14 お説教タイム
今日からGW。
ということで、更新をしばらく休ませていただきます。
再開したら、またよろしくお願いします。
「まったく、メリンダだけじゃなく母上まで何をやってるんですか・・・」
現在、父上とともに、母上とメリンダにお説教タイムである。
「だって、お兄様がいけないのですわ!」
「そうです、あなたが歌のことをごまかすからです!」
「うぐぐ・・・」
そう言われてしまっては、脛に傷を持つ身としては反論できない。
(注:脛に傷を持つ・人に知られたくない隠し事がある)
かと言って、転生者であることを打ち明けるのもダメだ。
となれば・・・
「なぜ俺がこんな歌を知っているのかということを、追及しないと
約束してくれるなら歌を歌って聞かせますよ」
母上たちが納得するかわからないが、俺の精一杯の譲歩である・・・
「いいですよ」
「いいですわ」
が、2人は、すんなり同意した。
「え?!いいの?!」
あまりにもあっさりと同意したので、ちょっと拍子抜けしてしまった俺。
「だってアレックスだもの」
「だってお兄様ですから」
同じようなことを言った2人は顔を向き合わせて、
「「 ね~~~!! 」」
お互いにうなづき合う。
「まあ今更、アレックスの知識がどこからきたのかを詮索しても
仕方がないしな」
横から父上が言う。
「うちの領の者は皆、そういうものだと思ってますよ」
と母上。
「ええ~~~っ?!!」
何?!どういうこと?!!
「というか、ルイーザがそういうふうにしたんだがな。
わっはっは・・・」
父上が、母上の肩を抱き寄せながら言う。
いや、『わっはっは』じゃないだろ?!
・・・って、母上が??
「そのほうが、あなたの才能を発揮しやすいでしょ?!」
母上が微笑む。
あ・・・
俺が何か新しいことをやろうとしたときに、ほとんど抵抗なく
皆が協力してくれたのは、母上のおかげだったのか・・・。
「母上・・・」
「うふふふ・・・」
父上から離れた母上が、俺に近づいてきた。
そして、その豊かな胸で俺の頭を抱きしめ、
「だってあなたは、私たちのためにやってくれてるんでしょ?!
だったら協力するのは親として当たり前のことですよ」
そう言いながら、俺の頭を撫でる。
「お兄様っ!!」
「ぐほっ!!」
メリンダが抱きついてきた・・・というか、これもうタックルだろ?!
「私だって、お兄様に協力しますわ!!」
上目遣いで俺に言う。
くそ~~~! かわいいじゃないか!!
でも、今のタックルは効いたぞ。
「ありがとうございます、母上、メリンダ」
俺は2人の顔を順に見ながら言う。
「おいおい!わしには?!!」
横から父上が言う。
冗談を言うなんて珍しい。
「もちろん、父上にも感謝しております」
俺は左手を腰に、右手を胸にあて、きちんと父上に頭を下げる。
「うむ」
父上は、誰が見ても機嫌がいいとわかる表情でうなづく。
「では・・・」
母上がとてもいい笑顔で俺に言う。
「今からたっぷりと歌を聞かせてもらいましょうか」
「え・・・?!」
その後、1時間余り、俺はJ-POPを歌わされたのであった。




