解釈を広げて道を創る
『ひとつの能力 解釈を広げ 数百に分解す 適用範囲の広さ それすなわち 道の多さ 道多ければ 心窮まること少なし 視界の拡張 心の安定に寄与する ひと技術』
私たちは生きるなかで視野が狭まってしまうことがある。成長するにつれて、自分の得意な分野が明確になり、取り組む方向が固定化されていく。それは高い価値を生み出すにあたって必要なことで。しかし、時に自分の視野を狭め、追い込んでしまう要因になることがある。
あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。ある技能を学んでいた。それは興味から始めたもので、技能を活かして行う活動を想像し胸が高鳴った。その技能を学ぶうちに、知識が増え、その技能に関連する内容に触れる機会が多くなった。そんな日々を過ごすある日、ふと言いようのない行き詰まりを感じた。
もしこのような事態に遭遇したらまずは好きな飲み物を飲もう。大切なことは狭まりそうになる視野を意識して広げること。人は焦燥感や不安に駆られると無意識のうちに視野が狭まり、とることが出来る選択肢を見落としてしまうことがある。そんなときはノートとペンを取り出し、状況をひとつ一つ整理する。自分が出来ること、やっていることを書き出し、その内容を意図的に膨らませていく。
例えば歌うことが得意だとする。歌うことが出来るということは、声を出す能力の適性を持っているということでもある。声を出す能力は接客業や配信、対人関係の活動で幅広く活用できる。また歌うことが得意ということは、人に教えたり、新たな曲を創作したり、音楽関係の記事を作成することもできる。また人前で歌うことが得意な人は、大勢の人たちの注目を浴びる仕事に適性があるのかもしれない。
このような感じで自分の持つ技能や得意なことに対してひとつ一つ上記の作業を行っていく。この作業は狭まった視野を広げることが目的であり、自分がとることが出来る選択肢を増やすための行動でもある。膨らませる内容はこじつけでも構わない。重要なことはあなたが目に見える形で選択肢を自分の手で生み出したその行動にある。
先程示した行為に対して現状打破や問題解決に寄与しないという意見もあるだろう。その指摘も正しい。問題の解決には行動が必要だ。これはその前段階。とることが出来る選択肢を増やすひとつの技術。
持論ではあるが、人は目に見える選択肢が少ないと心の余白が削られ進退が窮まってしまうことがある。そんなとき、先ほど示した方法を使用することで選択することが出来る道を増やせるかもしれない。あなたが持っているひとつの能力を分解してもよいし、複数の能力を組み合わせて構想を膨らませる方法もある。
この人生という道のりを懸命に歩むあなたに敬意を。あなたが選び取ったその道があなたの生きる世界を色づけてくれますように。今日もあなたという灯火がこの世界に確かに灯っている。




