41/109
第40魔 『少女ルビーの疑問』
∮
「っていうかさぁ、まいどまいど、めんどうなんだけど?」
テーブルに両膝をついて、木のスプーンをぷらぷらさせながら、ルビーが不満をこぼす。
「おやまぁ、ルビーはもうお腹いっぱいみたいですね。シスター・ナトリ、満腹さんの食事を下げてしまいなさい」
「はい、シスター・リーチ」
「わーッ! だめだめだめッ! まだたべるから! ぜんぶたべますから! もんくじゃないの! わたしがいいたいのは、そろそろ、オックスは、わたしたちを信用してくれてもいいじゃないかってことなの! やめてー! パンは! ごしょうだからせめてパンだけはもっていかないでー!」
言いながら、ルビーが全身を使って、食事を死守する。
その隣で、オックスがスープを飲む手を止めて、シュンと肩を落とす。
「オックス君。全然気にしなくていいんだよ? ほら、はやく食べないと、スープが冷めちゃうよ? あー美味しい!」
シスター・ナトリがオックスを見つめながら、スープを飲んでみせる。
オックスはおずおずとスプーンを手に取り、スープを飲んだ。
「へんなものなんか入れたりしないってのに。ほんとうにオックスには困ったものだわ」
お姉さんふうに呟くとルビーは、残りのスープを一気に飲み干した。




