世の中という図形の海
君は今日何のために何をして生きていたんだ?
何にせよ、私が思うに君も頭に点滅する図形の海を泳いできたに違いないんだ。
世の中 図形で出来ている。 と、ある事象という図形を眺めているとき 私は気付いた。
仕事 問題 課題 願い 約束 秘密 それらは 都合と義務とに縁取られ 発信 受信を 繰り返す
ヒトはそれらの 図形を くっつけ ほどき ねじ曲げ 撫でる
そして大抵 何処かへ運んで 新たな図形を 処理しにかかる
それを繰り返し 私も生きてる
不器用に図形の 意味を探って 下手な愛撫をするように 自分のカラダを溶け込ませ
錯覚 誤解もしていきながら 図形の真理を 知ろうとしている
それがヒトとしての営みだ その役割を失ってはいけない
重力よりも重く 言葉よりも深い何かに 調教されている
一生そうして 生きていく
図形の扱いに苦悩しながら 何かの図形に生かされながら 誰かのために 私のために 今日も図形に順応してゆく
それを知ってしまえたなら 今より上手に 生きて行けるか?
図形を 巧く 手なずけられるか?
そんなことは ないだろう
図形なしでは生けていけない 図形に尖っちゃ良いこともない
せめての得をする方法は 敢えて図形の仕組みを気にせず 誰かの図形を慈しんで 受信する図形を なるべく愛でてやることさ
何でもない歯車として 他の誰でもない 自分として
そしてまた、図形の海に放り出され溺れていく。




