15 社交界デビュー その1
更新再開です。
基本的に3日に1度の予定ですが、ペースが
乱れたときはご勘弁を。
「ラストダンスを僕と踊ろうよ~♪軽やかにステップ踏もうよ~♪」
現在、俺たちは馬車で王城へと向かっている。
いよいよ、社交界デビューだ。
その準備はもちろん、他のこともいろいろと忙しくて、ここ数日は
大変だった。
(マンデイ侯爵家の馬車のサスペンションの件を含む)
まあ、とりあえずそれはいいとして、先日の浴室隠し部屋事件の後、
母上やメリンダからJーPOPを歌うことを、ねだられるようになった。
ただ日本語のままでは歌詞の意味がわからないし、この世界にない
単語もある。
せっかくなので、適当にこの国の言葉に適当に意訳して歌ってみたら
ますます気に入られた。
おかげで今も馬車の中で歌を歌うはめになっている。
今歌っているのは、その中でもメリンダのお気に入りの曲だ。
「うふふふ・・・、お兄様、その歌のようにラストダンスは
私と踊ってくださいますよね?!」
「もちろんいいよ。でも、もし気に入った人がいたならその人に
申し込んでいいんだよ」
「そんな人いるはずがありませんわ」
「あはははは・・・」
ここで、この国の社交界デビューのシステムについて説明しよう。
まず、デビューする子供の年齢は特に決まってはいないが、
13歳までにはするのが慣例だ。
そうでないと14歳で学園に入学するので、いろいろと不都合がでる。
また、小さな国ではそれぞれの家で社交界デビューのパーティーを
開くところもあるらしいが、このウィークリイ王国では決まった日
(今年は今日)に、まとめてやることになっている。
何しろ、領地を持たない法衣貴族を含めると100以上の
貴族家があるのだ。
もちろん、すべての家に社交界デビューする子供がいるわけはないが
それでも毎年2~30人の子供がデビューする。
バラバラにやっていては無駄な経費もかかるし、時間や場所の問題もある。
経済的に厳しい家では、デビュー出来ないなんていうこともありえる。
ということで、王家が取り仕切ってまとめてやることになったのだ。
さらに王家に対するお目見えや挨拶も兼ねており、金銭や領地の
名産品などを献上することになっている。
うちも俺が開発した物を中心にすでに昨日、献上してある。
というか、王家が献上品の一部を指定をしてきた。
国王様からはブランデーの3年物を王妃様からは石鹸や化粧水を
所望された。
ブランデーの方は去年、2年物を献上しているのでわかるのだが、
なぜ化粧水のことまで知っているのか?!
ふっふっふ・・・
マンデイ侯爵夫人、いい仕事をしてくれているようだ。
身近な者に対しての口留めまではしてないからね。
量産化まで、じわりじわりと噂が広まっていくのは間違いない。
計画通り!!
マンデイ→月(曜)だけに・・・。
って、うるさいわ!
とか、考えているうちに王城に着いた。
いよいよ俺たちも社交界デビューである。




