DEAD END STORY 2
こうすけ「おい!つーかーざ!」
ーこうすけは後ろから肩を組んできたー
つかざ「なんだこうすけか・・・」
こうすけ「なんだってなんだよ」
つかざ「いやなんでもない」
かいと「つかざー、こうすけー」
かいと「あ、」
ーかいとは何もない道路で転んだー
つかざ「おい!大丈夫か?」
こうすけ「プッ!ハハハハハハハハ」
こうすけ「何もない道路で転ぶなんて・・・プッ!ハハハハハハハ」
かいと「もう笑うなよー」
つかざ「そうだぞ」
こうすけ「いやおもしろくて・・・」
こうすけ「ハハハハハハ」
かいと「まだわらってんのーひどいよーもう」
つかざ「はぁー・・・良かった・・・」
こうすけ「ん?なんかいった?」
つかざ「いや何でもない」
つかざ(あれから2年か・・・)
ーつかざはもう高校生になっていたー
つかざ(俺は覚えている・・・たつやがいたことを・・・)
ー2年前たつやはつかざの目の前でまるで当たり前のように消えていったー
こうすけ「つかざ!つかざー、おーーい」
つかざ「は!あ、なに?」
こうすけ「何ぼっーーとしてんだ?」
つかざ「いや、ちょっと・・・」
こうすけ「考え事か?どうだ俺が聞いてやるよ!」
こうすけ「俺がいたらすぐに解決だぜ!」
つかざ「おまえ自分がかっこいいって思ってるだろ!」
こうすけ「あーそうだぜ」
つかざ「引くわー」
こうすけ「おいー」
ーかいともかわいそうな目線で遠ざかりながらこうすけを見ているー
こうすけ「かいとまでー」
つかざ「おまえってほんっとナルシストだな・・・」
ーかいとはうんうんと激しくうなずいているー
こうすけ「そ、それほどでもー」
つかざ かいと「ほめてないよ!!」
こうすけ「へ?ほめてたんじゃないのか?」
つかざ「おまえ意味もわからずに答えただろー」
こうすけ「し、知ってるよ!」
つかざ「じゃあ、言ってみー?」
こうすけ「え、えーと最高級に格好いい人?」
つかざ「うわ!すげー勘違い!!」
こうすけ「じゃあどんな意味なんだよ!!」
つかざ「おしえなーい!」
ーつかざは走り出したー
こうすけ「あ、待てよー」
かいと「待ってよー二人ともー」
ー学校ー
先生「朝の挨拶しましょう」
日直「おはようございます」
クラスのみんな「おはようございます」
日直「着席」
先生「読書の時間だー本準備!」
つかざ「こうすけー」
こうすけ「何?」
つかざ「本かしてくんない?」
こうすけ「え?おまえ持ってねーの?」
こうすけ「俺も持ってねーのに」
つかざ「まじ!?」
つかざ「じゃ、いいや」
つかざ「かいとー本かしてー」
かいと「あ、ちょっと待ってー」
こうすけ「俺のも頼む!」
かいと「本2冊しかないんだ」
こうすけ「2さつあるんだったら大丈夫じゃんかー」
ー二人はかわいそうな目したー
こうすけ「なんだよ・・・」
つかざ「いや。。2冊渡したらかいとの読む本がないだろ?」
こうすけ「あ、そうかー」
かいと「じゃ、こうすけは無理なんで」
こうすけ「あ、さりげなく断りやがったなー」
かいと「ちっ、気づかれないように言ったのにー」
こうすけ「なんだよもう」
かいと「つかざ、はい!」
つかざ「あ、ありがと・・・」
つかざ(ひっ!」
つかざ(あの黒い本・・・)
かいと「つかざ?」
つかざ「あ、なんでもない」
ーつかざは少しおびえながら本を取ったー
つかざ「あ、題名も書いてるし、中身も普通だ」
ーつかざはほっとしたー
こうすけ「さてと他のやつから本借りないとなー」
ーこうすけはクラスの人に借りにいったー
つかざ(たつやどこいったんだよ・・・)
ーつかざは本を手に取りあの日のことを思い出していたー
ー放課後ー
こうすけ「一緒帰ろうぜ!」
つかざ「あ、今日委員会だから。」
こうすけ「あー今日専門委員会だったな。」
つかざ「うん。」
こうすけ「あ、かいとだ。じゃあなーつかざ」
つかざ「じゃあなー」
こうすけ「かいとー一緒にかえろうぜ」
かいと「ごめんちょっと図書館に数学の参考書借り行くから先行っててー」
こうすけ「わかった。ゆっくりあるいとくからすぐ来いよなー」
かいと「うーんわかったー」
ー図書館ー
かいと「えーと数学の参考書はーっと・・・」
かいと「あれ?なんだこの黒い本。見たこと無い本だなー」
かいと(ラベルは貼られてないしなんかおもしろそうだな)
ー本をパラパラとめくりながら考えていたー
かいと(図書館の先生に聞いて借ーりよ)
ーかいとは図書館の先生に聞いたー
かいと「先生。この本ラベル張られてないし、借りても良いですか?」
図書館の先生「ラベルが貼られてないのか?」
かいと「はい」
図書館の先生「ならいいんじゃないか?」
図書館の先生「あれ?この本・・・」
かいと「先生どうかしたんですか?」
図書館の先生「いやなんか見たことのある本だとおもったが見間違いかな?」
かいと「見たことがあるんですか?こんな黒い本見たこと無い本だと思ったんだけど・・・」
図書館の先生「うーんなんか見たことがある感じがしたんだよ・・」
かいと「へぇーで、結局借りて良いんですか?」
図書館の先生「いいぞーなんならもらっとけ」
かいと「わかりましたー」
ーかいとはこうすけを追いかけたー
かいと「こうすけー」
こうすけ「おーかいとー遅いぞー」
こうすけ「どれお仕置きだーコチョコチョコチョコチョ」
かいと「くすぐったいよーやめてー」
こうすけ「本借りるだけでそんなにかかるのかー?」
かいと「あ、参考書借りるの忘れたー」
こうすけ「あれ?最初に参考書借りるって言ってなかったか?」
かいと「あーこの本が気になって図書館の先生と話して借りてきたから忘れてたー」
こうすけ「なんかその本見たこと無いなー」
こうすけ「どんな話なんだー」
かいと「まだ読んでないからわかんない」
こうすけ「読んだらおしえなよな!」
かいと「うん」
ー翌日ー
つかざ「こうすけー、かいとー」
こうすけ「おーつかざー」
かいと「つかざ・・・・・・」
つかざ「かいと・・・?」
かいと「あ、いや何でもない」
つかざ「そう?」
こうすけ「よーしつかざも来たし学校までダッシュだー」
つかざ「よし!のったーどっちが早く着くか勝負だ!」
こうすけ「望むところだ!」
かいと「あー待って二人ともー」
ー学校ー
先生「朝の挨拶をしましょう」
日直「おはようございます」
クラスのみんな「おはようございます」
日直「着席」
先生「みんな本の準備しろー」
こうすけ「つかざー」
つかざ「なに?」
こうすけ「本かしてー」
つかざ「昨日も持ってなかったか?」
こうすけ「えーそうだったけなー」
つかざ「はぁーはい。」
ーつかざは本とこうすけに差し出したー
こうすけ「おーありがとう」
ーつかざはかいとの方を見て背筋が凍るのと同時に昔の出来事が脳内を横切っていたー
つかざ「かいと!!!おい!!その本!!!」
ークラスのみんながこちらに注目したー
つかざ「あ、かいとこっち来い」
ー周りを見回してからたつやと一緒に教室をでたー
かいと「つかざどうしたの?」
つかざ「たつや!なんであの本を持ってるんだ?」
かいと「あの本って?」
つかざ「とぼけんな、あの黒い本だよ」
かいと「え?つかざあの本知ってるの?」
つかざ「あぁ」
かいと「じゃあ中身も?」
つかざ「おまっ!中身をみたのか?」
かいと「うん・・・つかざが・・死んでいる写真が・・・」
つかざ「もう見るなそして捨てろ」
かいと「なんで」
つかざ「なんでって・・・そりゃあ・」
ーつかざはたつやが死んでいったときの死に顔を思い出していたー
つかざ「ううぇ!」
ーつかざはとっさに口をふさいだー
ーつかざは吐きそうになっていたー
かいと「つかざ!大丈夫!?」
かいと「つかざ待ってて先生呼んでくる」
ー保健室ー
つかざ「はぁ。はぁ。はー」
かいと「良くなった?」
つかざ「うん」
保健室の先生「ちょっと職員室に行ってるからつかざくん見てくれる?」
かいと「わかりました」
かいと「つかざ、なんであの本でそんなになるんだよ」
つかざ「かいとだってみたろ・・・」
かいと「でもつかざは生きてるじゃないか」
つかざ「あぁ。でもまだ始まって無くて良かった」
かいと「始まる?」
つかざ「あぁ。あの本の内容は前の持ち主の話だ」
つかざ(たつや・・・)
つかざ「その内容が真っ白になって、新しい事がかかれるようになったらその人が死ぬんだ」
つかざ「といっても本当に死んだわけではない・・・かな?」
つかざ「だって死んでないし」
かいと「でもなんでそこまでわかるんだよ」
つかざ「そりゃあ体験したからな・・・」
つかざ「友達が持ってて・・・な」
つかざ「俺も電車が飛んできて死ぬ・・・と思ったら、急に普通の道路に立っててそこにはた・・あ、友達が死んでいるすす型があったんだ」
つかざ「すぐに向かったんだけど・・・遅かったんだ・・・友達は消えていったよ・・・」
かいと「つかざ・・・・」
ーバンッ!ー
つかざ「うわぁ」
かいと「わぁ」
つかざ かいと「びっくりしたー」
つかざ「誰が来たんだ?」
つかざ(はぁっ!!!)
かいと「え?・・・・」
ーつかざとかいとは目を丸くしたー
ーそこには胸を握りしめ苦しがっているこうすけを運んできた同級生のすがたがあったー
かいと「こうすけ!こうすけ!」
こうすけ「かいとか・・大丈夫だ・・なんともないさ・・・」
つかざ「嘘・・・嘘・・・もう嫌だ・・あんな思いはしたくない・・・」
ーつかざは決心したー
つかざ「かいと!あの本は!!」
かいと「え!これだよ・?」
ーつかざはあさぐるように本を開いたー
つかざ(どこかに・・・なにか・・・免れる方法があるはずだ・・・もう一回体験してるんだぞ・・・クソッ!)
ー本にはこうすけが血をはいて横に倒れている写真があったー
つかざ(あ!そうだ!本に書かれていることがなるなら。)
ーつかざは本のこうすけのところの破り捨てたー
こうすけ「あれ?」
こうすけ(何ともない・・・)
こうすけ「ほら!何ともないだろ!かいと!」
かいと「こうすけ・・・」
ーかいとは安心したのか、腰がぬけていたー
つかざ「良かった・・・」
ードクンッッッッッッー
ーシュゥゥゥゥゥゥゥー
つかざ「なんだ・・・なんかいま手からなにか抜けていくような・・」
つかざ「はっ!」
ーつかざは本を見たー
ー本にはまだ何も書いていなかったー
つかざ「良かった」
ータッタッタッタッタッタッター
保健室の先生「こうすけくん大丈夫!!!」
こうすけ「あ、もう大丈夫です」
保健室の先生「あれ?すごく苦しそうだったと聞いていたけど・・」
保健室の先生「3人とももう大丈夫そうだし・・教室に戻って良いわよ」
こうすけ かいと つかざ「わかりました」
ー家ー
ープルゥルルルプルゥルルルー
母「つかざ電話なってるわよ」
つかざ「はーい」
つかざ「はい。もしもし」
かいと「つかざー」
つかざ「かいと。なんだ?」
かいと「つかざなんであの本破れたんだ・・・?」
つかざ「え?普通に・・・だけど?」
かいと「だって・・・昨日つかざの写真見たとき本を破り捨てようとしたり燃やそうとしたけど・・・全部できなかったんだよ・・・」
つかざ「え?じゃあなんで・・・」
母「つかざーごはーん!」
つかざ「はーい」
つかざ「ご飯だからじゃあな」
かいと「あ、うん」
ープツッ、プー、プー、プー、ー
ーつかざは電話を切ったー
ー翌日ー
こうすけ「つかざー、かいとー」
つかざ「あ、こうすけ」
かいと「おはよう・・」
こうすけ「あれ?なんか二人元気なくない?」
つかざ「そんなことないよ」
こうすけ「そうか?」
つかざ「うん、こ、こうすけ!学校までどっちが早く着くか競争だ!」
ーつかざは話をそらすように言ったー
こうすけ「OK!じゃ、行ってるぜー」
つかざ「あ、待てーー」
かいと「二人とも待てよーー」
ー学校ー
先生「朝の挨拶をしましょう」
日直「おはようございます」
クラスのみんな「おはようございます」
日直「着席」
先生「はい、本準備しろー」
つかざ「かいと。あの本借して」
かいと「う、うん」
ーかいとはつかざに本を差し出したー
つかざ「ありがと」
ーつかざは本を開いたー
つかざ(まさか・・・そこまでとをのばすのかこの本は・・・)
ー少し驚きながらもすぐに開き直ったー
ーそこにはかいとの姉のの死に顔があったのだー
つかざ(そうはいかせるか)
ーつかざは破り捨てようとしたー
つかざ「あれ?」
ー本はビクともしないー
ーつかざは焦ったー
つかざ「あれ?あれ?」
ーつかざはちから強く本から紙を破ろうとしたが本は平然としているー
つかざ「まさか・・あのぬけた感じは・・・そういうことだったのか・・・」
つかざ(破れないって事は・・・)
ーつかざは口を押さえたー
つかざ「たつや・・・助けてくれよ・・・たつや・・・・」
ーう、うーんー
たつや「ここは・・・どこだ・?」
たつや「ここは俺の家の近くの公園だ」
たつや「なんか古くなってるな・・・」
たつや「とにかく家に行こう」
ーたつやの家ー
たつや「あった・・・」
たつや「早く家にはいろう」
たつや「え?あれ?え?」
ーたつやは目に入る光景が理解できなかったー
ーたつやはドアが掴めなかったのであるー
たつや「はぁっ、俺・・嘘だよな・・・嘘だ」
ーたつやは状況を理解しつつも現実から目そらしたー
たつや「はっ!つかざ!つかざは生きているはず・・」
たつや「学校に行こう今ごろ帰る時刻だ・・・」
ーたつやが通っていた中学校ー
たつや「いない・・・」
たつや「つかざはどこ行ったんだ・・?」
ーフフフフフフフフー
たつや「え?」
ーアハハハハハハハー
たつや「あのときと同じ声だ!!・・・」
たつや(つかざ・・!!)
ーたつやは笑い声のする方へと向かったー
ー学校ー
こうすけ「あ、つかざ!今日部活いくから!いつも休んでちゃいけないしな!」
つかざ「わかったじゃあな・・・」
かいと「つかざー帰ろう。こうすけは?」
つかざ「こうすけ部活だって・・」
かいと「じゃ、帰ろう」
ー二人は学校からでたー
つかざ「かいと・・・」
かいと「なに?なにかあったの・・・?」
つかざ「うん・・・かいとのおねえ・・・」
ーつかざは朝見た本の話をしたー
ーかいとは絶句していたー
かいと「で、でもつかざは本の紙を破れるんじゃ・・・?」
つかざ「出来なかった・・・昨日なにかが抜ける感じがしたんだよ・・・」
かいと「え?」
ーかいとは絶望した顔をしていたー
たつや「つかざ!いた!」
たつや(高校の制服!)
たつや「もう・・2年もたってるのか・・・・」
たつや「はぁっ!」
ーたつやは背筋が凍っていくのを感じたー
ーつかざ達があの本を持っていたのであるー
たつや(つかざ達が危ない!!!)
たつや「つかざ!つかざ!つかざ!」
ーつかざは気づかないー
ーたつやのことばはもう届かないー
かいと姉「お!かいと!いつも帰りにあわないのに」
かいと「はっ!お姉ちゃん!なんでいるの・・・早く帰って!!」
かいと姉「なんかひどくない?もう・・わかった先帰ってるね」
たつや「はっ!」
たつや(危ない!!)
たつや「行くなーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ーたつやは走ってかいとの姉の方に向かったー
ーブゥウウウウウウウンー
ーバァァァァァンー
かいと「はぁっ!」
ーかいとはすぐ上を向いたー
ー小型の飛行機が落ちてきているー
たつや「やめろとまれ!!」
ーたつやは必死に走って姉のとこまできたが・・・透けて姉にさわれないー
ーギィィィィィィィィィィィィィドォォォォンバァァァァァンー
たつや「はぁっ!」
ーかいとの目には姉の体がぐちゃぐちゃにつぶれるところが焼き付いたー
かいと「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
ーかいとはお姉ちゃんの元に走って向かっているー
たつや「間に合ったのに・・・間に合ったのに・・・」
たつや「見てるだけで何も出来なかった」
ーたつやは泣き叫んでいたー
ーだがその泣き叫ぶところもつかざ達には届かないー
ーたつやはかいとが泣き叫ぶところをただただ見ていたー
ー翌日ー
ーピンポーンー
かいと母「はーい」
つかざ「かいとさんいますか?」
かいと母「あ、かいとねちょっと待ってもうすぐ出るから」
ーガチャッー
かいと「つかざ・・・」
つかざ「どうしたんだよ・・・」
かいと「いなくなってた・・・」
つかざ「?」
かいと「姉のものすべてのもの・・姉の存在自体・・・」
つかざ「・・・かいと・・大丈夫だよ・・いつか戻るよ・・・俺だって一度なったけどここにいるじゃないか・・・」
たつや(あ!つかざ!いた!)
たつや「つかざ!」
ーたつやはつかざに触れようとしたがスルッと透けてさわれないー
たつや「・・・・」
ーたつやは絶望的な感情を体験したー
たつや「でも・・少なくとも何かできるはずだ・・・」
たつや(だが・・・俺に・・・何が出来る・・・)
ーたつやは透ける手を見ながら思ったー
こうすけ「つかざーかいとー」
かいと「あ、こうすけ」
かいと「・・・」
こうすけ「ここで会うなんてめずらしいなー」
つかざ「だな」
こうすけ「ではでは毎朝こうれいの学校までの競争しようぜ」
つかざ「よっしゃー今日はかつぜ!」
ーつかざは明るく言って一瞬くらい顔をうかべたー
つかざ(たつやはこんな気持ちだったのかな・・・)
たつや「・・・俺も生きていたらこんなことしたのかな・・・」
こうすけ「じゃ、よーいどん!」
つかざ「うわーまてー」
かいと「待ってよー二人とも」
ーフフフフフフフー
かいと(はぁっ!)
ーかいとは後ろを向いたー
ーかいとは嫌な予感がして前を向くとそこには絶望的な光景が見えたー
ー二人が向かっている道の右側で暴走した車が走ってきていたー
かいと「つかざ!こうすけ!」
ー言葉は遠すぎて二人の耳に入らないー
たつや「つかざ!」
たつや「守らなきゃ!!」
たつや(でも・・・俺に何が出来るんだ・・・)
たつや(そんなこと言ってる場合じゃない)
たつや「何を代償にしてもつかざを守る!」
たつや(そしてこれからの被害を出さない!)
ーたつやは二人の手をつかんだー
ーそして二人の目に前を暴走車がすごいスピードで走っていくー
ー二人は腰をぬかしていたー
つかざ「たつや!!たつやなのか!!」
たつや「そうだよ・・・この本はもらっていくね・・・」
ーたつやは本を手に持ってゆっくりと消えてゆくー
つかざ「まって!まって!たつや!!」
つかざ「たつやッ!・・・・・」
ーつかざは泣いていたー
ーかいとは二人のところに向かったー
かいと「二人とも大丈夫・・・なの?」
こうすけ「あ、あぁ」
つかざ「う、うん・・・たつやが助けてくれた・・・」
ー「ちっ!」ー
ーそう聞こえた気がしたー
ーつかざはなにか悔しいだけの声だけじゃない気がしたー
ゆうか「ねぇ?この学校のあの話しってる?」
あきら「あぁしってるぜ!あの3つの本の話だろ?」
ーガハハハハハハハハー
ー新しく聞くあざ笑うような声が聞こえはじめていたー