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chain 魔法と悪魔編  作者: 神崎美柚
Ⅱ 推理
24/35

24 怒り─ある男の過去─

 私は努力をした。ゴーレムを作れるようになり、ソフィアと同じ特別な生徒になった。なのに、ソフィアの婚約話はどんどん進んで行くばかり。


「ソフィア、卒業後に結婚するんだって」

「えー私は卒業前って聞いたけど」


 女子どもの噂に私は怒りしか感じなかった。彼女はきちんと魔力のある人間と結婚すべきだ。どうにかして彼女の両親に話をつけられないだろうか。


「……そうだ、ニーナだ」


 ソフィアと並ぶ天才、ニーナ。ソフィアとは学科は違うが、学院長と仲良しのお家と聞いたことがある。ソフィアの誕生日パーティーにもいた。

 私は早速、ニーナを尋ねることにした。とは言え、この昼食休憩時間にどこにいるのだろうか。広すぎて分からない。──そうだ、噂をする女子どもに。


「ニーナはどこにいる」

「ど、どうしたの? 」

「ニーナさんなら中庭だと思うよ……いつもそこで食べてる」


 私はお礼を言うのももどかしくなり、中庭へと急ぐ。


「ニーナ」


 彼女はぼんやりとベンチに座っていた。食後のようだ。


「何の用? 放っておいて」

「ソフィアの両親のことを知っているか? 」

「え、知ってるけど……あなた何するつもりよ」

「会いたい」

「ダメよ」


 断られてしまった。しかし、私はめげない。


「どうしてもだ」

「……どうなっても知らない。アポは私がとっておくから勝手にして」


 彼女は頭を押さえながら去っていった。


 放課後。私は女子からの伝言でカフェに行くことにした。どうやらそこで待っているらしい。

 数十分待つことになったが、別に気にはならなかった。


「はい。この紙を見せればいつでも会ってくれるらしいわ。あなたスゴい人なのね」

「学科が違うと知らないものなのか」

「私は自分のことで忙しいの。それじゃあね」


 ニーナは笑顔すら見せなかった。まあ、心配することでもないだろう。

 早速会いに行くことにした。快く出迎えてくれた。

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