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第二十一話 大和帝国国際パーティ2

スランプ気味で最新が遅れましたら。今回は政治サイドの話はありません


大和帝国 帝都秋桜 大和国際ホテル



「本当にずるいわよ桜」


「そうよ。日本人男性と仲良く……しかも2人もなんて!」


「そ、そんな事ないよお姉ちゃん……!」


山崎達一行に三人の女性達が合流した。その女性達は今回の国際パーティに山崎達を招待した桜の家族の天宮家である。品のある和服を見に纏う中年女性と、二十代前半の桜の姉である女性達2人。そんな妹な桜に姉二人は自分たちより先に男性と接点が出来た事に対して嫉妬はしたが、険悪なムードではないため山崎達は安心していた。まあ、そのぶん妹の桜に質問攻めにあって桜は「あわあわ」と、慌てており、先程までキリッとしていたが学校で知るドジでおっちょこちょいの自分たちが知る桜だなと、山崎と白浜は思わず微笑んだ。


「桜の手紙に書いてあった通りにカッコいいわね。私は長女の天宮藍あまみやらんよ。よろしくね」


「本当ね。確か山崎君と白浜君よね。私は次女の天宮玲あまみやれい。」


「はい。俺が山崎です」


「僕が白浜です」


桜の姉に軽く頭を下げて挨拶する山崎と白浜。その様子に桜の姉二人は満足そうに笑顔になる。


「日本男性ってやっぱり良いわ。大和の男性と大違いね」


「本当。礼儀正しく教育されてるのが少し話しただけでわかるわ」


「お、お姉ちゃん。山崎君や白浜君以外にも男性が居るんだから、そんなこと言わない方が」


「いいじゃない別に、どうせ私達なんて気にも留めないないんだから」


姉二人の言葉に慌てる桜だが、二人は気にした様子もなく桜に答える。


「全く貴女達は、男性に対する気遣いか全くなってないから男性との出会いがない事を自覚しなさい。少しは桜を見習ったらどうなの」


桜の母親は桜の姉である藍と玲二人に呆れた表情でため息を吐いて呟く。


「気遣いがなってない娘達ですいません。山崎さん、白浜さん」


「いえ、僕達は気にしてませんから」


「そうですよ。桜達にはいつも学園で世話になってますから逆に俺たちが感謝してるくらいっす」


白浜が丁寧にお辞儀をして、山崎はいつもの少し軽い調子で桜の母親に挨拶をする。その様子に桜の母親は安心した表情になる。


「桜の言った通り優しい男性よね山崎君も白浜君も」


「本当。人気者になるのもわかるわ。男が苦手な桜が積極的に山崎君や白浜君と一緒に行動していた意味がわかったわ。で、誰が本命なのよ?」


「そうよ、教えなさい桜」


「お、お姉ちゃん……!」


顔を真っ赤にして姉二人にオロオロとする桜だが、初心な妹のわかりやすい行動を面白いと思いニヤニヤした表情で揶揄う姉の藍と玲の二人に、そんな三姉妹に呆れた様子の母親の様子に山崎は日本にいる家族達を懐かしむ様に思い出していた。


「桜や桜の姉さん達を見てると俺の家の姉や妹達を思い出すな」


山崎の言葉に姉達にからかわれている桜以外の皆んなが反応した。


「姉妹がいたんだ」


「僕、初めて聞いたよ」


「聞かれなかったからな」


白浜と穂乃果の言葉に、山崎は当たり前の様に呟いた。


「どの様な姉妹なんですかヤマザキ様?」


「そうだな……姉貴は小学生の頃からバレーボール一筋のスポーツ女子で、妹は流行に敏感な今時女子かな」


山崎は説明する。バレーボール一筋なスポーツ一直線な男性と女性の中間の中性的な容姿が特徴の180センチの長身が特徴で、細かい事を気にしない自分と似た様な性格の三つ上の大学生の姉と、そんな大雑把な姉とは違って敏感でオシャレや音楽の流行に敏感な今時女子の二つ下の中学生の妹。山崎を含めて三人共に趣味はバラバラであるが、仲は悪くはないが特別に良くもない。そんな日本では当たり前な様な家族仲を山崎は説明した。


「桜の姉さんの様に、家に帰ればよく姉貴や妹にからかわれてるけどな。そんないい加減な性格だから彼女も出来ないってな。まあ、姉貴や妹は恋人がいるから何もいい返せないけど……どうしたお前ら?」


と、そんな風に笑って話す山崎に日本出身の白浜を除いて信じられないと言った様子で呟く……。


「ウソ、山崎君の様な男がいるの手を出さない……」


「ヤマザキ様の様な兄や弟がいる中で恋人を作るなんて……やっぱりニホン人女性は恵まれていますわ」


「……色々とおかしい。普通の姉妹なら手を出す」


「おい!サラッと怖いこと言ってんじゃねえ!」


「……は、ははは」


あまりの内容に山崎は穂乃果達にツッコミを入れて、白浜は顔を引きつって苦笑いしていた。山崎はどうして姉や妹に異性として意識されて襲われないといけないじゃ!と、心の中でツッコミを入れるのも無理はなかった。そんな何処ぞのエロゲーみたいな展開があってたまるかと思っているが、そんなエロゲーみたいな展開が惑星『アース』では珍しくもないから『日本』からすればタチが悪い為に、改めて惑星『アース』の恋愛事情について頭を痛める日本出身の二人であった。


「その、少しいいだろうか……」


「はーい!私と一緒に楽しいパーティを楽しみましょう!」


そこにドレスを着た穂乃果と同じ位の身長の銀髪の真面目そうな白人女性と、志野より少し身長は高いが、小柄な活発な金髪の白人女性が山崎達に話をかけてきた。山崎はキャロルと桜が二人を見た途端に警戒した表情に変わったので、厄介事になったなと、心の中で呟くのであった。

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