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chain 魔法と悪魔編  作者: 神崎美柚
Ⅲ 行動開始
32/35

32 邪魔者

「──散れ」


 病棟を出ると、小さな呟き声と共にいきなり上から何かが降ってきた。──魔力を感じるけど、これは……。


「私の従順なる(しもべ)たちよ、散れ! 」

「これって特殊能力の《洗脳》!? 厄介すぎるよ」

「とにかく魔法で防ぎながら、急ごう」


 降ってきているのは、コウモリ。洗脳されており、とてつもなく凶暴。うう、何でこんなのまで……。


「きゃあ! 」

「メグ! 」


 メグに近寄ってきたコウモリを燃やす。すると、誰かが現れた。ゴスロリに銀髪。青白い肌に真っ赤な瞳。まるでヴァンパイアだ。


「私、戦う系メイドですのよ? 適いはしませんわ」

「っ……」


 つまり、あの特殊能力者の仲間なのだろうか。私は炎を止めた。


「大人しく死ぬのね」

「……」

「さあ、死ぬのよ」


 私は別の方法でいくことにした。師匠からもらった剣をそのメイドに振りかざす。こ、こうなのかな?

 剣はメイドの肩を切った。うわあ。


「っ……」


 そのメイドから溢れ出た血はこれまた綺麗な空色だった。な、何なの?


《そのメイドは空色のあざを足に持っていた女に仕えているのよ》


 師匠からいきなり声がかかる。そして、思い切りのどや顔をしてそうな声で


《私が呪いを二人にかけたの。そのメイドにはまだ効果があるはずよ》


「イルフォニア、あれ……」

「……あ」


 コウモリが消えていく。まさか、呪いって……?


「あなた、その剣……あいつから……」


 メイドはそう言って消えた。血まみれ(空色)だったけど、大丈夫かな。いやいや、心配しちゃダメよ、私。


「今度こそ、行こう」


 私はメグの手をとった。

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