無関心と渇望の狭間で愛をうたう
「広がる荒野。吹きすさぶ風。空に浮かぶ星空。あなたの影が、星明りに揺れる。どれだけ心が渇いても、あなたはまた星を探すでしょう。」
あなたは渇望や胸の痛みを感じたことはあるだろうか。どれだけ欲して手に入れても心の渇きが癒えない。手に入れたものが次第に色を失っていく。こんなはずではなかったと、苦悩し、また次の輝きへ手を伸ばす。この痛みは荒野を彷徨うことに似ていると私は思う。
世界に荒野が広がっているとして、それはいったい何で形成されるのだろうか。それは無関心であったり、執着によって引き起こされるのかもしれない。共通することはどちらも感情が根底にあるということ。感情には必ず理由がある。そして、その理由は様々だ。過去に他人と自分を比べてしまったのかもしれないし、自分ではない誰かの感情に影響を受けたのかもしれない。恥ずかしがったり、否定的に考える必要はない。それはつまり、あなたは他人を受け入れられるほど、懐が広く深いということだ。誇ることはあっても、恥じる必要は全くない。
ではこの荒野をどう歩けばいいのか。それは荒野を形成する感情に注目すること。焦らなくていい。ゆっくりと自分がなぜ悩んでいるのか、この感情は何処からもたらされるものなのかを考える。
ここで重要なことは善悪や利害関係、相手との関係性をいったん切り離して考えること。感情とは荒野に吹く風のようなものだ。無理に握ろうとすると、指の隙間から逃げてしまう。まずは、ただ感じてみること。いったい自分が何を嫌だと感じているのか、なぜそれが嫌なのかを自分に問いかける。自分の心の声を理解してあげること。それが荒野を歩く上で重要になる。
自分が何を美しいと思うのか、何を遠ざけたいと思うのか――その輪郭を持てたとき、星は自ずと見えてくる。それがあなたを導く星となる。
時には他の星に目がいってしまうこともある。それはそれでいい。大切なことは、その星の何が自分の感情に訴えかけてきたのかを曖昧にしないこと。他の星の在り方は、自分の星を補強するヒントと成り得る。あなたの星は唯一無二で、相手の星も唯一無二だ。そこに優劣は存在しない。ただ在り方が違うだけだ。世界という荒野の上には無数の星が輝いている。
痛みを感じながらもこの世界に立つあなたに敬意を。渇きの理由も、歩く意味も、いつか分かる日がきっと来る。痛みで前に進むことができない時は、そっと立ち止まって、空を見上げ、星を探そう。そこには、あなただけの星が輝いている。
そして、その星こそが、あなたがこの世界に向けてうたう愛の形なのかもしれない。