23 館の秘密
《館には地下があるのよ》
《は? 》
《知らなかったでしょ? 》
《……なぜ今更》
《古代の魔法使いは皆地下が好きなのよ。魔力を外に漏れ出すことなく秘密のことが出来るから》
《……大変だったんですね》
《ええ、そりゃまあ》
「館に地下はありますか? 」
「さあ、知らん」
「ハナも~」
「私も~」
ダメだった。──ボロボロの館の地下。見つけるにはどうすれば。
「地下か? なら、こうすればよいだろう」
「ひっ!? 」
ソフィアが足で思いっきり踏むと、穴が空いた。──そういえば昔の重たいブーツだった。そうだった……。
「な、何だこれは」
「スゴい……」
「くさいよ」
魔法使いの拠点としては禍々しいものを感じずにはいられない。血だらけで、臭いもきつい。しかも館の明かり無しでは薄暗い。
《典型的な特殊能力使いの拠点ね》
《……え? 》
《糸使い以外の特殊能力使いは人殺しを好むのよ。血がなくては生きていられないみたい》
《……それじゃあ、》
《ご令嬢は特殊能力を持っているわよ》
《うっ》
「ここで間違いないと思うけど……」
私がそう言うと、ソフィアがさっさと下りた。早い。さすが騎士。
「ハナとスフィアはこれ以上関わるな。リサテアと私とそこの女で行く」
「分かった」
「じゃあ行きましょ」
頼もしくて、私は何だか嬉しくなった。




