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超メンヘラ男の病みノート  作者: 露無準人
2/4

誰かに愛されたかった人生でした

 俺の母親が足枷過ぎる件について。


 家事全般は俺でもできるし、あいつの存在価値ねえわ。なんなら、いろいろ文句言ってきたりして俺にストレス与えてくる分、足枷まである。


 まーじで消えてくんねえかな、あの足手まとい。本当に邪魔なんだが。


 家事全般は俺がやるかわりに、あの足枷はさっさと消えてくんねえかな。


 生まれてから一度も、親からの愛なんて感じなかったし。はー。俺も、優しくて愛情の溢れるお母さんが欲しかった。


 そんな母親の下に生まれてたら、俺もこんなクズには育たなかっただろうし。そもそも、俺みたいな失敗作が生まれることもなかったし。


 母親が好きって言ってる人達が羨ましい。俺も、好きになりたかった。


 最初は信じてたんだよ。俺も、愛されてるんだって。俺が気づいてないだけで、本当は俺のことを愛してくれてるんだって。


 でも違った。あいつは俺のことなんか欠片も愛してない。なんなら、邪魔とさえ思ってるかもしれない。


 まあ、俺の勘違いっていう可能性もあるけど。でも、そう思ってしまうような態度を取っているアイツにも問題はあると思う。


 ……なんで、愛してくれないんだろう。なんで、愛する気なんかないくせに、子どもを産んだんだろう。俺のせい?俺が悪いの?俺が、生まれてきたのがいけないの?


 せめて、両親には愛して欲しかった。今まで、誰からも愛されたことがないから。せめて、せめて両親には、俺のことを愛して欲しかった。


 ほーんと、なんで俺なんかが生まれて来ちゃったんだろ。誰からも愛されないんなら、生きてる意味なんてないし、生まれてくる必要もないよね?なのに、なんで生まれて来ちゃったんだろ。神様が発注ミスでもしたんかな?


 できれば、さっさと死にたい。死んで、臓器提供でもなんでもいいから、誰かの役に立ちたい。そしたら、俺の人生も少しは意味があったと思えるだろうから。


 ……でも、死にたくない。死ぬのは、ちょっと怖いから。死にたいけど、死にたくない……本当に、どうしようもないゴミクズだね、俺って。


 やっぱり、俺を産んだ母親が悪いんじゃなくて、生まれてきたのが俺なのが悪かったんだろうね。きっと。被害者は俺じゃなくて、母親の方なんだろうね。


 もしそうだとしたら、嫌だけど謝らないといけないのかな。「ごめんなさい。俺なんかが生まれてきたせいで、あなたに多大なるご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございません」って。


 はーあ。誰かに愛してもらいたかった人生でした。



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