ストレスとは価値を生み出す変換通貨
『湧き上がる情動 手のひらにのせ考える これこそ価値を生み出す源泉なり ストレスよ 己の命が生み出した熱ならば 花を創る糧となれ』
私たちはこの世界を生きるなかで日々様々な感情を経験する。それは胸を温めてくれるものから、感情を揺らし思考を妨げるものまで幅が広い。ストレスとは私たちが生きるなかで生み出す熱であり、制御が難しいエネルギーでもある。
あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。ある提出物を手渡した。労力と時間をかけた自信ある成果物。高い評価をもらえるという確信があった。しかし、受け取った人物は様々な観点からだめな点を指摘し、やり直すよう突き返した。かけたコストと労力が脳裏をよぎる。納得出来ず、強い不満が胸を満たした。
ここで間違えて欲しくないことは、あなたがストレスを感じたからといってそれはあなたの能力に問題があるわけではないということ。ヒトであればストレスを感じるのは当然だ。これは人がヒトである限り避けることができない問題とも言える。だからこそ、そのストレスをあなたがどのように扱うのか、それだけが重要になる。
返された提出物を前に考える。胸に渦巻く衝動。その重みを自覚し、そっと目を閉じる。この衝動、どのように解消すべきか。正しさを証明する闘争、能力を向上させる修正、新たな価値を生み出す創出。その全てを生み出す核を、今手にしている。これは未来を創るためのエネルギーであり、世界を温めることができる熱源。生きているからこそ得られる手札でもある。
あなたが想う通り、これは簡単なことではない。ストレスは私たちの思考を鈍らせ、感情的な行動を誘発する。強い感情の中では正確に物事が判断できないこともある。そんなときは、そっと目をつぶり、胸に手を当て、問いかけて欲しい。あなたはその熱で、どのような景色を見たいのか。その景色を見るためには、どのような選択をとる必要があるのか。ストレスは避けられないかもしれないが、あなたはそのストレスに対して主導権を持つことができる。あなたのとる選択が、あなたが生きる世界を、あなた自身を温めてくれるものであることを祈っている。
葛藤渦巻くこの世界で懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが感じるストレスとは、あなたがこの世界に生きている証にほかならない。その熱は、あなたを、あなたが生きるこの世界を照らす熱となる。今日もあなたという灯火が世界に確かに灯っている。




