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お前が悪いんだ

結局、iPhone7の圏外地獄から抜け出せず、iPhoneの修理店の予約も取れなかったので、諦めて機種変更してきました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

作者のことなんて、別にいいですね。

本作のPVが7,000を突破しました!!

ありがとうございます(*≧∀≦*)

これからもお願いします!


「運び出せ。」

俺は、動かなくなったチナツとバードを運び出す様に、屈強な男達に指示を出す。


この男達は、俺が席を外した際に、そこら辺にいるゴロツキ連中に声を掛けて集めた奴らだ。


誘い文句は、女を好きに出来ることと、男をサンドバッグのように嬲っていいと言うものだ。


簡単に男達は付いてきた。


人間誰しも、そう言うことをしたいって気持ちがあるんだろうな。


二人を運び込んだ先は、宴会の席で二人が愛を育んでいた、ベッドのある一室だ。


「動けない様に、手足を拘束しろ。」

「おう。」

動かないチナツとバードが、身動きできない様に、ガチガチにロープで縛り上げる。


「コイツら本当に動かねぇな。」

「言っただろ? 俺の呪術で動けないってな

。」

チナツとバードが動けない理由は、お酒の影響では無い。


このゲームのお酒の影響は、数分しか出ない。


数分したら目を覚まして、動き出すことが本来なら出来る。


だがチナツとバードは、動くことが出来ない。


何故、チナツとバードが動けないかと言うと、俺のスキルが原因だ。


俺がレベル10で覚えた呪術は、蠱毒(こどく)


毒蛇、百足、蜘蛛、ガマなど、多くの毒を持つ生き物を共喰いさせ、最後に残った生き物を()という。


要するに、毒の塊であるこの蠱の唾液を、俺が手渡した酒に混ぜていたのだ。


混ぜた毒の効果は、麻痺、昏睡になる。


色々と毒の効果は選べるんだが、今回は、麻痺と昏睡で、身体の自由を奪った形だ。


俺の金縛りにはMPという時間的縛りが発生するが、蠱の毒は効果時間はそれ程長く無くても、効果が切れる前に、更に毒を注入して効果を延長することが可能なのだ。


「さて、麻痺はこのまま継続させて、昏睡は解除するか。」

しばらくして昏睡の効果が切れると、二人共目を覚ました。


「な、なんだコレは?」

「身体が動かない!?」

二人は意識を取り戻したが、身体が動かないことでパニックに陥る。


「やぁ、チナツ。」

「ル、ルキ!? コレはどう言うことよ!?」

「そうだルキ! 説明しろ!?」

「うるせぇなぁ。」

ガンッ!

「ああーー!!??」

俺はチナツに話し掛けてんだよ!

床に這いつくばるバードの指先に、俺の杖の先端を思い切りぶつけ、粉々に粉砕する。


「ああーー!!」

「うるせぇって、言ってんだろ!」

ガンッ!

「んがっ!?」

吠えるバードの口の中に、俺の杖を押し込む。


「どうしてこうなったか、自分で考えてご覧よ。」

「わ、わかる訳ないでしょ!?」

全く、この馬鹿女は、考えることもせずに即答するとは。


「お前達には、約束の報酬を与えないとな。好きにしていいぞ。」

俺が、男達に指示を出すと、男達はげすな笑みを浮かべながら、ベッドの上で拘束されているチナツへと近付いて行く。


「ひっ!? い、いや、来ないで!? ろ、ログアウトすれば!」

チナツは、直ぐにこの場から逃げ出そうと、ログアウトを思い付くが、ルキの呪術蠱毒で身体の自由を奪われたうえに、身体をロープで拘束されているため、ログアウトを選択することが出来ない。


「な、なんで身体が動かないのよ!? い、いや、ああぁあぁぁあああああああぁああ。」

男達がチナツへと群がり、チナツの悲鳴と男達の荒い息遣いだけが部屋に木霊する。


「お前ら、チナツは上と下を同時に攻められるのが好きな変態女だから、存分に可愛がってやれ。」

「え?」

男達は、俺の声が聞こえたのか、上下に分かれてチナツに覆い被さる。


「い、いや、やめてよ!? も、もしかして悟? 」

先程の俺の指示で、俺の正体に気が付いた様だな。


「どうしてこうなったか、分かったのか?」

俺の言葉で、ようやくチナツはこうなった原因を理解する。


「……わ、私が振ったから。」

「婚約までしたってのに、俺のことを捨てやがって。後悔させてやるよ。」

まあ、理由が分かったところで、許す訳では無いがな。

俺は、俺を捨てた千夏に復讐するためだけに、このゲームを始めたんだからな。


「さて、俺からチナツを奪ったお前にも、苦痛を味わって貰わないとな。」

「くぅ!? コレは所詮ゲームだ。俺を脅しても無駄だぞ。」

既に、バードもログアウトしようと試みていたが、身体が思うように動かせず、ログアウト出来ないでいた。


「おお!? イキがいいね! 楽しめそうだ。いつまで持つかな? 『蠱毒』!」

俺は呪術蠱毒で呼び出している、紫色の不気味な毒の生物へ声を掛ける。


「な、なんだその化け物は!?」

「コレか? お前のお陰で覚えた俺の新しいスキルだよ。呪術蠱毒。好きな状態異常を相手に与えることが出来る。」

「そ、そんなふざけた能力が!? うわっ!?」

呪術蠱毒により、バードを猛毒状態にした。


この猛毒状態、只の毒よりHPの減少が早いだけでなく、実際にプレイヤーが感じる痛みも増大している。


「……くぅ。(この痛みは尋常じゃない。だが、HPがゼロになれば蘇生出来る。蘇生したら状態異常は解除だ。そしたら、この部屋に乗り込んで)」

「残念ながら君の考えは甘過ぎるよ。どうせ、死に戻りでもしようと考えていたんだろ?」

そんな簡単に死なせる訳無いじゃないか。

この痛みを、苦しみを、恐怖を、ずっと味わい続けてもらうよ。


俺が考えを読んでいたと知り、バードの顔は見る見る青ざめていく。


「うっ、くっ、がぁあああ!! くるぅうぃしぃ。」

「おい。」

俺は傍に控えていた男へ声を掛け、男は直ぐに『ヒール』を唱えて、バードのHPを回復させる。


「さぁて、いつまで理性が保てるかな?」

この後は、バードの指先、関節、目玉、キタンマをひたすら攻撃し続け、その度に回復させた。

勿論、その間も蠱の毒の影響により、通常よりも激しい痛みが身体を蝕む。


「あぁああああああああああああああああああぁぁあぁあああああぁぁあああああああああ。」

しばらく続けると、遂にバードは発狂して気絶した。


いい感じに壊れてきたな。

まあ、まだ止めないがな。


この後の続きは、別の男に任せ、俺はチナツに向き直る。


涙と男の液体で顔も身体もぐしゃぐしゃのびしゃびしゃだな。


「さて、チナツ。君には、もっともっと壊れてもらうよ。」


こうして、俺の復讐は何時間にも及んだのだった。

次回は、主人公出る......筈です!


今回のちょいおまけ


ルキ:運び出せ。


男衆:へいお頭!


メイプル:何してるんですか?


ルキ:貴様には関係のない事だ。引っ込んでいろ。


メイプル:私のお客さんです! 関係無くはありません。


ルキ:うるせぇ女だな。 お前ら、黙らせろ。


男衆:へい。


メイプル:お客様は神様なんですよ!!


男衆:ぐへぇ!?


メイプル:私だって、少しは戦えるんです。


ルキ:小娘がーー!!


バキバキゴキ!


ルキ:ぐぁ!? 覚えてやがれーー!


メイプル:出禁ですからね〜!


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