コンパスと地図を片手に、今日も星空をみる
「目の前に広がる無数の世界 コンパスと地図を取り出し 星を見据える 世界とは、人が作り上げるものだ」
私たちの目の前に広がる世界。その在り方はひとり一人異なっている。あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。友人たちと出かけた先で、素晴らしく美しい花を見つけた。その花について、意見を交わした。ある人は、その花の持つ特徴が、他の花にはないものだと言って絶賛した。またある人は、商業的な観点から、その花にはたいした価値がないと一蹴した。
このように、同じものを見ていても、返ってくる評価は人によって異なる。ここで注意してほしいことは、誰が間違っていて、誰が正しいのかという単純な問題にはならないということ。価値観というものは、その人が生きてきたなかで育まれた、世界を見る視点だ。生まれた環境、出会った人々、体験した出来事、その全てが世界を見る視点を形成する。そして、そのひとつ一つの価値観が、この世界に新たな色をもたらす可能性を秘めている。
間違わないでほしいことは、あなたが持つ価値観も重要だということ。価値観とは、自分の進む方向を決めるコンパスに等しい。そのコンパスが未熟な状態だと、自分の進む方向を見失ってしまいやすい。コンパスを鍛える方法は、心の声に耳をすませること。自分が何を好きだと感じ、何を嫌いだと感じるのか。それをひとつ一つ丁寧に集めていく。そうすることで、あなたの中に明確な価値観が形成される。その価値観は、星が多いこの世界で、あなたの道を照らす大切な灯火となる。
コンパスによってある程度方向が定まった。次に必要となるのは地図だ。人はいる場所によって見える世界が全く違ったものとなる。都会と田舎で見える風景が異なるように。身を置く環境によって、あなたが見る世界は百八十度違うものとなるかもしれない。地図とは、あなたがどの場所で生きていくのかを決めるということ。この地図は、生涯をかけて更新していくことになる。根気のいる作業だが、やる価値はある。あなたがその地図を見出したとき、世界は、あなたに新たな景色を見せてくれるかもしれない。
人が創り出していく無数の世界の中で、懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが持つコンパスや地図は、この世界にとって唯一無二のものだ。過去、現在、未来を通して、あなたと同じ存在はもう二度と現れないだろう。そのコンパスと地図が、あなたの進む道を暖かく照らしてくれますように。今日もあなたという星が、確かにこの世界に輝いている。




