80億人という総数で一を俯瞰する
『瞳に映った個の在り方 それはその人が持つ星のかたち 星とは瞳に映るものだけにあらず あなたの中にも星がある 世界という空には 人の数だけ星が瞬いている 80億という星が 今日この瞬間も この世界を生きている』
今回の話は様々な価値観を持ち、異なる行動規範で動く人たちと関わるうえで、こういう考え方もあるという一つの視点からの話。この話は作者の考えが強く出ているので、合わないと感じたら無理をせず画面をそっと閉じてほしい。
私たちは生きるなかで様々な人と出会い、数多くの生き方や在り方を目にする。それは自分の世界を広げるきっかけになるものから、既存の価値観を揺さぶるものまで幅広く、時に自分の考えや行動に迷いをもたらすことがある。
あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。数人のグループで目標達成に向けて作業をすることになった。メンバーは関わったことのない人たちで構成されており、性格や価値観、行動スタイル、メンバー同士の好き嫌いが異なった。たくさんの衝突や調整、個々のメンバーたちとの話し合いやすり合わせを行うなかで、その人たちが持つ強さや弱さ、善と悪、得意と不得手、寛容と不寛容の境界線を学んだ。
人は活動するにあたって異なる人たちと関わることになる。理解し難いことや、感情や考えに大きな波紋をもたらす人物や状況に出会ったとき、自分の中にある価値基準がゆらぎ、見据えていた方向性がぼやけてしまうことがある。このようなとき、自分の価値基準や視点を保ち、相手との境界線を引く技術として、目の前にある人物や出来事を世界総人口八十億人の一人の在り方として客観的に捉えなおすというものがある。この技術を用いることで主観的な客観性と余白を確保し、自分が次に行う判断や行動、改善にワンクッションを挟むことができる。
ここで間違えて欲しくないことは、この方法はひとりの人間を軽んじることを勧めているわけではないということ。これは強すぎる光や闇に対して境界線を引く技術であり、自分が持つ価値観と他者が持つ価値観をすり合わせて判断・貢献するためのひとつの技術。この方法を絶対的な正解だと勧めることはできない。しかし、違いに悩んでしまったときや定めた方向性が揺らぎそうなとき、この技術があなたの重荷を少し楽にしてくれることを祈っている。
自己と他者の間で懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが歩む道、その道があなたを温め、色づけてくれますように。今日もあなたという星が、この世界に確かに灯っている。




