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第二部04 入学式 その2

※ ウィークリイ王国・王立学園

  アレックス・ホリデイ



俺は、メリンダをエスコートしながら入学式の会場に向かう。


「お兄様、『ツンデレ』とは何ですの?」

メリンダが聞いてきた。


あ、聞こえてたのね。


こういう『萌え』みたいな感覚って、わかるのかな?


「『ツンデレ』というのはね・・・」

俺は、とりあえず説明してみる。


「・・・で、・・・なので、・・・というわけで・・・」

「・・・あらあら、・・・まあ?!・・・そうですの?!・・・」


     ・

     ・

     ・


「つまり通常は素っ気ない『ツン』と言われる状態の方が、たまに

『デレ』と言われる、好意的な部分を見せるということですのね・・・」

とメリンダ。

「そして、そのギャップがたまらない魅力を生み出すと・・・」


もう理解したんかい?!!


うちの妹、萌えヲタの素質があるかもしれない?!

いや、そんな素質、あって欲しくないけどね・・・。


「まあ、フランほどの高貴さと気高さがあってこそ・・・だよ」

「そうですわね・・・。私など、とても無理ですわ・・・」

少し残念そうなメリンダ。


「何を言ってるんだ?!! メリンダは、その愛らしさがあれば

いいんだよ!俺の世界一可愛い妹なんだから!」

「・・・お兄様・・・」


見つめ合う俺とメリンダ。


おい!後ろで見ているリリーとマーガレット!!


主人に対して、

『何やってんだ?!こいつらは・・・』

という顔をするんじゃない!!


ちゃんと気が付いてるからな!

思うのは仕方ないが、表情に出すんじゃない!


「そうですわ!シャル姉さまなら、お似合いになるのでは?!」

メリンダが名案を思い付いたかのように言う。


前はシャルロッテを『シャルちゃん』と言っていたが、最近は

『シャル姉さま』になったんだよね。


学園内で上級生に『ちゃん』づけは、よくないだろうということだ。


それはいいとして、

「は・・・?!」

思いもしなかったことを言われ一瞬、思考が停止した俺。


だが、すぐに再起動し、メリンダに言う。

「いや、シャルは、おおらかで人懐っこい性格じゃん。ツンなんて

無理だろ?!」


「・・・確かに、そうですわね。高飛車なシャル姉さまなんて、

想像できませんわ・・・」


だったら言うなよ!!

ちょっと見てみたいけど・・・。


「そうですわ!男装なんかいかがでしょう?!」

また変なことを言いだした。

「シャル姉さま、身長も高いし、似合うと思うのですが・・・」


「男装・・・」

想像する俺。


頭の中には、スラックスを履き、髪の毛をショートカットにした

シャルロッテがいた。


うん、全然、男らしくない!

というか、男らしいとか女らしいとかいう問題じゃなかった。


俺の頭の中の男装のシャルは、胸はボタンがはじけ飛びそうに盛り上がり、

スラックスのお尻も丸々と張りつめていた。

似合うとかを通り越して、エロすぎる!


というか、話が変な方向に行きすぎだ!


おい!従者メイドの2人、呆れた顔するぐらいなら止めろよ!


とかやってるうちに、入学式の会場の近くまで来ていた。


そこに、

「おや?! ステキなカップルがいるよ、ルーシー」

「本当だ! 仲が良そうだね、ルーカス」

新入生っぽい2人組がいた。


どうやら、俺とメリンダのことを話しているようだ。


「でも、私たちの方がもっと仲良しよ、ルーカス」

「もちろん、僕たちの方がもっと仲良しさ、ルーシー」


・・・って、ルーカス?!

あわてて顔を確認する。


俺の記憶の中の『たそこい』のルーカス・ウェンズデイと合致した。


って、もう1人、ほぼ同じ顔の女の子が・・・。


ということは・・・

「おはよう!君たちは双子なのかな?」

彼らに話しかけ、聞いてみる。


「そうよ。私は姉のルーシーよ」

「そうだよ。僕は弟のルーカスさ」


「「 よろしくねっ! 」」

2人は、元気に挨拶を返してきた。


主要キャラの水曜日・ウェンズデイは、分裂して、女体化まで

していたのであった。

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