二話 食料調達への道
結局、今回のZ計画は失敗に終わった。
貴重な軍人の半数以上はゾンビになったいう最悪な結末になった。
これは当分、軍は動かせないな。 今回の強硬策を決定したアメリカの司令官は処刑されるらしい。 世界の国民に対する独断専行をした犯罪者というレッテルを貼る事によって今回の作戦は間違っていたとアピールするようだ。
僕は軍の事を一先ず思考の片隅に跳ね除け当面の問題、食料調達の事を考えなければ行けなかった。
窓から顔を出して外を覗いたら、ゾンビがいたよ。
先ほどテレビのニュースでやっていた殺しても死なないのは本当なんかな?
部屋に飾っていたトロフィーを片手に持ち上げゾンビの方に向かって投げつけた。
ボスッと音がなり、ゾンビの手前草木に落ちた。
次は野球ボールを投げつけた。 ジャストミーと。
ゾンビの頭に当たった。 ゾンビは辺りを確認しているが、何もいない事を分かると先ほどと同じように徘徊し出した。
なぁ、ゾンビゲームやゾンビ映画を知ってる僕からしたら何だがこのゾンビ頭良くね?
窓を閉めた後は外出用の服装に着替えた。
もちろん、噛まれる可能性を考慮して首に巻かれたマフラーや顔にはヘルメット、厚いトレーナー腹と背中に鉄板繋げた。 靴下は6枚、下着は4枚を重ね着。
こんなフル重装備を整えた僕は冷蔵庫から取り出したお茶を取り出し飲み干した。
喉の渇きを潤した後は、水筒にお茶を入れ非常食の残りのスルメイカをポケットに入れた。
順陽整えた僕は空のカバンを背負い玄関に向かった。
玄関のドアを少し隙間を開けて覗いた。 ゾンビはいなかった。
少しずつドアを開いていき、人間一人が通れるくらいまであき、僕は一週間振りに外に出た。
日の光だ僕を照らす。 眩しいのは仕方ない。
道路の前まで出た途端、反対の家の駐車場にいたゾンビと目があった。
そして、こちらをニヤリと見た。
「ぎゃぁぁぁぁああああ」
大声を出しながら来た道を戻り自宅に戻った。
鍵を二重ロックまでし、ゾンビが、入ってこれないように厳重にドアを固定した。
荒い息を吐き出し、玄関に尻餅を吐いた。
額から零れでる汗が噴き出し心臓が高鳴った。
「はぁー怖かった」
先ほどの感想を言った慎也の顔は青白かった。
やっぱり、普通のゾンビじゃない。 あんな表情する訳がない。
胸元のポケットから取り出したハンカチで汗を拭き取り、もう一度いけるか挑戦して見事にした。
左手に金属バットを持ち右手で二重ロックした鍵を解除していく。
少しずつ開かれて行く扉。
外の景色を覗いた直後。 目があった。
目の前に先ほどのゾンビが隙間から覗いている。
すぐに扉を思いっきり引っ張り鍵をかけた。
今日はもう無理。 あれを退治しないと進めないかもしれないな。
それより、どうしよう。 食料調達出来なかった。
部屋着に着替えた僕は汗を流す為にシャワーを浴びた。
すっきりした後で食料がないのが悔やまれる。
仕方ないので残り一袋のうどんを取り出し湯がいた。
醤油と出汁で味付けしただけのシンプルな料理。
出来上がったうどんを食べ終えた僕はこれからの事を考えなければいけない。
明日は必ず外に出てやる!
その時の僕は気付かなかった。
僕の浅はかな考えで大切な人が失われる事に……。