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男女のもつれ

今回からドロドロしたお話です。

苦手な方はごめんなさい(>人<;)


作者:閲覧数の増える魔法発動!

投稿ボタン、ポチッと。

(さとし)別れて欲しい。」

「何でだよ千夏(ちなつ)!?」


 ここは、堂平警察署管内にあるとあるレストラン。

 その一角で、20代な男女が別れ話をしていた。


「婚約までしたじゃないか!」

「貴方とは結婚出来ません。」

 悟は、納得出来ないと怒鳴り声を上げ、千夏は顔を伏せる。


「……理由を教えてくれ。」

「……貴方より素敵な人と出会ったの。」

 悟は、絞り出すように千夏へ理由を問い質し、千夏は悟の目を真っ直ぐに見返して答えた。


「なっ!?」

 俺と付き合っていながら、他の男が出来ただと?


「さよなら。」


 この時、俺は千夏を行かせてしまったら一生戻って来なくなると恐怖した。

 力強くでも止めなければと。


「ふざけんじゃねぇ!」

 カッとなり、千夏の顔面を思いっ切り叩く。

 人生で初めて女を引っ叩いてしまった。


「きゃっ!?」

 千夏は、顔を叩かれた勢いで床に倒れ込む。


「……ご、ごめん。」

 こ、こんなことするつもりじゃなかったのに。


「何やってるんだ! 警察呼ぶから大人しくしろ!」

 俺は、近くに座っていた男性客に取り押さえられ、警察を呼ばれてしまった。



 俺は、大野さんとパトカーに乗車して管内をパトロールしていたのだが、男女トラブルの110番通報を受け、現場へ臨場することになった。


「男女トラブルか。最近通報多くなったな。」

「そうですね。」

「大野さん、男女別にして話を聞くから女性から聴取してくれる。」

「分かりました。」


 現場へ着き、店員に案内させると関係者と思われる男女が別々のテーブルに座らされていた。


「大野さん。」

「はい。こちらでお話を伺います。」

 俺が大野さんへ声を掛けると、大野さんは女性へと近付き、離れた場所へと移動した。


 大野さんと女性が離れたところで、俺は男性へと近付いた。


「一体どうしたんですか?」


「アイツが他に男が出来たから、別れるとか言って来たんだよ!」

 よくある別れ話のもつれってことか。


「それで?」


「……頭に来て、引っ叩来ました!」

 成る程ね。

 犯行は自供してることだし、取り敢えず大野さんが女性から聴取を終えるまで、犯行状況と交際期間や過去の喧嘩の話を聞いておくか。



「今日はどうされたんですか?」

「別れ話のもつれから、悟に暴力を振るわれました。」

 確かに、頬が赤く腫れてる。


「お怪我は大丈夫ですか? 救急車を呼びましょうか?」

「大した怪我では無いので大丈夫です。」

 腫れてるから、診てもらった方が良いと思うんだけどな。


「被害届は出されますか?」

「いえ。私のワガママが原因ですので。」

 原因は女性かも知れませんが、叩いたのはいけない事ですよ。


「分かりました。……男女間の別れ話のもつれは、相手がストーカーになる可能性もあるので、近付かないように警告しましょうか?」

 この手のトラブルは、今後危険なことになる場合もありますからね。


「そ、そうですね。お願いします。」




「そっちは、何だって?」

「届出はしないそうです。」

 交際相手とのトラブルは、相手に同情したり気を遣って届出しないことが多いんだよな。

 届出しても、直ぐに取り下げるとか。


「悟さん。今回は、叩かれた千夏さんが届出しないそうなので、逮捕しませんが暴力はいけませんよ。」

「……はい。」

「それから、今後は会いたくないとのことなので、彼女には近付かないで下さい。貴方からのストーカー行為が確認された場合は、ストーカー規制法で逮捕となります。」

「そうですか。分かりました。近付きません。」

 悟は、トボトボと肩を落としながら店から出て行く。


「付き合ってて、他の男が出来たから、今の男を捨てるねぇ。可哀想だな。」

「そうですね。」

 俺と大野さんは、男が立ち去るのを見送ってから現場を後にした。





「絶対に許さない。千夏(アイツ)も男も!」


 それから、俺の尾行生活が始まった。


 千夏のアパート、千夏の会社、千夏の買い物中、数日間に渡って、尾行を続けるが、一向に男の気配がない。


「どうなってんだよ!? 男が出来たんだろ! 何で男が現れない!」


 俺は、遂に最終手段を取ることにしたのだった。





 一方その頃。


「お待たせーー!」

「遅いぞ()()()。」

 この爽やかな青髪に長身のイケメンは、私の彼氏。


「ごめんねバード。」

 ゲーム世界の私は、オレンジ色のロングヘアーに、モデルのようなスタイル、顔も小顔でアイドル並み。


 私は、この世界の自分の容姿に満足している。

 何たって、理想の自分になれているのだから当然だ。


「今日は何しようかチナツ?」

「そうだなぁ〜バードは何がしたい?」

「勿論、チナツとイチャつきたい!」

「だよねぇーー! いつものところ行こうよ!」

 私達は、エアストのネオン街へと吸い込まれて行った。



 大きなベッドの上で、一糸纏わぬ男女の身体が絡み合う。


「幸せ〜。」

「今日も激しかったな。」

「仕方ないじゃない!」

「なぁ? 俺達リアルでも付き合わないか?」

「だ〜め。」

 リアルの私は、こんな可愛くない。

 私は今の私が好きなんだ。

 きっと、バードもリアルの私を見たら幻滅するんだろうな。


「ん〜駄目かぁ。まぁ、リアル並みに気持ちいいからいいんだけどな。」

「でしょーー! このままでいいの!」

 私は、寝ているバードの上に馬乗りになる。


「もう第4ラウンドかよ!?」

「まだまだ夜は長いんだよ。」

「そっちがその気なら、やってやろうじゃないか!」

 こうして、私達の激しい夜は過ぎて行く。





 ……ガチャ



 千夏の奴、俺が合鍵持ってること忘れていたみたいだな。

 俺は千夏のアパートを訪れ、外から部屋の明かりが消えているのを確認し、合鍵で部屋に忍び込む。


 こんな夜中なら起きてねぇだろ。


 ん? 部屋の豆電が点いてる!? アイツはいつも真っ暗にしてる筈なのに?


 まさか、起きてたのか? なら、今の扉の音でバレたんじゃ!?


 俺は恐る恐る、リビングの扉を開ける。


 いない? 寝室か? 俺はリビングから移動し、寝室の扉をそっと開けた。


 居た!


 布団が膨らんでるから、千夏の奴寝てるようだな。

 千夏の脱ぎ散らかした、ワンピースやブラ、パンツがベッドの周りに落ちていた。


 相変わらず、脱ぎ散らかしてるな。


 俺は寝ている千夏に近付き、あることに気が付いた。


 これは、最近発売されたって言うVRMMO? 千夏の奴、いつの間にこんなの買ったんだ?


 まぁ、ゲームの世界にダイブしてるなら、物音を立てても気付かれないだろう。


 部屋の中、千夏のバッグやスケジュール帳、カレンダー、ありとあらゆる物を確認するが、男の影が見つからない。


 唯一見つけたのは、オレンジ色のロングヘアーをした

 美女の写真だけだった。


 誰だこれ?

 チナツって書いてあるが、何なんだこれは?


 くそっ!?

 写真を元の場所へ戻し、ベッドの上で寝ている千夏へと目を向けると、千夏の胸が規則正しく上下に動く。


 ……千夏。

 俺は、千夏の無防備な身体に馬乗りになる。


 千夏と布団の間に手を入れ、手を千夏の下の方へ這わせていた俺の手が、千夏の湿った部分に触れた。


 ん? コレって?


 まさか!?

 俺は、自身の手に付着したモノを確認し、怒りが込み上がる。


 俺は、千夏の部屋から出ると、急いで夜中でも営業中のゲーム屋へ行き、NMを購入して自宅へ帰ると梱包している箱を乱雑にぶち壊し、NMを起動したのだった。

気に入っていただけたら、ブクマと評価の支援魔法を発動してもらえると、作者が元気になります(((o(*゜▽゜*)o)))


今回のおまけ



神:また男女トラブルかよ。


大野:そうですね。


神:然も、女が他に男が出来たから別れるとか自分勝手だな。


大野:自分勝手だと思いますけど、でも気持ちは分かります。


神:え?


大野:好きな人が他に出来る程、前の男の人に魅力が無かったってことですから。


神:そうなるの?


大野:まぁ、付き合っていたんですから、前の男の人にも魅力はあったんでしょうけど、魅力が無くなったとか、次の人の方が魅力的だったとか。


神:男が悪いと?


大野:そうは言いませんが、女に逃げられたのは男性の努力が足らなかったのかも知れませんね。


神:取っ替え引っ替えする女は悪くないと?


大野:いえ、取っ替え引っ替えするのはどうかと思いますよ。ただ、妥協は良くないと思うだけです。


神:恋愛って難しいな。


大野:そうですね。


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