第二部06 新入生たち その1
※ ウィークリイ王国・王立学園、女子寮
メリンダ・ホリデイ
入学式から一ヶ月。
私は仲のいい女友達も出来て楽しくすごしている。
ちなみに、私とマッティオはAクラス。ライアンはBクラスだった。
同じクラスになったマッティオから、改めて『付き合ってほしい』と
言われたが、お断りした。
以前からも何回か言われていたのだが、ずっと断っている。
人当たりが良く穏やかに見える人柄の裏に、腹黒さを感じるのだ。
兄のアレックスにそう伝えたところ、『貴族なんだから裏があるのは、
普通のこと。俺だって裏でいろいろ考えてやっているよ』と言われた。
確かにそうなのだが、兄の裏とマッティオの裏は違うように思える。
マッティオの方は何と言うか・・・、気持ち悪いのだ。
これからもマッティオとは、友達以上には、なることはないだろうと思う。
※ ウィークリイ王国・王立学園、男子寮
マッティオ・マンデイ
う~~ん、やっぱりダメだったか・・・。
アレックスお兄様の近くにいるためには、メリンダと付き合うのが
一番なので、『付き合ってほしい』と言ったのだが、また断られて
しまった。
がんばって首席にもなったけど、彼女には意味がなかったか。
あの娘、意外と勘がいいから、僕の下心に気づいてるみたいなんだよね。
付き合ってくれたら、それなりに大事にしてあげるのにな~・・・。
もちろん、一番はアレックスお兄様だけど(笑)。
お兄様の近くにいられる何かいい方法がないかな~?!
お兄様、サークルとかにも入ってないんだよね。
生徒会に誘われたときも断ったらしいし。
何しろ、お兄様は多忙だからね。
辺境伯領の農業改革やコリンズ商会の新商品の開発、病院や孤児院などの
運営なんかで大忙しだ。
そういえば、そっちの方をクラリスとかいう男爵家の娘が手伝って
いるんだっけ?!
お兄様は、彼女の働きに報いるために、クラリスの家にさまざまな
援助をしているらしい。
僕も、そっち方面から近づく方がいいかな・・・?!
※ ウィークリイ王国・王立学園、鍛錬場
ライアン・チューズデイ
「はあっ!とう!せいっ!」
俺は、毎朝夕の日課である、剣の打ち込み稽古をしている。
実は、入学してすぐに学園最強と言われるアレックス様に試合を
申し込んだのだが、あっさりと負けてしまった・・・。
このくやしさは、強くなって次回の武闘大会で晴らすしかない。
もちろん、学業もおろそかにはしない。
入学時は残念ながらBクラスとなったが、2年生では必ずAクラスに
上がってやる。
そして、俺は必ずフラン様にふさわしい男になるのだ。




