77 マクロ
20××年9月20日
菅谷杏奈
休めずに
日を拝めども
先見えず
蒼奪われし
幽玄の夢
(やすめずに
ひをおがめども
ちりぬるを
あおうばわれし
ゆうげんのゆめ)
サトルくんが交換日記しろしろウルサイからしたんだけど、あまりにも恥ずかしいから、3日で辞めた。3日続いただけで奇跡。サトルくんも、もっと厚かましくなったし……もう二度としない!こんなしがない日記や短歌、誰も読んじゃダメ!!
仕合わせは
髪の音色と
口ずさむ
あなたのおかげ
あゝカシオペア
(しあわせは
かみのねいろと
くちずさむ
あなたのおかげ
ああかしおぺあ)
日記や短歌だけじゃない
私だって、詩を書いてみたの……
そもそも、芸術は、開かれた世界。貧富の差も肌の色も宗旨宗派も関係無いわ。そう教えてくれたのは……他でもないサトルくんなんだけどね。あの独特なバイブス。詩を書いてみると、案外面白いものね。「思いを込めれば込めるほど、その汗を流せば流すほど、生活化し、現実化する魔法」ってサトルくんが言っていたけど、ちょっとだけ分かる気がするかも。
はっ、宇宙の外側には、そういえば何があるの?太陽系も銀河系からすれば、ミドリムシみたいなもの。きっと、物質次元を越えるのは、心で、それで心を越えるのは、魂で、魂を越えるのは神々で、神々を越えるのは、唯一無二の根源の神様よ。私は、いつか、その根源の神様のお城に登城させてもらおうと思ったりして。
「銀色の雨」
詩:菅谷杏奈
この街では銀色の雨が降っていた
耳を澄ませば
自由で悲しい宇宙からの歌が聞こえる
私はその歌のなかに
跡形もなく消えていった
もはやこの世は泡影のグラス
そこでは
耽美な旋律が流れていた
私の瞳からは
次第に涙がこぼれていた
その刹那には
白い太陽の光が舞を舞った
気が付けば
私が散らばって
この街に降りそそいでいた
銀色の雨となって……




