51 自然
20××年4月17日
加藤悟
こんなに想っているのに、アンナとは違うクラスになった。それはそれで神様とたおやかな自然のお導きだ。世の中は、叶えたり、引き寄せることばかり叫ばれているけれど、叶わなくて良いものも当然ある。どんなに願っても叶わないものは叶わない。厳しい言い方をすれば、夢見る少年のままではいられない……、夢を叶える少年になるしかない……。夢。必要な夢があることは知っている。必要か必要じゃないかは、とことん取り組めば、おのずと認識できるようになる。言い方を変えれば、必要なことは、願ってなくても与えられることだろう。大丈夫だ、アンナとの仲はこんなことでは破綻しない。アンナとの愛の真価が問われるのは、まだまだこれからだ。
そうだ、ぼくはこの風のようになりたい。そして、アンナを加護する。
四大元素をアリストテレスというギリシャ哲学者が唱えられたようだが、今日は、その風・火・水・土を讃美しながら精神を同化させ、自然と融合していく詩を書いておこう。ちなみにギリシャ哲学者でいえば(エジプト出身だけれども)、ぼくは、プロティノスが好きだ。後に、ネオプラトニズムの源流となる人物だが、ラファエロやアウグスティヌス、ノヴァーリス、ゲーテなども愛読していた。彼の「根元的美」という捉え方や一者からの「流出」については、ぼくも影響を受けているところ。今あるギリシャの真・善・美という思想を築き上げたような人物でもあるし、神秘主義の祖とも言われいる人物。
まあ、ぼくが感じているところでは、認識しているしていない問わず、誰もが皆、独自のかけがえのない神秘主義者であると思っている。誰もが皆、普遍真理だけではなく、自分にしかない個別真理があるでしょう……。それを共有し合えたらと、最近のぼくは、絶えず願い生きている……、うん、この詩に、先ずはぼくの全てを託そう。
「ボクノ詩ハ ~自然への憧れ~」
詩:加藤悟
ボクノ詩ハ
この風のようになりたい
追いかけて握ってもそこには
何もないけれど
いつでも
あなたと一緒
ボクノ詩ハ
この炎のようになりたい
温かく
命を育み
暗闇を照らすけれど
近づきすぎるとヤケドする
ボクノ詩ハ
この水のようになりたい
鏡のように一点の翳りもなく
選らばずにどこまでも
下へ下へ降りていき
渇きを潤す
ボクノ詩ハ
この土のようになりたい
踏まれても枯れても
やがて
美しい花を咲かせる
ボクノ詩ノ命ガ
あまたの天然自然となって
あなたの元へ
翔んでゆけ
翔んでゆけ




