブレイドについては、まあアニメ化もされた原作ありの作品ですので、内容についてはおおむね想像がつくところと思います。やってみた事はありませんが、一般的な判断として
BLACK LAGOON・銀英伝 エロ少な目
ストブラ エロありそう
クイーンズブレイド 多分エロ多め
だと想像できますが、まあそこまで過激なものにはならないでしょう。原作を考えても、これらがアダルト広告とは言えないということに異論はないかと思います。
ビビッドアーミーですが、どこでも見かけるちょっとエッチい広告です。でもこれ、検索してみると判るのですが、ゲームの内容には広告に出てくるような女の子とのからみはほとんどないという事です。このため、広告詐欺とすら言われる事もあります(笑)。ゲームの内容はとても健全。広告がすこしエッチいけれど、度を越してはいない。よって、これもアダルト広告ではないでしょう。
トリリオン・セクレタリーは、これらのゲーム広告の中では一番エッチ度が高いと言えます。ただし、内容的に明らかに限度を越す(まあ具体的に言えば乳首や局部を見せる)ようなものはもちろんありません。
ゲーム内容ですが、調べてみるとエッチな秘書と一緒に経営をするシミュレーションゲームで、時に子供も作ったりして、その子供を後継者に育てたりもするようです。ただし、ゲームのエントリに際して年齢確認が入っているわけでもないので、なろうで許される描写のごとく、行為自体を描写することなく朝チュンになるあたりではと想像します。
ゲーム自体がR18ではないし、広告自体もR18というほどではないので、エッチではありますがアダルト広告とは言えないと考えます。
黒よりのグレーと考えるのは、TOPTOONが提供した各広告です。TOPTOONは一つのサイトで全年齢のマンガとR18マンガを提供するサイトと考えられます。各マンガで無料で読むことができる部分が存在しているのですが、ゲストで無登録で読めるマンガ(全年齢)と、登録して18歳以上の年齢確認が必要なマンガが存在します。そして、広告に出ていたマンガは全て年齢確認が必要なもの、でした。
無料の範囲でいくつか確認してみましたが、もろの性行為の描写はあり。ただし、成年マークがつくマンガほどの過激度ではなし。青年漫画か、過激な方のレディコミといったレベルでしょうか。それでも、一応年齢確認が必要な項目に直接誘因しているというのは、非常によろしくないと考えます。すりぬけ、ですね。
一方、ノクターンで表示される広告には、明らかなアダルトの広告が存在しています。
DMMはこのあたりとてもきっちりしている会社で、全年齢版の項目はdmm.comのドメインを使用し、R18の項目(電子書籍・動画・同人・大人のおもちゃを含む通販)はdmm.co.jpのドメインを使用してFANZAという名前でブランディングしています。ドメインを明確に分けて、dmm.co.jpにアクセスする場合には年齢確認をするようになっています。
もちろん、dmm.comのコンテンツでも18歳以上でないと使用できない項目はあるでしょう。たとえば株やFXは当然18歳未満は使用できない項目です。かといって、これらをR18というのは変ですよね。R18、すなわちアダルトな項目というのは、「性的」であることを前提としていると考えます。このあたりはまた項目を分けて話をしたいと思います。
で、ノクターンにはFANZA Gamesの広告が半数出稿されていました。これらは、当該ゲームのページに飛んだだけで、これはR18だとはっきりわかるようなものとなっています。端的に言ってしまえば、すぐに裸が沢山出てくる、というところですね。今日は、FANZAのゲームだけではなくR18の同人の広告も出稿されていました。
以上から考えて、
・なろうとノクターンでは、明らかに広告内容が異なり、なろうでは適切にR18広告を排除する設定がなされていると考えられる。
・ただし、上記にかかわらずアダルトなコンテンツに誘因する広告がすりぬけて表示される事は、無いとは言えない。
という所かと思います。
次に、Web広告の仕組みについて知っている範囲でまとめてみたいと思います。