第十五話 列強四ヶ国の対応&広まる日本のサブカル
惑星『アース』の常識とも言える男性保護政策に対して国の総人口の半数は男性である『日本』は「国の基盤が崩壊しかねない」と言って世界男性保護委員会の要求を断固として拒否した。『日本』が世界男性保護委員会の要求を拒否した事に対して自分達のメンツが潰されたと感じた世界男性保護委員会の上層部達は怒り浸透になり、自分達は世界全体で守らないといけない世界の男性達の守護者であると同時に世界の男性の代弁者であると自負する委員会の主力である女性職員は上層部から末端でも多くいる。そのため『日本』が世界男性保護委員会の要求を真っ向から反論して要求を拒否して直ぐに世界男性保護委員会は世界各国に対して『日本』に虐げられている男性解放の為に動いてほしいと通達した。世界各国はこの『日本』の男性解放の大義名分を日本男性を多いに取り込む事を合法的に許可を出された多くの国は積極的に動いた。
「ニホンの様な男性軽視の国より我が国は男性待遇はとても良いですわ」
「あんな礼儀知らずなニホンにいるより我が国にいち早く亡命を」
と、自国の本音……欲望を隠しもせずに『日本』が世界男性保護委員会の要求を真っ向から否定した事実を世界に公開された事を皮切りに日本男性の自国の引き込みに積極的に動いた世界各国。しかし、そんな各国のわかりやすい動きを世界に露見されたと判断した男性囲い込みに参加しなかった列強国の一部が世界男性保護委員会や世界各国に対して非難した。
「異世界で築き上げだニホン独自の文化を根絶やしにし自国の欲望を満たさんとする恥知らずな各国の行動はまさに侵略です。我がユニオンはニホンを支援して共に立ち向かう事を宣言します」
「我が神聖ガリアン帝国も野蛮な国からニホンを守る事を誓い、全面的に支援し共に侵略者と戦う事を宣言する!」
『ユニオン王国』と『神聖ガリアン帝国』は世界各国の大多数が隠しもしないで日本男性の引き込みが露見したとほぼ同時に日本の全面支援を約束して日本の世界男性保護委員会の要求拒否を『男性国という例外だからやむなし』と言い支持した。そして日本男性引き込みが酷い国に対しては痛烈に批判して戦争も視野にという声明を世界各国に対して発表。
この声明文が発表された直後に『ユニオン王国』と『神聖ガリアン帝国』に少し遅れる形で列強最強国家である『アメリア合衆国連邦』と『コザック共和国』も「ニホンに対する支援は惜しまない」と発表して日本男性引き込みをした各国に対して批判して『アメリア合衆国連邦』の大統領のレジーナ大統領は、議員の一部が暴走して日本男性引き込みをした事を正式謝罪して、コザック共和国の最高指導者ユリーナも日本解放を名目に日本に侵略戦争を企てた過激派一派を上層部から末端まで容赦なく逮捕して日本に対して謝罪して二ヶ国共に経済支援を助ける事を約束した。
この列強三大巨頭と最も勢いに乗っている列強四ヶ国は日本全面支援や戦端を開く事も考慮した動きに世界男性保護委員会の口車に乗った各国は衝撃が走り慌てた。経済・軍事や男性保護に関しても抜群の四ヶ国と明確な敵対行動に走ったと感じた各国は方針を転換して謝罪したが、今回の世界男性保護委員会の口車に乗った各国に……特に男性引き込みが酷い国の付き合いを融和政策から方針転換して日本政府からも「この国に男性は行かない様に」と、国民に警告を出したことから国際信用がガタ落ちした事は言うまでもない。
コレにより世界男性保護委員会の口車に乗って墓穴をほり男性国日本の信用が急降下した政策をした政府に各国の国民は激怒して大規模デモを起こすまでに発覚して、酷いところではクーデターが起きて政権を奪取した国も存在した。その光景は男性国日本に対して各国の女性達が日本の関係を重視せている証拠でもあった。
特に世界男性保護委員会は最も頼りにしていた四ヶ国が『日本』を支持した事に驚きが隠せなかった。そして日本支持を最初に宣言した四ヶ国は今回の日本の件で世界男性保護委員会に対して……。
「国の問題を全く考慮しておらず、男性保護の組織として機能していない」
と、非難した。コレにより四ヶ国の政府はもともと自国の男性問題に対してたびたび今回の『日本』の様に強引に内政干渉して忌々しいと感じていた為に、今回の男性国日本の内政干渉を理由に四ヶ国を中心に世界男性保護委員会に制裁する事を決定。
この決定に世界男性保護委員会は異議を唱えるが、列強四ヶ国と口車に乗った各国も手のひらを返して世界男性保護委員会に対して制裁に賛同した。四ヶ国同様に他の国の多くも世界男性保護委員会の強引な男性問題の内政干渉にうんざりしていた国は多かったからである。こうして多くの国の賛同により世界男性保護委員会の制裁は決定して世界男性保護委員会の組織縮小が決定された。
組織そのものを解体して新しく作り替えた方が良いという意見もあったが、それでも男性保護という惑星『アース』では無視できない問題に対して莫大なノウハウがあるため、そのノウハウを損失する事を恐れて各国が監視しやすい様に組織縮小による権威の大幅な低下という制裁で可決された。こうして世界男性保護委員会は以前の様な強権が発動できなくなり、創立当初と同じ様に国際機関の一組織の一つに戻った。なお、男性国日本を敵に回した世界男性保護委員会の関係者の多くは出身国の裁判所で裁かれ逮捕された。
そして『大和帝国』は列強四ヶ国の様に即時に判断せずにノーコメントであった。このとき『大和帝国』は四ヶ国同様に抗議して『日本』を味方する抗議派と、世界男性保護委員会の要請に伴い若い議員や将校を中心とした日本男性解放をよしとする解放派に分かれて日本に対する対応に即決出来ずに『大和帝国』は後手にまわった。なお、『大和帝国』のぐだぐだな対応を知った日本政府はいざという時に『大和帝国』は頼りにならないのでは?と、思うようになり『大和帝国』に対する方針の見直しを検討する様になる。
ーーー。
大和帝国 帝都秋桜 秋桜中央広場
『大和帝国』の中央広場には年齢関係なく大勢の人が集まっていた。中央広場には即席で作られたテントが張られており、テントの中には特大スクリーンを載せたトラックが一台止まっている。その特大スクリーンに皆んなの視線が集まっていた。そしてスクリーンに写っている物語はクライマックスを迎えていた。
『○さん、○さん!懲らしめてやりなさい!』
一人の黄色い着物を着た男性老人と、そのお供の男性二人に悪徳代官と部下の武士たちを懲らしめる様に命令した。お供の一人は自慢の武術で武士たちを次々と倒し、もう一人のお供は剣術と武術の組み合わせで武士達を倒していく。小を多を圧倒する無双劇が始まり、乱戦に乗じて味方の忍び二人にくノ一も参戦して悪徳代官と武士達を圧倒していく。老人にも襲い掛かろうとしたが、その老人も強く杖で武士を倒していく。
『○さん、○さん!もういいでしょう!』
『『は!』』
『静まれ静まれい!』
『静まれい!この紋所が目に入らぬか!』
お供の一人が出した印籠の印されてる家紋を見た悪徳代官と武士達は驚く。
『此方におわす方をどなたと心得る!恐れおおくも先の副将軍!水○光○公に在らせられるぞ!』
バババァーンというBGMが流れれば、もうここまで来れば分かる人は分かりますね。
『一同、ご老公の御前である。頭が高い、ひかえおろう!』
『は、ははああぁぁ!』
悪徳代官と悪徳代官に付き従っていた武士達は、自分達が敵対した人物を理解して一斉に土下座した。
現在『大和帝国』の帝都秋桜中央広場で放送されているのは『日本』ではメジャーな時代劇番組『水戸○門』である。
『大和帝国』では『日本』のドラマやアニメを筆頭としたサブカルチャーが市民達の間で爆発的な人気を博していた。その中で『大和帝国』では自国の文化と共感できる日本の時代劇は人気が特に高かった。現在放送している『水戸○門』を筆頭とした観善懲悪の時代物ドラマは世代関係なく人気が凄まじく高いのである。最初こそ『大和帝国』の女性達は『日本』のアニメやドラマでは当たり前な男性に対する暴力表現に難色を示していたが、話が進むに連れて魅力的な色々なタイプのカッコイイ男性が登場する『日本』のドラマやアニメのキャラクター達に『大和帝国』の女性達は魅了され、数十年前の昔のアニメやドラマを『大和帝国』で映画館の様に放送した事がきっかけで『大和帝国』では『日本』のサブカルチャーは人気になったのだ。
「面白かったね山崎君」
「私も感動しました。やはりニホンの文化は素晴らしいですねヤマザキ様」
「ま、まいったな……」
帝都秋桜中央広場に作られた『日本』の時代劇の再放送を山崎も見ており、左に穂乃果に右にキャロルが密着しており、自分の腕に柔らかい物が当たって、どう反応して良いか山崎は赤面した表情で困惑して呟いた。
「今更だけど……何で僕と山崎君について来てんのよ腹黒」
「ふふふ、そう邪険にしなくてもいいではありませんかツクシマさん。私はヤマザキ様だけでなくツクシマさんとも仲良くしたいんですよ」
「今日の休みは山崎君と僕の二人だけで遊ぶ約束だったんだけど……」
「ヤマザキ様の様な理想な男性を独り占めしてはバチが当たりますよツクシマさん」
笑顔で笑いあう二人だが、山崎は二人の背中から漆黒のオーラーが見えており、恐怖から逃げ出したいが間に挟まれて腕も掴まれているから逃げ出せなかった。
「な、なあ二人とも。次の放送まで時間があるから昼飯にしないかな」
暗黒オーラーを纏う二人に、他の女性達も嫉妬より恐怖が勝っており近づけない。そんな凄まじいオーラーを間近で浴びせられては山崎は本当に生きた心地がしないため、二人に提案した。
「そうだね。僕もちょうどお腹空いてるから行こうね」
「私もお腹が空きました。何処かのレストランでお食事にしましょう」
とりあえず暗黒オーラーは治った様でホッとした山崎。ユニオンの貴族令嬢と巨乳僕っ子に挟まれて日本にいた時ではあり得ない経験をして困惑が隠せない山崎。それはこの場にいない白浜も同様で、日本にいた時は勉強と本の虫で女性と積極的に交流しなかった為に異性関係はないに等しいのだが、気づかないうちに美女二人である桜と志野の二人に囲まれていた。
だが、二人は知らない。同時刻。大和政府が少数だが『ユニオン王国』以外の外国人留学生を日本の男性留学生が在籍している学校に留学生として受け入れを認めた事に……『大和帝国』での山崎と白浜の女性難は日に日に激化していく。




