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10 マンデイ母子

※ソフィア・マンデイ侯爵夫人


おっほほっ、おっほほっ、おっほほっのほ~♪


『災い転じて福となす』とは、まさにこのことですわ。


息子の社交界デビューのために王都に向かっていたところ、

まさかオークの群れに襲われるとは!


でも、さすがはうちの護衛たち。

被害を最小限に抑えてくれましたわ。


そして救援に来てくれた騎士たちについている紋章・・・

ホリデイ辺境伯軍ではないですか。


さすが精強で知られるホリデイ辺境伯軍、危なげなくオークを

討伐してくれました。


そして、壊れた馬車の修理を申し出てくれた少年。


うちの息子とたいして変わらない歳にしか見えないのに、てきぱきと

騎士や職人たちに指示をしていました。


『ホリデイの改革者』、神童と言われるアレックス様に違いありません。


これはお近づきになるしかないでしょう。


まずは、母親のルイーザ様に挨拶をします。


おや?!気のせいでしょうか?去年会ったときよりお若く、そして

美しくなったような・・・。


心なしか髪の毛もツヤツヤと光っているように見えます。


そのことを指摘して何をしたのか聞いてみましたが、


『おほほほほ・・・、ソフィア様はお世辞がお上手で・・・。

何も特別なことはしておりませんわ』


と、はぐらかされました。


しかし、私も上級貴族の妻!

彼女がチラッとアレックス様の方を見たことに気が付かないとでも?!


アレックス様が何かしたのに間違いありません。


これは、ますますお近づきにならないと!


と思っていたら、あちらの馬車に誘われました。


このチャンス、ものにしてみせますわよ~!


おっほほっのほ~♪




※マッティオ・マンデイ


クロスボウをたずさえ、部下たちに指示する姿。


その凛々(りり)しいたたずまいのお方こそ『ホリデイの改革者』、

アレックス・ホリデイ様。


聡明だとは聞いていましたが、見た目もこんなにステキな方だったとは。


そして、『話でも』と乗せていただいた馬車の乗り心地が!!


これもアレックス様の発案?!!


すごすぎる!!


あこがれてしまいます。


これはぜひ『お兄様』になってもらわないと!


それにしても、邪魔だなこのメリンダという女。


しかし、『お兄様』がすごくかわいがっているのが丸わかりだ。


危害を加えたりしたら、『お兄様』は悲しみ、怒り狂うだろう・・・。


ということは、逆に親しくなって、その後・・・うふふふ・・・。


ちょうどボクと同じ歳だから学園でも同級生。


うん、仲良くしようね!メリンダ!!

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