みんなへのお返し〜第一弾〜
いつも本作を読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
前回は、クラウドが新たな武器を入手したお話となりました(๑╹ω╹๑ )ノ
今回は、クラウドが復活の宝玉を使用したことに伴って、みんなにお礼をする回となります!
修正連絡:過去の投稿を見直しまして、シグレの言葉遣いを最近の言葉遣いに変更しましたm(_ _)m
俺は、みんなで討伐したパワードリッチからドロップした復活の宝玉を用いて、新たな武器『アブソーブソード+5』をシャインに作ってもらった。
そのお返しとして、シャインとの買い物デート、シグレからはメイプルの店を手伝うよう言われ、ヴァンには飯を奢り、スノウにはケーキを奢ることになってしまった。
そして、現在は光ことシャインとの買い物デート中。
光は、兄の俺から見ても可愛らしいと思う。
そんな光には、沢山の男達の視線が送られて来る。
「なんか、視線を感じちゃうね。」
「光が可愛いからだろ?」
光は、俺の片腕に抱き着き、身体を寄せて来た。
「変な人が来ないように、しっかりくっ付いてないとね。」
「いつまでも兄離れ出来ないな。」
先程まで光に送られていた視線が、俺に向けられている気がする。
気の所為なのか、殺気や妬みの様な視線を感じるのだが。
俺達は、色々な店を見て回り、最後に妹の光に連れてこられた店は……。
「なぁ、本当に入るのか?」
「うん。入る前にお金を払わないとね。」
「そうだな。先にアレも買っておくか?」
「そうだね。アレが無いと危ないからね。」
俺達は、購入した物を持って、暗い空間へと入って行った。
……静寂の中、男女の声が響き渡る。
「いや〜、最高だったね。」
「確かに、凄かったな!」
「でしょでしょ!? 」
「もっと濃厚なのでも良かったのになぁ。」
「アレより!? まだ早いだろ?」
「そんなことないもん。」
今時の女子高生は、進んでいると言うことなのか?
やれやれ、まさか妹の光と恋愛映画を観ることになるなんてな。
恋愛映画なんて、映画館で初めて観たが結構いいもんだな。
それと、映画を観るならやっぱり、ポップコーンは外せないよな!
こうして、俺と光の買い物デートは終了した。
翌日の勤務中。
「さぁて、何をご馳走してもらおうかな?」
「あんまり高いものを頼むんじゃないぞ!」
釘を刺しておかないと、風雅の奴は何を頼むか分かったもんじゃない。
「へいへい。コレ美味そうだな?」
おいおい!? 何一番高いメニュー選んでんだよ!
「ちょっと待て!? それは無いだろ?」
「何だよ? 係長殿は、お給料が高いし、独身貴族何だから、金は有り余ってるだろ?」
……いいだろう。
「風雅俺の奢りを残したら、タダじゃおかないぞ。」
「残すなんて、そんな勿体ないことする訳が無い!」
その言葉、後悔させてやろう!
俺は、風雅に飯を奢ると言ったが、選ばせるとは言っていないと屁理屈を捏ね、勝手に風雅の飯を注文した。
「……なぁ神。これはどう言うことだ?」
風雅は、目の前にある光景が嬉し過ぎるのか、手をわなわなと震わせて興奮している。
「どうって? 飯だよ? ちゃんと残さず食べるんだぞ?」
「ふ、ふざけんなよ!? こんなに食える訳無いだろ!」
おいおい、「残すなんて、そんな勿体ないことする訳が無い!」って台詞は何処へ言ったんだ?
風雅の目の前に山盛りになっているのは、うどんである。
うちらがよく出前を取る店なのだが、通常なら、うどん2玉でかなり満足するところを、風雅への感謝を込めて20玉を注文してあげたのだ。
勿論、俺の奢りである。
「うぉーー!」
風雅は、ひたすらうどんを食べ続けるが、10玉でギブアップを宣言した。
「も、もう無理。」
「勿体無いことするなよ? 夕飯も余ってるうどんだからな!」
俺の言葉に風雅は目を見開き、机に突っ伏して動かなくなった。
ちゃんと食べきれよな。
風雅は、泣きながらもしっかりとうどんを食べ終え、「もううどんは見たくない。」と愚痴をこぼしていた。
ちゃんと奢ったからな!
ゲーム内のカフェ、シロップにて。
「えっと、お客様に料理の提供をお願い出来ますか?」
メイプルは、申し訳なさそうにお願いしてくる。
「分かりました。」
俺は、高校を出てから警察官になったため、警察以外の仕事をしたことがないので、楽しみだった。
「クラウドさん、コレお願いします。」
「はい。」
俺はメイプルから手渡された料理を、素早くお客様に提供する。
「あら? 新人さん? お兄さんカッコイイですね。」
女性客から、多くの言葉を掛けられたが、俺は慣れない仕事に必死だった。
「お疲れ様です。クラウドさん。」
「ありがとうございます。」
俺はメイプルさんから手渡されたドリンクを受け取り、乾いた喉を潤す。
「凄い繁盛してますね。」
「お陰様で。」
開店してから引っ切り無しに客が来た為、フル回転である。
「雇ってる人とかは居ないんですか?」
店の売り上げも、勿論この世界の通貨の為、人を雇ってお金を払うシステムがある。
「NPCを雇っていますよ。勿論、彼等にもお金を払わないといけませんが。今日はシグレ姉さんから、クラウドさんが手伝ってくれると聞いていたので、NPCを雇わなかったんです。」
「そうだったんですね。俺しっかり出来てましたかね?」
「勿論ですよ。お帰りになるお客様から、何度もクラウドさんのことを聞かれましたよ。」
俺のことを? もしかして使えないとかそう言う話しなんじゃ。
「あんなイケメンのNPCはいないから、プレイヤーでしょ? 彼氏? って、何度も聞かれちゃいましたよ。」
「そ、そうなんですか? 俺が彼氏って、メイプルさんに失礼ですよね。」
俺も、恐らくメイプルさん目当てと思われる男性達に、「貴様メイプルの彼女か!?」と何度も聞かれている。
「そんなことないです!」
「そ、そうですか。」
最後に、メイプルさんが作ってくれた賄い料理を食べて、俺の仕事は終わった。
また、機会があればメイプルさんの所で働きたいものだ。
そして、メイプルさんの店から出た俺は、プルクラさんと遭遇した。
「あら、クラウド様。お一人ですか?」
「はい。さっきまで、ここのお店を手伝っていました。」
俺の言葉に、プルクラさんはポカンとしている。
俺、なんか変なこと言ったかな?
「……私の記憶では、ここは女性の店長さんのお店ですよね?」
「は、はい。パーティーメンバーの」
な、なんか怒ってます?
「私との約束覚えていますか?」
「勿論ですよ。」
プルクラさんから、レベル上げ方法を教えてもらった代わりに、お願いを聞く約束だったからな。
「なら、今からデートしましょう!」
「はい?」
こうして、俺とプルクラさんのデートが始まるのだった。
今回のおまけ
ヴァン;今日は何の日コーナーだ!
クラウド;今日はヴァンがやるのか?
ヴァン;勿論だ! 今日は俺にとって、大切な日なんだ!
クラウド;大切な日? 一体何の日なんだ?
ヴァン;よぉく耳の穴かっぽじって聞けよ! 今日は、『風呂の日』だ!
クラウド;風呂の日?
ヴァン;そうだ! 2(ふ)6(ろ)だ!
クラウド;何で風呂の日なんだ!?
ヴァン;日本の風呂文化を世界無形文化遺産登録にするために、HOT JAPANが制定したそうだ。
クラウド;へぇ。
ヴァン;さぁ、みんなで混浴に行こう。
クラウド;風呂に?
ヴァン;ああ! 風呂の日に風呂に入るのは、当たり前だ!
クラウド;当たり前なのか?
ヴァン;早く行こうぜ!
クラウド;いや、今日は女性たちはショッピングに行っているから、合流しないぞ。
ヴァン;そ、そんな!? ど、どうすればいいんだ! 折角の風呂の日だと言うのに!
クラウド;まぁ、落ち着けよ。風呂、行くか?
ヴァン;そうだな。風呂に行けば、女の子達も入っているだろうし。
クラウド;女性いなかったな。
ヴァン;ば、バカな!?
クラウド;いい風呂だな。疲れが癒される。
ヴァン;俺の心は癒されなかったよ。
クラウド;ドンマイ。
作者;私は、本日温泉に行って、リフレッシュしましたよ。
ヴァン;ま、まさか混浴!?
作者;んなわけあるかーー!
ヴァン;ぐはっ!? dead
作者:まだまだ寒い日が続くので、お風呂に入って、身体を温めましょう!




