37 婚約
更新をしばらく休ませていただきます。
再開しましたら、またよろしくお願いします。
※ホリデイ辺境伯王都屋敷
アレッハンドロ・フライデイ
というわけで、翌日、アレックス殿とシャルロッテの婚約について
話すためにホリデイ辺境伯王都屋敷に来た。
父のフライデイ侯爵が気に入った相手なので間違いはないだろうが、
シャルロッテの父親として私も人柄を知っておかないとな。
「フライデイ侯爵家嫡男でシャルロッテの父のアレッハンドロと申します」
「シャルロッテ・フライデイでございます」
私に続いて真面目モードのシャルロッテが挨拶をする。
相変わらず、やれば出来る娘だ。
あまりやりたがらないのが問題だが・・・。
「ようこそ、マキシミリアン・ホリデイです」
「よくいらっしゃいました。アレックスの母のルイーザです」
「アレックスでございます。よろしくお願いします」
「妹のメリンダです」
一家揃って出迎えてくれた。
ふむ、彼がアレックス殿か・・・。
ホリデイ辺境伯は筋肉質の大男だが、彼はそうでもない。
男の子は母親に似るというが、そのパターンなのかもな。
「メリンダちゃん!」
「シャルちゃん!」
シャルロッテが、彼の妹と抱き合う。
シャルロッテの真面目モードは5分と続かなかった。
まあ、仲が良いのはいいことだが、
「これ!シャルロッテ!!」
とりあえず、注意はしておかないとな・・・。
「あらあら、仲がいいのね。私も仲間に入れてちょうだい!」
おや!ルイーザ夫人まで参加してしまった。
ギュゥ~~~~ッ
「まあ!もっちもち!!」
シャルロッテの抱き心地に驚くルイーザ夫人。
さらにメリンダ嬢からシャルロッテを奪って、抱きしめスリスリする。
く~~~!最近、『おっさんはゴツゴツして嫌!』とか言われて
拒否され、父親の私でさえ、あまり抱きしめてないのに・・・。
「んぐぐぐ・・・」
シャルロッテがうめき声のようなものを出す。
ん?!あれって、胸の谷間に顔が埋もれて窒息してないか?!
「ルイーザ!いいかげんにしなさい!!」
辺境伯に叱られるルイーザ夫人。
「よいしょ!」
スポンッ!
アレックス殿がシャルロッテを後ろから引っ張って、夫人の胸の谷間から
救出してくれた。
「うみゅ~~・・・」
ぐったりとしてアレックス殿にもたれかかるシャルロッテ。
「大丈夫?!」
シャルロッテを気遣うアレックス殿。
そのままシャルロッテは彼にエスコートされて屋敷の中に入って行く。
うむ、気遣いの出来るなかなか良い少年のようだ。
「妻が失礼をしました」
「いえいえ、こちらこそ」
そして、私と辺境伯様はお互いに謝りあいながら、皆と一緒に応接室に
移動した。
※ホリデイ辺境伯王都屋敷
アレックス・ホリデイ
シャルロッテが父親と一緒に挨拶にやってきた。
もちろん、話はシャルロッテと俺の婚約のことである。
断ってもいいとフライデイ侯爵様はおっしゃったが、特に断る理由が
ないんだよね。
強いて言えば、俺の中身が日本の大学生のせいで彼女が子供にしか
思えないことだが、俺の肉体だって子供だしな~。
逆に受ける理由なら、たくさんある。
侯爵家という身分も申し分ないし、ドワーフに継続的に協力してもらえたら
うちの領の発展にも拍車がかかるだろう。
なんと言っても、シャルロッテ自身が良い娘だ。
見かけも十分にかわいい。
さらに、メリンダと仲がいい。
もしかしたらこれが一番の理由かもしれない。
ということで、
「父上、よろしければお受けしたいと思いますが」
と父の辺境伯に言う。
さすがに、こんなところで『だが、断る!』なんてボケはかまさないよ。
俺の婚約であるが、決定権は家長である父にあるので、相手への返事は
父が言わなくてはならない。
ということで、正式な婚約はもう少し2人が付き合ってからということで
俺とシャルロッテの婚約(仮)が決まったのであった。
※その頃、某所では
「え?!この2人が婚約?!!! 何でそんなことに・・・?!」




