主人公の秘密
「ここどこ?」
まあ、こっちもこっちで厄介だけど、まあいいか
「あれ?さっきの男の人は?」
「いないね」
「代わりに女の人がいるがな」
まあ、気づくよね
「あ、フィニルス君だー」
抱きついてきやがった・・・
「「な?!」」
「その狐知ってるのか?」
「へ?」
気づいてなかったよ、やっぱり
「あぁ、今その狐と一緒に冒険しているユナクて言うんだが、君はそいつについて知ってるのか?」
「うーん、知ってるますよ?」
「てか、男がいた所にいたんだよね?」
「でも体完全に女の人だよ?」
まあ、普通分からんよね
「・・・ちょっといいか」
「は、はい」
「こんなにいろいろされると迷惑なんだ今日はもう帰ってもらっていいか」
「「「あ、すいませんでした」」」
優しい店長で良かったよ、普通ぶん殴られてもおかしくないんだから
〜
あ、追い出されてから部屋に戻ってきたよ
「で、こいつについて聞いてもいいか?」
「はい、えっと、フィニルス君は私と幼なじみですよ」
「「幼なじみ?」」
「はい、英雄様に拾われた母様と英雄様と共にきた父様によって、フィニルス君は生まれました、私は、クォーターなので、特には」
「ふむ、つまりふたりは、英雄が作った物と言っていいのか?」
「そうですねー」
えっとさ、何でこいつはずっと僕のことモフモフしてくんの、成長したせいか胸に押しつぶされるんだけど
「じゃあ、もう一つ質問、君は人間なのか?」
「いえ、私は、ケルベロスの二の頭ですね」
「ケルベロス!?」
「知ってるのアリス」
「知ってるもなにも、勉強したはずだよ?」
「そうだな、ケルベロスは本来魔王軍領地に住まう、魔物のはずだが」
「そうですね、だから私はクォーターなんです」
「どういうこと?」
「私の母方の祖父はケルベロスで祖母はファイアードッグなんです」
「ふむ、そうか」
「で、父方の祖父はシルべリアンハスキーと祖母はチワワ何です」
「え?え?ミックス?」
「そうですね、だから何ですかね、母はどちらかというファイアードックの要素が強かったのですが、子作りをした時に隠れてたケルベロスの要素で私達はケルベロスになりました」
「へー、そんなことあるんだね」
「はい、それで特異な存在で、性格も性別も変わっちゃうんです」
「なるほど、ケルベロスだってことは、まあさっきの一連や体の変化で納得できるが、逆に理解できないな、どうして人型になってる」
「あ、それは英雄様のところにいた魔力のある動物はみな、変化の魔法を最初に習うんですよ、それで長期間やり続けると、変化する時以外魔力を使わなくていいので、それに慣れてしまったせいですね」
「なんで変化の魔法なの?」
「他にも、動物がいるからですね、英雄様だけでは賄えないので、動物達が代わりに買い物に行ったりしてたんですよ」
「みんな仲良しだったんだ」
「そうですねー」
「なるほど、生活のために変化して、生活してたと、では何でさっき君、いや君の兄弟は、彼を攻撃したんだ?」
「あ、それはただ単に嫉妬ですね」
おいこら、やめろ・・・
「「嫉妬?」」
「フィニルス君の持つ創剣は、あらゆる武器を喰らい、喰らったものに変化できる性質があるんです、それは伝説の聖剣だったり魔剣だったり、その辺のゴブリンが持ってる棍棒も対象ですよ」
「あ!!」
アリスは見たから分かってるよね、てか言うなよ・・・
「ふむ、それが何故嫉妬に繋がるんだ?」
「それは・・・ふぁ・・」
あ、これはやばいかも、欠伸したり・・・
「うわ、また煙がぁぁ・・・」
ん?え?前回似てる?しゃあないじゃんケルベロスなんだから