表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/83

第二部07 新入生たち その2

※ ウィークリイ王国・王立学園、女子寮

   ルーシー・ウェンズデイ


(おやすみ、ルーカス)

(おやすみ、ルーシー)


男子寮にいるルーカスとおやすみを交わす。


男子寮と女子寮は隣り合わせとはいえ20mほど離れているので、

窓を開けて大声を出したりしない限り、そんなことは出来ない。


だが私たちは心の中で相手に伝えたいと思えば伝わるのだ。


幼い頃は身体が触れ合っていないと伝わらなかった。


なので、私たちはいつもくっついていた。

お互いに相手を感じていないと不安でたまらなかったのだ。


それが3歳頃から、ある程度離れても伝わるようになり、成長するにつれて

距離が伸びていき、今では1kmぐらいなら伝わるようになった。


おかげでこうやって男子寮と女子寮に離れていても大丈夫である。


なぜそんなことが出来るのか?と不思議だろうが、私たちにだって

わからない。


幼い頃は逆に、他の人たちはなぜ出来ないのか?と思っていたぐらいだ。

出来るから出来る、としか言いようがない。


学者や研究者に調べてもらえばわかるかもしれないが、そんなことが

できるはずがない。


他人に知られたら、気持ち悪がられるに違いないし、下手をしたら

悪用しようとする者たちによってトラブルに巻き込まれる。


何しろ、リアルタイムで離れた場所に情報を伝えることが出来るのだ。


軍事なら命令や情報の伝達に、商売なら離れた場所の相場の比較や

買い付けなどに役立つだろう。


そして悪人なら・・・、考えたくない。


なので、私たちの能力に気が付いた両親は、このことを秘密にすることにした。


そして、私たちは学園に入学する寸前まで、ウェンズデイ子爵領に

引きこもっていたのだ。


出来ることなら一生、2人で領地に引きこもっていたかったが貴族として

生まれたからにはそういうわけにはいかない。


この学園入学を期に、それぞれ弟離れ、姉離れをしなくてはならないが

出来るだろうか・・・?!




※ ウィークリイ王国・王立学園

   ラザール・サタデイ


う~~ん、Bクラスか・・・。


男爵家の俺がBクラスに入れたのは、充分に誇れることなんだが、

姉のクラリスはAクラスなんだよな~~・・・。


ほんと、我が姉ながら優秀だ。

本当は従姉いとこだが・・・。


その姉さんだが、同級生になったホリデイ辺境伯家の嫡男のアレックスに

見込まれ、いろいろと手伝いをしている。


そのこと自体はいいんだが、姉は美人で魅力的なので、いろいろと心配だ。


ああいう金も権力もある奴は、きっと裏があるに決まっている。


何しろ『改革者』と言われるほどの才能で、自領の農業を発展させ、

新商品を生み出し、その利益で病院や孤児院を作るような奴だ。


我が家も援助を受け家計も楽になり、生活も豊かになってきた。


さらに、うちの男爵領にも道路整備や農業指導などの援助をしてくれたので

だいぶ発展してきた。


くそ~、何ていい奴なんだ!どうもありがとう!


でも、姉さんは渡さないぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ