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第二部31 自転車

※ ウィークリイ王国・繁華街

   マッティオ・マンデイ


おっでかっけ、おっでかっけ、アル様とっ♪

デートだ、デートだ、嬉しいなっ♪


なんて、即興の歌を心の中で歌う僕。


自分でも浮かれすぎだとわかっているが止められない。


アレックス様と一緒に出掛けるだけでも嬉しいのに、『ちょうど試作が

出来たので一緒に試乗してくれ』ということで、自転車の2人乗りを

してるんだからね。


しかも後部にも座席がついているので、立ち乗りではなく、こうやって

アレックス様に後ろから抱きつく形でだ。


あとはアレックス様が背中に装備してる十手がなければもっと強く

抱きつくことが出来るんだけどな~・・・。


「マッティオ、乗り心地はどうだい?!」

とか思っていたら、アレックス様が急に振り向いて、話しかけてきた。


「はっ、はいっ!も、問題ないです」

「そうか、やっぱりダンパーがなくても街中ならゴムタイヤだけで

大丈夫だね」


満足そうなアレックス様だが、いきなり振り向かないで欲しいな。

浮かれて締まりのない表情、見られてないよね?!


今回のお出かけの名目は特別区の視察だから、あまり嬉しさを表に

出さないようにしないと。


とか思っていたら、目的地に着いちゃった。

10分もたってないよ!


もっとアレックス様とくっついていたかったのに・・・。

自転車、早すぎ!!




※ ウィークリイ王国・繁華街

   アレックス・ホリデイ


順番としては、普通の自転車を作ってからマウンテンバイクを作るのが

普通だろう。


だが、この世界、道路の状態が悪いし、すでにダンパーの開発ができていた。


なので最初から悪路用としてダンパーを使ったマウンテンバイクを

作ってもらった。


だが王都のメインの通りはほぼ石畳だし、土がむき出しの道でも多少

デコボコしているが踏み固められている。


というわけで、王都の街中専用の廉価普及版としてダンパーなしの

普通の自転車の開発もしてもらっていた。


そして、先日クラリスから孤児院の子供が蹴られて怪我をしたという

報告があった。


子供を蹴った奴は、クラリスが相応の処分をしたということだから、

もう俺が何かをする必要もないだろう。

もしも、何かの拍子に俺がそいつと出会ったりしたら、わからないが。


そして子供を病院に運んだとき、クラリスはラザールが()ぐ自転車に

立ち乗りしながら子供を抱きかかえて運んだそうだ。

うん、中国の雑技団かな?!


そのとき彼女は、『後部に乗るのに、立ち乗りじゃなくて座って

乗れたら』と思ったそうだ。


それを聞いて、子供を後ろに乗せて運ぶ自転車のチャイルドシートを

思い出した。


日本では確か、幼稚園とか6歳までとかの制限があったけど、ここには

そんなものはない。

だいたい、日本では立ち乗りも違反だし。


ということで、シャルに頼んだらあっさりと出来たので、試作ができていた

自転車に取り付けマッティオに後ろに乗ってもらって、学園からこの繁華街

までやってきた。


途中、道が悪いところもあったけど、問題なく乗り越えられた。

まあ、いざとなったら、自転車を担いで歩けばいいし。


あとは、ゴムタイヤの量産化さえ出来れば一般販売できそうだ。

まあ、その原料のゴムの木の栽培・成長が問題なんだが・・・。


それまでは、身内で使えばいいか。


人の移動はもちろん、物を運ぶのにも便利だからね。

それ用に3輪自転車の開発もシャルに頼んでおくかな。


孤児院を卒業した者の仕事として、自転車を使ったタクシー:輪タク屋や

荷物や手紙を運ぶ宅配屋を作るのもいいかもしれない。


一番の問題は盗難だが、紋章入りのナンバープレートをつけて管理すれば

大丈夫だろう。


もちろん、盗んだ奴や盗もうとした奴は、2度と盗もうなんて気に

ならないようにしてやるけど・・・ふっふっふ・・・。


おっと、もう着いちゃった。


さあ、マッティオ、お楽しみの時間だよ。

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