人は愛を求め、世界はその灯火を抱きしめる
「燃えるような愛 静かな熱情 木陰に咲く小さな花 何処かで流れた静かな涙 その全てが、世界に色をつけるでしょう」
あなたは何かを好きになったことはあるだろうか。胸がドキドキし、感情は高ぶり、その全てを知りたいと願う。見えるもの全てが熱を持ち、世界の輝きが一層強まる。そんな瞬間があなたにもあったかもしれない。対象は人であったり、目的であったり、まだ見ぬ景色だったりする。その感情は人が生きる上で重要で、とても尊いものだ。もし、まだ出会っていないのであれば悩まなくてもいい。ゆっくりと自分の感情と向き合い、誠実に問いかければ、必ず出会う日が来る。
あなたは静かに心を震わしたことはあるだろうか。それは世界の美しさを感じてしまった時かもしれないし、胸に決意を抱いた瞬間かもしれない。たとえ、その思いがまだ世界に出ていなくとも、焦らなくていい。その熱は静かにあなたの世界を変えている。静かな熱が、燃えるような輝きに転じることもある。その熱は必ずあなたを暖める灯火となるだろう。
誰にも気づかれずに咲く花にも意味はある。存在しているということは、その内に火を持っているということ。それは誰も気づかないような、限りなく小さな炎かもしれない。だが、『ない』と『ある』の間には天と地ほどの差がある。その小さな炎がいつか世界を暖めるかもしれない。堂々と胸を張って生きて欲しい。あなたが存在しているというその事実が、世界にとっての奇跡なのだ。
身を震わすような寒さの中で涙が零れることもある。世界の美しさに涙をこぼすこともあるかもしれない。冷え切った心で夢を見ることは難しい。涙が零れるということは、まだあなたの炎が燃え続けている証だ。涙を流せなくても心配はいらない。それはあなたの中にある火が、少し弱まってしまっているのかもしれない。その時は、そっと深呼吸をし、胸に手を当て、自分に問いかけて欲しい。あなたは何が好きなのか、何を美しいと思うのか、どう在りたかったのか。それに答えが出たとき、あなたの火は静かに輝き始める。あなたの心は、世界を照らす光となる。
心を震わせ、世界に火を灯すあなたに敬意を。燃えるような愛も、静かな熱情も、木陰に咲いた小さな花も、人知れず流した涙も、その全てが世界を照らす明かりとなる。あなたがあなたとして存在する。それだけで、この世界は確かに照らされている。あなたが存在しているというその事実が、この世界にとっての奇跡なのだ。