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chain 魔法と悪魔編  作者: 神崎美柚
Ⅰ 問題発生
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5 裁判─開廷─

 リィデがやってきた。側にはシルディの姿がない。


「これより、ソフィア=アルロイドを裁く」

「罪状は主に報告を怠ったこと」


 法廷に立つ私をニヤニヤ眺めながら罪状を読み上げるロドノス。気持ち悪い。


「どうして随時報告しなかった? 」

「あまりこちらを動かしたくなかったからだ。全面戦争になりかねない」

「──敬語についてはまあいいとして、どういう意味なんだ? 」

「イリスはアリスや戦神の子供である鎖と協力し、そこにいるとある古代神の末裔の願いを叶えようとした。これで分かるだろ? 」

「……」


 傍聴席がざわつく。戦神の伝説なんて幼い子供だって知っていることだ。


「次にリィデ、お前に聞くが願いとはなんだ」

「私というよりも、祖先の願いです。私は叶ってほしくなかったのです。──全ての人を自分の言うことを聞くお人形にするという願いを」

「!? 」


 傍聴席の一部の者が悲鳴をあげる。該当する古代神はあれだけだ。


「ほう。なるほどな。確かに危険だ」

「ああ、だろう? よって私に責任はない。だが、一つ言わせてもらおう」

「なんだ」

「お前はなぜ、ハナの代理ではなく長になっている? スフィアは辞めたと言っていたが……」

「異論があるのか」

「当たり前だ」


 こほん、とロドノスは咳払いをする。


「その前に事件について説明をしてもらおう。話はそれからだ」


 ロドノスはニヤリと笑った。

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