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外伝 英雄の軌跡 1

さあて、英雄のターンだ


「柊様、これ食べてくださいませんか?」

「由加多!これ美味しいから食べて!」

・・・どうして、こうなった・・・?

ちょっと思い出して見よう・・・



・・・いや、え、何これ、周りに人がいるんだけど

「初めまして勇者様、私の名前はニア・フィルモアと言います、我が国を助けて貰えませんでしょうか?」

・・・訳が分からない、さっきまでトラックの中にいたはずなのに外に連れ出され・・・あれ?後ろにトラックあるんだけど

「説明させてもらいますね、私はこの国の王妃をしています、勇者様には、東西の魔王を倒して欲しいのです」

「魔王?」

反応したらパァーと笑顔になった

「そうです、魔王です、私達はここ100年以上ずっと魔王軍に苦しめられてきました、何度も何度も戦いましたが負けることばかり、それで異世界の勇者様にお助けを頂こうと思いずっと呼びかけていたのですが、何度呼びかけても答えてくれるものはいませんでした、ですが貴方様がやっとお答えいただけたのです、どうか、我々を助けて貰えませんか・・・?」

話してる間にまた暗い顔に戻ってしまった

「・・・俺は、殺し合いをしたくない」

「・・・そうですか・・・」

「だけど、助けたいとは思う」

「まあ、ホントですか?!」

「う、うん、でもこんな歳食ってるやつが勇者なんていいのか?」

「歳なんて関係ありませんよ!」

「そ、そうか・・・、えっと、じゃあとりあえず名乗って置くけど、俺の名前は柊 由加多(ひいらぎ ゆかた)、勇者様て呼ばないで欲しいかな、そんな目立つ事はしたくないし」

「わかりました、柊様、ではまずこの世界について、お教えしますね」

「あ、その前にトラックの中を見せて欲しい」

「とらっく?」

「あぁ、わからないのか・・・、えっとそこの箱のようなものの中を見たいかな」

「わかりました」

「よいしょっと・・・あ、みんな生きてるんだね」

「ま、魔物?!」

「あ、えっと、大丈夫だよ、この子達は大人しいから」

「柊様、あなたはもしかして獣使いなのですか?」

「近くて遠い存在かな、俺は特殊保健所の職員だった、まあ特殊保健所ていうのは、えーと、希少種の動物を保護し、元気が良くなったら、住まうところに移動させるのが仕事なんだ」

半分は誤魔化している、実際は、廃棄に困るクジャクとかカピバラとか、あとは倒産した動物園とかの動物達を保護し、他の動物園に住まわせるのが本来の仕事、倒産した動物園から運んでる最中に気を失って、今にいたる

「へぇ・・・大丈夫なのですか?」

「まあ、一応はね」

「一応?」

「こっちの食べ物がこの子達に合うかどうかは僕もわからない」

「なるほど・・・」

「あとは銃か」

「じゅう?」

「えっと、飛ばして動物を殺めるものなんだけど二種類あるんだよね 」

「殺めるのですか?」

「時々興奮しすぎて、人を襲うやつとかいるから最悪射殺、基本は麻酔弾で寝かせるよ」

そう言って、散弾銃と麻酔銃を取り出した

「それがじゅうですか」

「そう、人を殺めることも出来るから、気をつけてね」

「は、はい」

「さてと、一応俺の確認したかったことは終わったから、王妃様ご案内を頼んでも宜しいですか?」

「はい、ではこちらへ」

さあて、どうやれば、帰れるかなぁ・・・

ほんと殺し合いはしたくない・・・

え?なんかあれだって?

弱そう?そうだよ、弱いまま攻略するのだよ!


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