第二部21 我が名はホリデイ!
※ ウィークリイ王国・校庭
ルクスタイン王国諜報部所属カート・ウィリアムス
ダークノーム
人間の半分ほどの身体の大きさのノーム族が闇堕ちした種族だ。
利己的で金にがめついので嫌われ者だが魔法に関しては優れた者が多い。
その中でもアレは特に火属性魔法に特化した奴だ。
雇うのに苦労したが、その甲斐はあった。
ファイアーストームは、詠唱に時間がかかるのが欠点だが、俺のコートの
中に隠れているときに合図をして詠唱を開始させて、後は発動するだけだ。
さあ、全てを焼き尽くしてしまえ!!
※ ウィークリイ王国・王立学園、校庭
アレックス・ホリデイ
大盾の陰から小男が飛び出してきた。
対戦型格闘ゲームK〇Fのキャラ、チ〇イ・ボ〇ゲみたいな奴だ。
こいつが奴らの切り札か。
「ファイアーストーム!!」
チ〇イ(仮)が魔法を開放する。
同時に俺も、
「俺の世界だ!」
と静かに言う。
(注:よかったら子〇武〇氏の声に脳内変換してください)
そして、
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何も起こらなかった。
周りは、一瞬、静寂に包まれる。
「ばっ、バカな~~っ!あ、あっしが詠唱を失敗するなんて?!」
その静寂を破ったのは魔法を放ったはずのチ〇イ(仮)であった。
いや、話し方までチ〇イ・ボ〇ゲに寄せなくていいから・・・。
それに詠唱を失敗したわけじゃないぞ。
俺は、ゆっくりとチ〇イ(仮)に近づく。
「ひっ!くっ、来るな~~っ!ファイアーボール!」
俺に迫られて地面に尻もちをついたチ〇イ(仮)が、後ずさりしながら
魔法を放とうとするが、何も起こらない。
「ファイアーボール!ファイアー・・・」
さらに繰り返すが無駄である。
「残念だったな、お前の魔法は、・・・」
俺は、チ〇イ(仮)の前に立ち十手を振りかぶりながら言う。
「今日は休みだ!!」
ガシッ!
「げふっ・・・!」
十手の一撃を受け、吹っ飛ぶチ〇イ(仮)。
そう、我が家系の特殊能力は、魔法の無効化である。
俺の場合、今のところ半径約20mまでの範囲の魔法を無効にできる。
もっとも普段は自分の身体の表面までにしているが。
そうでないと、周りの人が魔法を使えなくなるからね。
なので俺の戦いは必然として、お互いに物理のみとなる。
だから身体を鍛え、武芸を磨いているのだ。
「お前が指揮官か??」
俺は、膝をついて兵士に剣を突き付けられた男に言う。
ダイビングしながらチ〇イ(仮)の潜んでいた大盾を投げた男だ。
男は、目を見開き口を半開きにして信じられないという顔で、吹き飛んだ
チ〇イ(仮)を、ぼ~~っと見ている。
バシッ!!
「ふぐっ!」
気合を入れるために一発ビンタを入れ、大声で言う。
「大勢は決した!!降伏を宣言しろ!!」
男は、はっとした様子で周りを見回す。
そして、目をつむって頭を左右に振った後、立ち上がり両手を上げて
大声で叫んだ。
「降伏だ~~~っ!!皆、武器を捨てろ~~っ!!」
彼の叫びに応じて、次々と敵が投降していった。
うん、正しい判断だ。
これ以上はお互いに犠牲がでるだけだからね。
これでこの件は、とりあえず一段落かな・・・?!




