42 光の城
20××年3月19日
加藤悟
自分を知ることにより、自分から脱け出すことができる。この相関関係は、かの世界の開闢に聳える、叡智の城に至る鍵を見つけることができる。そのチャンスがいつでも、この自由な意思によって、与えられていることを知らないといけない。自我は非我にも繋がっているのだから、と、このターナーの『ノラム城』が教えてくれたんだ。やっぱりルノアール、ピサロ、モネ、ドガに影響を与えるほどの作品だ。この感動は、ぼくのアーティスト性にもリンクしているからだろう。
光。光の回転や調和とはこういうものだ。これを印象によって、観る人々に宿る、天然自然を呼び起こしているんだ。ぼくは、立ち還れた1人。立ち還るごとに、非我でもある世界との一体感が回復してくる。こういう時、忙しさを言い訳にしていたら、愚の骨頂。忙しいことが良いわけではない。明治の自然小説家でもあった徳冨蘆花はこのようなことを言っていた。「本を読みすぎると悪魔になり、仕事をしすぎると獣になる」と。仏教や儒教でもそうだけれども、中道や中庸、ピタゴラスも真ん中の道と言っているのだから。
そうだなぁ。ぼくが今この光を描くならば、輪郭をはっきりと出すことだろう。人類を夜明けへと導くのは、芸術だ!芸術が生きてこないと、政治や経済も生きてこないだろう。何故ならば、芸術とは人や神様の心を映すものだから。心が飢えているときに、元気や感動を与えられる芸術家になりたい。
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『光の魅了 ー独創への調律ー』
万華鏡の冠から観える雪どけの世界
[1 喜怒哀楽の誕生や回転、その肯定や悦楽]
まるごと天使の椅子と竪琴の音色
[2 自他の調和と共鳴の旋律]
レインボーライオンガブリエルミラー
[3 独創の色彩]
輪転の心音と太陽の息
[4 無量のパワーを与える内包の確立]
アイリスの乱舞と一枚織りの詩
[5 純潔の虚空世界 、彩国、または絶対界]
「なにも持ってない、故に、愛は満ちる」
[6 躍動する一体感と歓喜]
裸の赤子と幼子が腹を抱えて笑って、涙して
[7 生命の進化とそのサイクル]
ダイヤモンドの葉を故郷の船にして
帆を張り、滅紫の風に乗る
[8 流動と不動の無限]
白桃プリズムの囀ずり
[9 完成と現在進行形、また共感の要素]
鳳凰の卵が手のひらに産み落とされる
[10 1~9の体験から繋がる、新たな世界]




