クエスト『アンデット討伐依頼』
遅くなりました(´⊙ω⊙`)!?
本日分の投稿ですε-(´∀`; )
今回からは、アンデットのお話です!
少し短い回となりますm(_ _)m
ホラー苦手な方は、ごめんなさい(>人<;)
またブクマ数が増えました(*^_^*)
ありがとうございます(^人^)
「なんだよそのレベルは!? 昨日一体何があったんだ!?」
俺のレベルを知ったヴァンが、驚愕の表情を浮かべながら、俺の肩を掴んで前後に揺さぶる。
あんまり揺らすなよ!? 気持ち悪くなるだろ!
「それはな……秘密の特訓をしたからさ。」
「秘密の特訓の秘密の部分が知りたいんだよ!」
俺は、プルクラさんにから、「アントでのレベルアップ方法は秘密ですよ。」と言われてしまったので、口外していない。
俺がチラッとプルクラさんへと目を向けると、プルクラさんと目が合う。
「おい! 俺が話しているのに、何プルクラさんと見つめ合ってやがる!」
ヴァンの奴、鋭いな。
これなら職務質問している際の、相手の目線も見逃すことはないだろう。
「悪い悪い。俺のレベル上げは、教わったやり方なんだが。口外しないことが条件だったんでな。」
「こっそり教えてくれればいいだろ? 其奴にバレなきゃいいんだから。」
いやいや、ここに教えてくれた人がいるのに、なんてこと言うんだ。
「悪いけどこの方法は教えられないんだ。」
「マジかよーー!」
「まぁまぁ、クラウドだって教えたいのを我慢してるんだろうから、あんまり責めないでよ。」
「何だよ? スノウはクラウドの味方かよ。」
スノウが俺のことをフォローしてくれたお陰で、何とかヴァンも食い下がってくれた。
「それより、今日は何か依頼を受けるんじゃなかったの?」
シグレの言うように、俺達がギルドを訪れた理由は、依頼を受けるためである。
折角新しい街に来たのだから、ここでしか受けられない依頼を受けたいと考えて来たのだ。
余談であるが、このネクストの街が追加された際に、もう一つの街が追加されている。
その一つとは、闘技場があるバトルシティというところで、闘技場でNPCの剣闘士と戦い、勝つとポイントが貯まり、ポイントに応じて景品と交換出来るシステムである。
ポイントは、NPCのレベルによって異なり、低レベルの剣闘士ではポイントが少なく、高レベルの剣闘士になる程、ポイントが高くなる仕組みである。
現在、多くのプレイヤーがポイントを貯めて、より良い景品を獲得しようと、闘技場に通い詰めているそうだ。
ネクストで少し過ごしたら、バトルシティにも行ってみたいと考えている。
それと街の間を一瞬で移動出来るポートだが、あれは一度行った事がないと移動は出来ない。
なので、バトルシティには歩いて一度向かわなけば、ネクストからポートを使って、バトルシティには行けないのである。
「今日は、どのような依頼がご希望でしょうか?」
「討伐系の依頼は、ありますか?」
採取系やお使い系、護衛系の依頼もたまにこなしているのだが、やはり討伐系が一番楽しい。
「そうですねぇ……クラウド様達は、冒険者ランクC、討伐ランクCと、非常に優秀ですので、この依頼を受けていただけると助かるのですが。」
そう言いながら、プルクラさんは1枚の用紙を俺に差し出して来た。
「えつと、『アンデット討伐』? ゾンビですか?」
確か、シャインはゾンビ系が苦手だった筈なんだよな。
振り返ると、シャインは表情を強張らせていた。
「はい。ネクストを出て東に進むと墓地があるのですが、そこで目撃したとの情報が来ております。目撃者の話によると、アンデットの数が多かったとのことから、Cランク以上でないとこの依頼を受けることが出来ないのです。現在は、依頼を受けることが出来る人が殆どいない状況でして。」
プルクラさんは、困った表情をしながら事情を説明してくれた。
「やってやろうじゃないか! なぁ?」
ヴァンは、この話に乗り気みたいだな。
「シャインはどうする? ゾンビとか苦手だよな?」
シャインが小さい頃、父さんがテレビのチャンネルを変えた際に、ゾンビのアップ顔シーンが映ってしまい、シャインが俺に泣き付いて来たことがある。
あれ以来、うちではホラー映画が禁止となっているのだ。
「……だ、だい、大丈夫。」
……全く大丈夫そうに聞こえないのだが。
「安心してくれシャインさん。俺が貴女を守ります!」
調子に乗ったヴァンが、決め台詞と決めポーズをしたが、シャインの耳には届いていない様子だ。
さて、どうしたものか。
当然ながら、依頼を受けるならシャインを全力で守るのだが、シャインが嫌なら依頼を受けないと言う選択肢も出て来る。
「……シャイン。本当に大丈夫か?」
もう一度だけ、シャインに確認を取る。
「いつまでも苦手ちゃ駄目だよね。うん。クラウドが一緒だし、みんなも一緒だから頑張ってみる。」
シャインは決意した表情を浮かべ、そう答えた。
苦手を克服しようとしてるんだな。
偉いぞシャイン。
「シャイン偉いわよ。」
「きゃっ!?」
シグレは豊満な胸の間に、シャインの頭を包み込み、優しく抱きしめる。
「……いいなぁ。」
ヴァンがニヤケ面で、その様子を眺めていた。
「それでは、今回のアンデット討伐依頼を引き受けて頂くと言うことで、宜しいでしょうか?」
「はい。」
プルクラさんに了解の返事をし、俺達はアンデット討伐依頼を引き受ける。
「……気を付けて下さい。」
プルクラは、クラウド達が冒険者ギルドから出て行く姿を最後まで見届けるのだった。
この時の俺達は、この依頼の恐ろしさを理解していなかったのだった。
今回のおまけ
雲河原父:なんか面白い番組ないかな?
ポチポチポチポチ
光:パパ、ポチポチしないの。
神:あっ!?
光:え? きゃーーーーーーーー!?
雲河原母:ど、どうしたの光ちゃん!?
光:うぇーーん!
神:ゾンビがテレビに映って、それで。
雲河原母:ちょっとあなた!?
雲河原父:ご、ごめん光!? パパが悪かったよ!
神:大丈夫だよ光。僕がついてる。
光:ぐすん。うん。
雲河原父:神が居れば安心だな! わっはははは!
雲河原母:まったくあなたったら。
テレビのゾンビ:グァアァァァァァァァ!
テレビの生存者:いやーーーーーー!?
光:いやーーーーー!?
神:光!? く、苦しい! と、父さん早くチャンネル変えて! うっ!?
雲河原母:え? 神? ちょっと、光ちゃん!? 神が失神してるわよ!
雲河原父:ご、ごめんよ神!?
光:お、お兄ちゃーーん!? お兄ちゃんが死んじゃったよーー!
雲河原父:いやいや、光。神は死んでないから大丈夫だよ!?
光:お兄ちゃーーん!? 人工呼吸しないと!
雲河原母:あらやだ。
雲河原父:そうだ! もっと吹き込むんだ!
神:はっ!? ひ、光? 何してるんだ?
光:お兄ちゃんが生き返ったーー!?
神:ど、どうなってるの?
雲河原父:光が蘇生魔法を発動したのさ。
神:???
光:ご馳走さまでした。




