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混迷において身体づくりを第一の柱とし、自己の規律を戻す

『目まぐるしく変わるトレンド 更新され続ける外部評価 惑う心 逸る思考をグッとこらえ まず身体を造る 身体とは全ての能力の土台であり 精神的支柱となる 第一基盤』


 この話をする前に押さえておいて欲しいことがある。これから話すことはある程度健康で、問題なく身体を動かすことができる人に向けて書かれたもの。病気などで身体を動かすことが難しく、精神的活力が枯渇している人は、まずゆっくりと休息をとり、身体と精神を回復させることを優先させて欲しい。大切なことはあなたという火がこの世界に灯り続けることにある。それを踏まえた上でこの話をしていきたいと思う。



 人はこの世界で生きるにあたって日々様々な外部評価や価値基準に触れている。それは仕事や学業といった社会的な活動の有無に関わらず、一人で行う日々の作業や趣味でも発生する。極論を言えば、スマートフォンやパソコンで調べ物をした、家でテレビを見た。それだけで人は外部の指標へと触れることになる。


 あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。就職活動がせまる中、複数の知り合いと話をしていた。ある知り合いはコミュニケーション能力こそ最強のスキルだといい、またある知り合いはIT技術こそ至高のスキルだと言った。企業のセミナーでは語学を熱烈に勧め、インターネットではAIの自動化が騒がれていた。三者三様、勧めることはバラバラで、技術の発展により、評価の対象となるスキルや環境が変化していくことは明らかだった。


 このような状況に出会うと明確な強みを意識している人を除き、多くの人たちは心を悩ませることになる。世間ではこれをやっておけば高い評価を得られる、安定した仕事を得ることができると勧める技能はかなりの数ある。多くの選択肢を目にし、日々に追われるなか、時にふと自分の立っている場所を見失ってしまうことがある。感覚としては何から取り掛かってよいか分からず、フリーズしてしまう状態に似ている。


 人はこのような状況に陥ると無気力になったり、生活のリズムを崩してしまいやすい。脳内や現実ではやらなければならないことがたくさんある。優先順位が明確でない大量の問題。そのような環境では私たちが行う行動は不規則になる。想像して欲しいのが荒れる嵐の海に錨無しで船を浮かべている状態。ここで出てくる船が私たち自身であり、錨とは不安定な環境で私たちを安定させるための習慣。船が大きくなればなるほど耐えられる嵐のスケールが大きくなり、錨がしっかりしたものであるほど船体が押し流され座礁するリスクが低くなる。船体と錨、この二つを定め維持することは、私たちがこの世界を生きるにあたって重要となる1つの柱だと私は思う。


 筆者が道に迷い、立ち尽くしたときに効果があったと感じたのが上半身、腹部、下半身を分けて一日から三日置きに鍛えることを習慣にすること。これは思考と感情の暴走を制御し、主導権を自分に取り戻すひとつの手段となる。大切なことは得られる結果と効果を焦らないこと。揺るぎない大木が小さな芽から、時間をかけて成長するように。逸る心と思考を抑え、定めた通りに身体を淡々と鍛え続ける。そうすることで、あなたという船はより大きく、たくさんのエネルギーを生み出せるようになる。


 あなたが思うとおりこれは言うほど簡単なことではない。迷いが多く、やることの多い状況でこのような行動を意識して習慣にすることは難しい。大切なことは、あなたに合う錨を見つけ、定めること。散歩や読書、カラオケや飲食、創作やスポーツ、なんでもいい。あなたが定める習慣。その錨があなたの世界を支え、色づける柱となることを祈っている。


 移り変わる世界の中で懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが歩く道。その道があなたを温め、色づけてくれますように。今日もあなたという星がこの世界に確かに存在している。

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