一話 ゾンビの徘徊する世界
眩しい朝日を浴び、目を覚ました。
僕は桐生慎也、17歳の高校2年生。
ゾンビの襲来により、学校は閉鎖し専ら家でテレビゲームや漫画を読んで生活している。
ゾンビが外を徘徊している所為で買い物にも行けず食料が底をつきかけていた。
両親が海外に出張しているので慎也は広い一軒家を一人で様々な事をこなして生活を送っている。
だが、食料に関しては腐らせるのが嫌な所為か2日置きに買い物に出掛け2日分の食料を買っていた。
それが、今では裏目に出た。 非常食に残していたビスケットやお菓子や缶詰めは全て平らげておりそろそろ限界が近づいていた。
寝起きの眠い目を擦りながらベットから降りた。
降りた直後何かを分ず蹴た音が響き、その答えはすぐに出た。
テレビが吐いたから。 そう、慎也はリモコンを踏みつけたようだ。
ぼっーっとテレビに視線を向けるとピコーンと音がなった。
『緊急速報です。 只今、世界各国の軍の協力のもとZ計画が開始されました』
Z計画……ゾンビ殲滅作戦か、これがうまくいけば前みたいな生活に戻れるのか。
テレビに映し出された各国の軍が戦車に乗り込みゾンビのいる区画に向かった。
ゾンビと遭遇した軍は発見次第、戦車から発砲し一方的な虐殺がはじまった。
それから、数えきれないゾンビをぐちゃぐちゃな状態にしていった。
中心街にて、ゾンビの掃討が完了したという事で隠れている可能性のゾンビを歩兵部隊になり殲滅する事になった。
戦車から運転手以外の軍人は降り立った。
肩から下ろした銃を構え、進んで行く。
先ほど、戦車の中からの攻撃により、潰されたゾンビを横切り、蠢いていた箇所に向かった。 するとゾンビがこちらに振り向いた。
構えた銃を発砲し、頭から上が潰れた。 死んだのか? 仰向けに背中からぶっ倒れた。
ふぅーと息を履いた軍人は辺りを確認した。 銃声により集まってくる可能性を考慮してその場を離れた。
「これなら殲滅もすぐに終わりそうだな」
映し出されたテレビで息が詰まりそうになりながらグロい映像を見ていた慎也は呟いた。
それもその筈、今現在この映像を見ている世界各国の人たちは軍のダメージ0の現状に歓喜した。
映像の端に映ったゾンビの死体が動いた事に気付いた慎也は後ろを向きながら離れて行く軍人に届かない声を張り上げた。
「逃げろーーーーーー!」
軍人は後ろを振り向いたが遅かった。 首筋を噛まれ目が虚ろになって行く軍人。
噛まれた痛みとゾンビになる絶望に喚き続けたが徐々に生気がなくなだた軍人。
それからの軍とゾンビの戦闘は苛烈だった。
死んだ筈のゾンビが立ち上がり不意を着き噛み付くなどの行動で軍人は数を減らしていった。
一方、ゾンビは仲間にした軍人と一緒に生きている軍人を平らげて行く。
結果、軍は全ての戦力をゾンビに喰われた。
テレビを見ていた慎也は呻いた。
「う、嘘だろ? 殺しても死なないだと? 」
絶望的な未来を予想して慎也は手のひらを血がでるくらいの強い力で握りしめた。
まだ、ゾンビとの戦争ははじまったばかりだ。