表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/73

激闘〜サンダーバースト〜

おはようございます^ - ^


本日のおまけは夜に更新しますので、おまけを読んでくれている方は、夜にもう一度お越し下さいm(_ _)m

………… 俺は地面を蹴飛ばし、一気にハイ・リザードマンへと接近した。


「ハァッ!」

「ガァ!?」

 んーー、剣を振るタイミングが遅れちまったな。


 まだ、このサンダーバーストは憶えて一回試しただけで、慣れてないから仕方ない。


「ガァオ!!」

 ハイ・リザードマンは雄叫びを上げながら、盾を前に構えて俺へと向かってくる。


 ハイ・リザードマンが剣と盾を駆使して攻撃してくるが、先程までと違って、俺の身体能力は強化されているため、逆にハイ・リザードマンを追い詰めていた。


「ガァッ!?」

「『サンダーブレット』!」

 剣でハイ・リザードマンを弾き飛ばし、相手が怯んだところで攻撃魔法を放ち、HPを削り続け、遂にハイ・リザードマンのHPが半分を下回る。


「このまま押し切る!」

 俺は、ハイ・リザードマンと接近戦を繰り広げた。


 俺の剣にハイ・リザードマンは剣を合わせていたが、自身の剣では力負けしていると感じたのか、盾での防御が増え始める。


「守ってばっかじゃ勝てねぇぞ!」

「ガァーー!!」

 ハイ・リザードマンの防御が硬く、中々HPが削れない。


「引きこもってんじゃねぇよ。トカゲじゃなくて亀だったか?」

「ガァッ!!」

 ん? 怒ったのか? モンスターの癖に挑発に乗るのか?


 俺は、サンダーバーストを発動して余裕が生まれたことで油断していたんだろう。


「ガァ!!」

 俺の剣をハイ・リザードマンが同じように盾で弾き、俺が次の攻撃を仕掛けようとした時に、ハイ・リザードマンがいつもと違う行動を起こした。


「がはっ!?」

 いてぇーー!? 尻尾だと!?


 ハイ・リザードマンは、盾で弾くと同時に、身体を捻り、尖った尻尾を激しくスイングさせたのだ。


 ハイ・リザードマンの尾技、フルスイングである。


「……尻尾も攻撃出来るんだな。」

 完全に油断していたな。

 人間相手じゃないんだから、もっと警戒しておくべきだった。


 ハイ・リザードマンへ目を向けると、してやったりと言った表情をしていた。


 いや、トカゲ面だから表情はよく分からないが、きっとそんな表情に違いない。


「やられたら、やり返すだけだ!」

 サンダーバーストにより、強化された脚力でハイ・リザードマンへと詰め寄り、連続攻撃を繰り出す。


「喰らえ! 『サンダースラッシュ』!」

「ガァオ!!」

 俺の魔剣技に対して、ハイ・リザードマンは尾技フルスイングを仕掛けてきた。


 今の強化した俺が放つ魔剣技に耐えられるものか!


「ガァアァーー!?」

 俺の魔剣技が、ハイ・リザードマンの尻尾を斬り落とし、悲痛な声を上げる。


「仕返しだ!」

 一旦間合いを取り、ハイ・リザードマンの様子を見た。


 サンダーバーストにより、俺のMPも残り僅かだ。

 あまり、時間は掛けられないか。


「ガァァ……ガァァ!」

「なっ!?」

 尻尾が生えただと!?

 折角、尻尾を斬り落としたと言うのに。

 どう言う原理なんだ? リアルのトカゲと同じ様な構造ってことなのか?


 ハイ・リザードマンの尻尾には、トカゲ同様に脱離節と呼ばれる骨や筋肉がしっかりくっ付いていない部分があり、自らの意思で切り離すことが出来るのである。


 そして、切り口である場所は再生芽と呼ばれ、尻尾の再生機能を有しているのだ。


「斬られた瞬間に自ら切り離したってところか。」

 サンダーバースト状態のサンダースラッシュを受けた割には、HPが減少していなかったのは、その所為だったのか。


「それなら、身体に叩き込むまでだ!」

 再びハイ・リザードマンへと駆け寄り畳み掛ける。


「ここだ! 『サンダースラッシュ』!」

「ガァァ!」

 俺の魔剣技発動に合わせて、ハイ・リザードマンが盾を身体の前に滑り込ませる。


 盾ごと斬り捨てる!


 俺の魔剣技が当たる直前にハイ・リザードマンの構えていた盾が発光し、盾技を発動する。



 カンッ!



「なにっ!?」

 強化状態の俺の魔剣技を止めただと!?


 ハイ ・リザードマンが発動した盾技は、『ハーフガード』というスキルであり、残りHPの半分を消費する代わりに、如何なる攻撃も防ぐものである。


 HP全開時や、相手の攻撃力が低い時には、あまり役には立たないが、今回の様に自身のHPが低く、相手の攻撃力が高い場合は、生き残るのに役立つスキルである。


「ガァオ!!」

「しまった!?」

 全力で斬りかかっていたため、バランスを崩した俺に、ハイ・ リザードマンの剣技パワースラッシュが迫る。



 やられる!?


 俺は必死に弾かれた剣を戻そうと意識するが、明らかに相手の攻撃の方が早かった。



「『シールドアタック』!」

「ガァ!?」

 剣技を発動していたハイ・リザードマンがヴァンの盾技シールドアタックにより吹き飛ばされる。


「大丈夫かクラウド?」

「……ああ。助かったぜヴァン。」

 全く、いいタイミングで来てくれるよ。

 あの状態で敵の一撃を受けてたら、かなりのダメージだったな。


「今、回復するね。『ヒール』!」

「サンキューシャイン。」

 俺の減少していたHPが見る見る回復し、満タンとなった。


「後は、あの1体だけね。」

「悪りぃ、スノウ達が来る前に倒しきれなかった。」

 とっておきのサンダーバーストまで使ったんだがな。


「仕方ないわよ。ボス相手に一人で良く持ち堪えたんじゃない。」

「そうだな。シグレの言う通りだ。ここからは俺達全員が相手だ。」

 ハイ・リザードマンの残りHPは僅かだ。


「ガァアァーー!!」

 ハイ・リザードマンも最後の勝負だと、気合いを入れている様だ。


「行くぞ!」

 ヴァンは、真っ直ぐハイ・リザードマンへと駆け出し、俺とスノウは左右に展開する。


「射抜くわよ。『アクアアロー』!」

「当たって! 『ライトレーザー』!」

 シグレの水を纏った矢が先制攻撃として放たれ、ハイ・リザードマンは、盾でアクアアローを弾く。


 間を置かず、シャインは剣を持つ側から攻撃魔法を放つ。


「ガァァ!?」

 ハイ・リザードマンは、盾での防御が間に合わないと判断し、バックステップした。


「どんどん行くぜ! 『シールドアタック』!」

「ガァ!?」

 ハイ・リザードマンは、移動直後だったちめ、ヴァンの盾技が直撃する。


「氷なさい。『アイスロック』! 『連撃』!』

「ガァアァーー!」

 スノウのアイスロックを、ハイ・リザードマンは、尻尾で受けきる。


 そして、スノウの剣技連撃が放たれる直前に、氷漬けにされた尻尾を切り離して、間合いから逃れた。


 そう来ると思ったよ!

 俺は、ハイ・リザードマンが尻尾でスノウのアイスロックを受けた時に、また尻尾を切り離すと読んで、回避先で待っていたのだ。


「終わりだ!『サンダースラッシュ』!」

 俺の魔剣技がハイ・リザードマンの身体を斬り裂き、奴の身体が大きなライトエフェクトを発生させて消滅した。



「勝った。」

「よっしゃーー!」

 俺達は、強敵を倒したことで勝利を喜び合う。


「ん? アレは?」

 ボスが消滅した場所には、『ハイ・リザードマンの鱗』、『リザードブレード・上』、『リザードシールド・上』が落ちていた。


「こっちにもあったよーー!」

 スノウの声に目を向けると、取り巻きのリザードマンからは、『リザードマンの鱗』、『リザードブレード』が落ちていた。


「鱗からいい武具が作れそうだね。」

 シャインは、早くも素材を使いたいようだ。


「そうだな。それじゃあ帰るか。」

 いやーー、今日は疲れたな。


「どうやって帰ったらいいんだ? また歩いて登るのか?」

 ヴァンの言葉に、全員が凍り付く。


 今の言葉には、アイスロックと同様の効果があったな。


「どうするか、ん? 何だ?」

 どうするかと声を上げようとした時、地面から光が立ち昇る。


 その光に近付くと、ダンジョンから脱出しますか? YES /NOと表示された。


「これで帰れるみたいだぞ。」

「歩かないで済むのは助かるわね。」

 また上まで行くのは大変だからな。

 俺達がダンジョンから脱出しようとした時。


「なぁクラウド。……アレ。」

 どうしたんだ? まだドロップした品でもあったのか?


 ヴァンの指差す先には、更に下へと通じる穴が……。


「……まだ先があるのか。」

 どう考えても今のレベルでは、次のボスがいた場合には勝てないだろう。

 まぁ、間違いなくボスはいるだろうが。


「行ってみようぜ!」

 確かにこの先どうなってるのか気になるよな。


「俺もヴァンと同意見なんだけど、みんな時間大丈夫そうか? 一人でも欠けるようなら、今回は戻ろうと思うんだけど。」

「大丈夫だよ。」

「私も大丈夫です。」

「問題ないわよ。」

 全員一致で、更に地下を目指すことが決定した。



 結論から言うと、地下11階からモンスターの強さが一気に跳ね上がっていた。


 遭遇したモンスターは、豚面にフォークみたいな槍を持ったオーク、黒く硬い身体に鋭い爪と牙を持つガーゴイル、リザードマンも現れた。


 俺達は回復薬を全て使い切り、何とか地下12階まで辿り着いたのだが、トラップ部屋へと入り込み、大量のモンスターに囲まれて全滅し、街へと戻ることに。


「お金預けといて良かったな。」

「全くだぜ。」

 俺とヴァンは、ケロッとしていたのだが。


「……怖かった。」

 女性達には刺激が強過ぎたのか、モンスターに囲まれるのは懲り懲りだと涙目で訴えられた。


 ゲームの仕様だから、仕方がないな。


 こうして、俺達はダンジョン調査結果の報告をする為にギルドへ向かうのだった。



未だ100PTに辿り着けませんが、自分の実力不足ですね(~_~;)


おまけを追加しました!



ヴァン:おいクラウド。隠し扉だぞ!


クラウド:出来したぞヴァン!


ヴァン:行ってみようぜ。


クラウド:そうだな。


ヴァン:こ、これは!?


クラウド:宝の山じゃないか!?


シャイン:私達大金持ちだね。


スノウ:何が入ってるのかしら。


シグレ:早く開けましょう!


ヴァン:よし。おりゃっ!


クラウド:ん? 勿体ぶらないで早く開けろよ。


ヴァン:いや、開かないんだけど?


クラウド:は?


ミミック:ガブッ!


クラウド:ヴァーーン!?


スノウ:ヴァンさん、食べられちゃった!?


クラウド:スノウ回復だ!


シグレ:ダメよ!


クラウド:何でだよ!?


シグレ:もう手遅れよ。


ヴァン:dead


クラウド:ヴァーーン! 貴様よくも!


ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!

ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!ミミックが現れた!


クラウド:参りました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ