1-7. さすらう法律家
サルダ族の村で一泊した後、フィンはナナイスへは戻らず、西のコムリスへ向かった。闇の眷属の動きについて、皇帝に警告の書簡を送るためだ。
合理的に考えるなら、何もコムリスまで行かずとも村から南の本国側へ降りて、コストム辺りから送ればずっと早いし確実である。ついでに、ちらりとでも本国側の様子を見ておくことも出来る。
だが、皮肉なことに自由な翼を持つ竜侯だからこそ、今のフィンには様々な制約があった。貴族の地位は形ばかりのものとは言え、彼は本物の竜侯であり、実際に人とは異なる力を手にしてもいる。本国側の貴族や有力者達にとっては、彼が山脈の北側にいるからこそ、安心して自治権でも名誉でもくれてやることが出来るのであって、無断でひょいと山脈を飛び越えて来られては困るのである。
(別に何をするわけでもないんだがな)
やれやれ。大層な扱いを受ける身になってしまった、とフィンはため息をついた。
たかが手紙一通出すだけのことであっても、フィンが本国側へ降りたとなったら、あれこれと要らぬ憶測を呼ぶだろう。そのぐらいのことは、流石に分かるようになっていた。徒に恐れや警戒を引き起こすのは本意でない。
〈人間のなわばり意識って複雑なのね〉
〈本当にな〉
レーナの感想に、フィンは苦笑するしかなかった。単純にそこらに自分のしるしをつけるだけで済む動物と違い、人間のなわばりは土地だけでなく行為や権力といった非物質的な範囲にまで及ぶ。面倒なことだ。
だが人間の事情はともかく、レーナは久しぶりの飛翔を楽しんでいるようだった。
〈おかげでフィンと一緒にたくさん飛べるから、私は嬉しいけど〉
いつにも増して機嫌良く、楽しげに雲のまわりを大きく旋回してみたりなどする。フィンはわざと落ちそうになったふりをして、返事に詰まったのをごまかした。
三年前にレーナから結婚したいと告げられて以来、いまだに彼は答えを留保したままだった。それは何も、彼女に対する感情を決めかねているばかりが理由ではない。あの後、またナナイスを訪れたタズに、話の成り行きでこの件を打ち明けることになったのだが、その時に不安な話を聞かされたのだ。
(竜と人間の結婚も、前例はあるらしいけど……)
複雑な表情で語ったタズの声が、まだ耳に残っている。初代ナクテ竜侯が、人間の妻のほかに竜とも子を成したこと。その為にかどうか、親族の手で殺されたこと。生き残った竜と人との子の血脈は細々と続き、ネラにまで受け継がれていること。
ネラとは皇都でほんの短い時間、話しただけだが、確かにやや普通でない印象があった。それにタズがこんなことで嘘をつくとは思えないし、何よりその事実を暴いたのはオルグの竜侯だという。フィンはタズの話を事実として受け入れざるを得なかった。
(そりゃまあ、こういうことはさ、おまえらが望むようにすればいいと思うよ。けど、ちょっと……心配なのは、心配だな)
いつもは呑気で楽天的なタズが、曖昧に口ごもった。その不安はフィンにもよく解る。
竜侯としての彼を取り巻く状況は、いまだ流動的だ。山脈を越えられるのに越えられない、などという事態になるとは、三年前には想像もしなかった。今後どうなるかによって、レーナとの関係を巡る不安も増減するだろう。
せめてもう少し状況を見極められるまでは、というフィンの思いは、レーナにも伝わっていた。レーナ自身もまた、己がまだ若く未熟で、人間はもちろん竜の世界についてさえ無知だという自覚があるらしく、三年前のあの日以来、一度もこの話はしていない。
今も、少しくすんだフィンの感情を察して、柔らかく心に触れはしたものの、言葉にしては何も言わなかった。代わりに、気分を変えて楽しもうとばかり、ぐんと速度を上げて、必要もないのに一回転する。
彼女の気遣いが分かり、フィンも不安を振り払って飛行の爽快さに心身を委ねたのだった。
コムリスに近付いたので高度を下げてから間もなく、フィンは誰かに呼ばれた気がして目をしばたいた。レーナではない。まさか、と地上を見下ろすと、どうやらその“まさか”らしかった。小指ほどの人影が、街道に立って大きく両手を振り回している。単に竜の姿を見つけて手を振ってみた、というのではなさそうだ。その姿に、小さな光のきらめきが重なっていた。
「レーナ、降りてみよう。俺達を呼んでいるみたいだ」
〈そうね〉
相手を脅かさないように、大きく旋回してから、少し離れた場所に翼をたたむ。フィンがレーナの背から下りると、一人の男がばたばたと駆け寄ってきた。
「いやあ、呼んでみるもんだ! 良かった、降りてきてくれて本当に良かった」
興奮気味に言って、彼はフィンの右手を両手で取って、ぶんぶん振る。その勢いと、予想外に小柄な体躯と、その芯に深く宿る光の眩さとを前に、フィンはただ呆気に取られてしまった。
フィンが何か言えるようになる前に、男はせっかちに言葉を続けた。
「ああ失礼、私はクヴェリス、法律家です。初めまして。北の天竜侯閣下のお噂はかねて聞き及んでおりますが、まさかここでこうしてお目にかかれるとは実に幸運でした。いやいや、どうもどうも」
にこにこ喋りながら、まだフィンの手を掴んだまま離さない。フィンはようやく、相手の名前を思い出し、あっ、という顔になった。と、それを見て取ったクヴェリスがにっこりしてうなずき、先に肯定した。
「ええ、ニクス君からもお話を伺いましたよ。フィニアス君とは共に粉屋を営んでいたとかで。ああ、つい馴れ馴れしくしてしまいましたね、失礼。一方的に知り合いのような気になってしまって」
そこで彼もやっと少しは落ち着いたのか、恥ずかしそうに手を離して頭を掻いた。フィンもつられて笑みを浮かべる。
「あなたがクヴェリスさんですか。お目にかかれて光栄です」
「む、おお、ご丁寧にどうも。確かに噂通りの御方ですな」
頭を下げたフィンに、クヴェリスも慌てて一礼する。彼が顔を上げた時には、それまでフィンの背景と化していた巨大な竜が姿を消し、代わって一人の少女がにこにことこちらを見つめていた。
「おっ、おお? もしや、そちらが……」
「天竜ディアエルファレナです」
フィンはそう答えながら、レーナに対して許可を出すように小さくうなずく。と、レーナはふわりと舞うようにクヴェリスの前へ進み出て、
「初めまして」
少しぎこちない挨拶をしながら、両腕を広げて軽く抱きついた。
クヴェリスが途端に赤面し、目を限界まで見開いて慌てたもので、レーナはすぐに腕を解いた。少し残念そうに小首を傾げ、フィンの横に戻って寄り添う。
驚きと羞恥で目を白黒させているクヴェリスに、フィンは笑いを堪えて言った。
「あなたは随分、きれいな光をお持ちですから。レーナはそういう人間が好きなんですよ。驚かせてすみません」
「そ、そう……ですか、いやその、私、恥ずかしながら女性にこう、親しくして頂くのは滅多にないものでして」
クヴェリスはあたふたと言い訳し、額の汗を拭くふりをする。フィンは笑いを噛み殺すのに苦労した。最初に驚かされた分、これでおあいこだろう。クヴェリスに一息つく時間を与えてから、フィンは「それで」と切り出した。
「こんな所で何をしておいでですか。俺達を呼んだのも、単に竜を見かけたから珍しくて、というのではないでしょう」
「ああ、そうそう、そうでした」
クヴェリスは襟を正してフィンに向かい合い、真顔になった。どうやら、思わぬ出会いにはしゃいでばかりもいられないようだ。
「私がここにいたのは、単なる偶然です。ちょっとした仕事を片付けてコムリスに戻るところだったんですよ。お見受けするところ、閣下もコムリスへ向かわれるようでしたので、先にお知らせせねばと慌てて大騒ぎした次第です」
「閣下は止して下さい」フィンは苦笑し、街道の先を見やってから問うた。「コムリスで何かあったんですか?」
「何か、と言うほどの事でもないのですがね。新任の北部監査官がちょうど今、コムリスに滞在しているんですよ。船でウィネアに向かう途中とのことで」
クヴェリスは困り顔になって肩を竦めた。フィンの方は、それが何か、とばかりきょとんとする。それはまぁ確かに、相手がナナイスに来る前からこんな所で鉢合わせしたら、何となく挨拶しにくいという気はするが。
当惑しているフィンに、クヴェリスは温かな苦笑を見せた。
「新しい監査官はシムルス=コンフェリヌス=レザーヌス。評議会の最古参大狸、おっと失礼、かのフェルシウス殿と同じ一門の出身です」
「え……」
「とは言っても家の格は落ちますし、本人も政治活動にはあまり熱心でない。今までずっと、親戚筋の伝手でちょっとした官職を転々としてきた御仁で、だから皇帝陛下も北部の害にはなるまいと踏んだのでしょうがね」
ところがどっこい、と言いたげに語尾を切り、クヴェリスは鼻柱をこすった。フィンとしても、厳しい面持ちにならざるを得ない。
「抜擢されて権力を手にした途端、振る舞いが変わった、というわけですか」
「コムリスに着いた時から既に、あまり芳しくない言動が見受けられます。この上、閣下と出会うことがあれば、竜侯さえも本国の監査官には最大級の敬意を払うのだと勘違いして、後ろに倒れるまでそっくり返るでしょうな。まだウィネアに着いてもいない、知らせをやってもいない、なのに竜侯自らが私を迎えに来た!……というわけで」
クヴェリスは両手を広げて締めくくりに代える。フィンは呆れるやら疲れるやら、思わず天を仰いでしまった。
「面倒な……」
堪える気力もないままに、本音がこぼれる。うんざり顔になったフィンに、クヴェリスは同情的な笑みを浮かべて提案した。
「どうでしょう、もし私で代わりが務まることでしたら、ひとっ走り片付けて参りますよ」
さてどうしたものか。フィンが考えていると、クヴェリスはレーナの方をちらりと見てから言い添えた。
「竜侯閣下に取り入るつもりだと思われたくはないのですが、確か昔話では、竜は偽りを見破る力があるのでしたな?」
「よくご存じですね。ええ、嘘や敵意はすぐにばれます。あなたが純然たる親切心でおっしゃっているのは、俺にも分かりますよ。ただ……ちょっと待って下さい」
フィンは言い置いて、軽く目を閉じた。意識をコムリスの方に向け、もうすっかり慣れた海の景色の中を探す。
(あれか)
コムリスの街をあらわす魚群のすぐ近くに、色合いの違う魚が数匹のお供をつれて泳いでいる。目立った動きはしていないが、この景色に馴染んでいない存在であるのは明らかだった。
「監査官は街の方にいるんですね。だったら、俺は兵営に行って用事を片付けます。皇帝陛下に手紙を出すだけですが、第十軍団長とも少し話をしたいので。その程度なら、あちらに見付かる心配はないでしょう」
「ふむ……兵営に目敏いのがいて、閣下がおいでだと注進に走らなければ、ですがね。どちらにせよ、歩いて行くのが賢いでしょうな」
「ええ。ご一緒しても構いませんか」
おどけて問うたフィンに、クヴェリスは「光栄です、閣下」と仰々しい一礼で応じた。
街道を連れ立って歩きながら、フィンは興味津々と尋ねた。
「まだあちこち走り回ってらっしゃるようですが、ニクス達はどうしているか、その後の様子をご存じですか」
「ああ、そういえば閣下も一度あの村をご覧になったのでしたな。ええと、私が最近行ったのは……先月ですが、まあ、およそひとつの村に必要な知識や技能を有する人間が揃ったという感じですかね。村として、安定してきました。ただ、農地をあまり広げるわけにも行きませんので、その点は難問ですが」
「どうしてですか?」
「大規模に畑を広げたら、軍団兵に見付かりやすくなります。あの辺りには、彼らのほかにも浮浪者が迷い込むことがあるんですよ。何しろ大森林に近いのでね。もしそうした者が畑や牧を見つけて、行く先で噂にしたら、厄介事になる。しかし村もだんだん人口が増えてきましたのでねぇ。効率の良い方法を考えないと」
とは言え私は農業は専門外でして、とクヴェリスは嘆息する。フィンはちょっと考えてから、左手に続く山並みを見上げて言った。
「それなら、サルダ族に助言を求めるのもひとつの手かも知れませんよ。彼らは畑地や牧をほとんど持ちません。山脈と平地では、動植物のあり方も全く違うでしょうが、もしかしたら、平地でも役立つ知識や技術があるかもしれません」
彼らが食用にしている種子や果実を実らせる木の中に、平地でも育つものがあれば、苗木を譲り受けて植えるのも良いだろう。既に自生しているが利用法の知られていない植物も、サルダ族なら上手く使えるかもしれない。
(本当は、フィダエ族の協力があれば一番良いんだろうが……タズの話を聞く限りでは、それは見込めないしな)
森の中だけで自足している一族なのだ、その知識と技術があれば、おおいに助かるだろう。だが、外界を拒絶している彼らが出て来てくれるとは思えない。
(……ファーネイン、どうしているかな)
ふと、遠い目をして彼方を見やる。そんなフィンの様子に、クヴェリスは目をしばたいたものの、礼儀正しく気付かないふりをした。
思いやりのある沈黙に、フィンは我に返って意識を現在に引き戻す。手の届かないことを想う贅沢は、もっと状況が良くなった後に取っておくべきだ。今は目の前の問題に取り組まなければ。
「そうだ、本国側では闇の獣の動きに変化はありませんでしたか」
唐突な質問に、クヴェリスは目をぱちくりさせた。それでも、さて、と首を傾げて真面目に考える。
「私が聞いた範囲では、特段、良くなったとも悪くなったとも。何か気掛かりがおありですか?」
「ええ。皇帝陛下に手紙を送るというのも、その件なんです」
フィンは答え、この春以来の奇妙な動きについて説明した。さらに、山脈でもそうした変化が見られるらしい、と。
だがクヴェリスは不可解な顔をするばかりだった。
「生憎と私は凡人ですし、荒事にも神々のことにもとんと疎いもので、闇の獣がどうしているかなどは、分かりませんねぇ。ですが少なくとも、先月あの村に戻った時には、襲撃が増えたとも減ったとも聞かれませんでしたよ。不可解な現象の噂もありませんし」
「そうですか」
何ら情報が得られず、フィンは気落ちする。その横でクヴェリスは難しそうに唸った。
「さて、しかし、そうなると奇妙なことですね。現に北部では闇の獣に動きが見られるのに、その行く先である南部は平穏無事。では彼らはどこに消えたのか……ううむ」
独り言めいた推論に、フィンの背筋に悪寒が走った。
どこに消えたのか? 消えるはずがない。今も彼らは潜んでいるのだ、人の目では見通せない、闇の底に。
(どこに隠れているんだ?)
一箇所にまとまっているのか、それとも、人々に異変を察知されないよう、本国全土に薄く広く? どちらかによって、彼らの目的も変わってくるだろう。
フィンがあれこれ黙考していると、クヴェリスは励ますように明るい声を出した。
「陛下に手紙を送るというのは、現状では唯一取れる対策でしょう。うん、確実に届くように、何通か送られると良いですね。皇帝陛下なら、各地の軍団から情報を集めて何らかの手がかりを掴めるかも知れませんから」
「……そうですね。わかりました、そうします」
相手の前向きさに力づけられ、フィンは微笑を浮かべた。
と、ちょうど話が途切れたところで、街道が南北に分かれた。街と兵営、それぞれに向かって。
「それでは、私はここで」クヴェリスは丁寧に一礼した。「お会い出来て本当に良かった。新しい監査官には苦労されると思いますが、どうぞお気をつけて」
「ご忠告ありがとうございます。あなたはこれから、どちらへ?」
「もうしばらくは、コムリスで片付けるべき仕事があります。終わったらまた、本国側へ戻ると思いますよ」
「ナナイスに、来てくれませんか」
思い切ってフィンは誘ってみた。イスレヴが去って、問題のある監査官が後任に就くとなれば、専門家の助けが必要だ。そうでなくとも、クヴェリスの人柄は手放し難い。
フィンの申し出に、クヴェリスは束の間、きょとんとして目をしばたいた。それから思わずのようにふきだし、明るい笑い声を立てる。
「お誘いは大変光栄ですが、閣下、あなたが治めている町に私は必要ないでしょう。私を必要とする人がいるのは、もっと荒んだところです」
「それは……確かに、そうかも知れませんが」
自分が馬鹿なことを言ったように思われ、フィンは恥ずかしそうに頭を掻いた。が、ここで簡単に引き下がれるほどには、ナナイスも楽観的な状況ではない。彼は真顔になって言葉を重ねた。
「ナナイスを治めているのは、市民の議会です。私はあくまで、本国との折衝役に過ぎません。街から叩き出してやりたいと思うような住民でも、独断で追放したりは出来ないんです。……ええ、そんな人物が、既にナナイスには現れているんですよ。法や良識の隙間をかいくぐって、上手く立ち回って他人を食い物にしようとする輩が」
「それは驚きですね。竜侯のお膝元で、随分と度胸のある悪党もいたものですな」
「竜侯と言っても、何の権力もない青二才ですから」
フィンは淡白に言い、肩を竦めた。したたかで腹黒い連中にとっては、自分ごとき、ほんのヒヨっ子でしかない。自虐でもなく、事実としてそう認識している。
クヴェリスはふむと考える仕草を見せたが、
「いや、しかし、ナナイスならば私がこそこそ走り回って牢屋の鍵を破らなくとも、閣下とお仲間がなんとかなさるでしょう。やはり私は南へ戻りますよ」
残念そうに、しかしきっぱりと首を振った。
そこまで言われては、フィンも諦めるしかない。「残念です」と言いながらも、笑みを浮かべて手を差し出した。
「でも、もし気が向いたら、一度ナナイスを見に来て下さい。遊びに来るのでも構いませんから」
「ああ、それは良い。かねてから一度、美しいと評判のディヴァラ海を見に行きたいと願っておるのですよ。海の幸も非常に美味だとか」
クヴェリスは笑って握手をする。フィンはその手を通じて、レーナの力を少しばかり注いでおいた。
「おいでになった時には、ご馳走します。それまで、デイア神のご加護がありますように」
「これは勿体無い、竜侯様の祈りとあらばデイア様もお聞き届け下さるでしょう。それでは閣下も、どうぞ恙無きように」
クヴェリスは加護に気付いた様子もなく、あっさり手を離すと悪戯っぽく敬礼の真似をして、街へと歩み去ってゆく。フィンは小さな後姿を見送りながら、ひとり苦笑した。
「振られたな」
つぶやいたものの、いずれ彼に再会するだろう、という確信があった。それがいつになるかは、神のみぞ知る、であったが。




