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番外05 2年後その5

※ ウィークリイ王国・王都、孤児院


「では、私たちは院長に用がありますので」

「はい、失礼します」

「若様、またね~!」

「また来てね~!」


俺たちは、クラリスや子供たちと別れ、院長室に向かう。


「それで、どうだった?」

その途中で俺は、ゴンじいと陰の護衛の1人に聞く。


俺の歌を聞いたときのクラリスの様子を見ていてくれと指示していたのだ。

転生者だったら、普通とは違う反応があると思ったのだが・・・。


「特別な感情は見受けられませんでしたな」

「普通に驚いて、感心していたように見えました」


ふむ・・・。

感情を抑えていた可能性もあるが、14歳の少女に、そこまでの演技力が

あるとも思えない。

用心しすぎたか・・・?!


「若、あの少女に何かあるのですか?」

ゴンじいが聞いてくる。


「・・・うん、何となくだが、これからの俺やメリンダの人生に

深く関わってくるような気がするんだ・・・」


「たかが男爵家の娘がですか?!」

護衛が言う。


「そうだね・・・、例えば彼女が聖属性の持ち主だったら・・・とか」

「「 !!! 」」」


聖属性は、魔を打ち払い人を癒す効果を持つとても有用な属性である。

ただし、めったに発現しない。


なので発現した者は、王家や教会に重用されたり高位貴族と婚姻関係を

結んだりすることが多い。


「それは本当なのですか?!」

「いや、あくまで例えば・・・、例えばの話だよ」

大事なことなので2度言いました。


「「 ・・・・・・ 」」」


あ、こいつら疑ってるな。

普通なら笑い飛ばすようなことでも、俺にはいろいろと変な実績(笑)が

あるから、ありえないと思われることでも、『アレックスだから』で

納得されることが多いのだ。


とりあえず、クラリスについて調べてもらうことにしよう。

どうせ、会わないようにしても学園で出会うだろうし・・・。




コンコン

「どうぞ」


院長室に入ると、中には年配の女性がいた。


彼女がここの院長で、名前はサマンサ。

以前はホリデイ家(うち)の王都屋敷のメイド長をしていたが、この福祉施設を

作る時に頼みこんで責任者になってもらったのだ。


しかも、ここだけではない。

学校と病院を含めた責任者だ。


もちろん、それぞれに校長、院長はいるが、それらの上ということである。


福祉事業をするときに一番気をつけなければならないのが横領である。

現代社会においても、福祉のための寄付や資金がどれだけ悪人どもに

ポッケナイナイされていることか・・・。


なので、信頼のおける彼女に統括責任者をしてもらい、さらに俺が

監査をしているのだ。


もちろん、他にも対策はたててあるが、そのへんは今のところ秘密である。


「どうぞ若様、準備はできております」

サマンサが俺に席を譲る。


俺は院長席に座り収支表や報告書などの書類をチェックしていく。


「うん、寄付金は、順調に集まっているみたいだね」

横で控えているサマンサに言う。


「はい、若様のアイディアがよかったようです」


サマンサの言うアイディアとは、『ふるさと納税』を参考にしたもので

福祉事業に寄付してくれた者には、額に応じてホリデイ家(うち)

フライデイ家から特産・名産品が送られるというものだ。


これには市場に出回らない非売品や発売前の新商品などが含まれて

いるため、珍しい物や新し物好きが多い貴族に好評なのである。、


念のためゴンじいにも書類をチェックしてもらいながら監査を終えた。


さらに他の施設、病院と学校の監査もしてホリデイ家王都屋敷に

帰ったのであった。

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