衝動よ、灯火となりて道を照らせ
「燃え盛る炎 はやる心 揺らぐ視線 そっと目を閉じて 松明に火を灯す」
人は生きていく中で、強い感情を感じるときがある。それは、人との関わりの中で生まれることもあれば、ひとりでいる時に訪れることもある。共通することは、燃え盛る炎のように熱く、荒れ狂う海のように心を揺らすということ。
あなたはこのような経験をしたことはないだろうか。大好きなものを目にしたとき、心臓が高鳴り、それ以外のものが目につかなくなった。痛ましい記事が目に入り、悲しみと怒りがこみ上げ、思わず手が震えた。これらはすべて、私たちの心の奥底から生じた強い感情が引き起こしたもの。強い感情は私たちを動かす大きなエネルギーとなる。しかし、大きなエネルギーというものは扱いが難しい。燃え盛る炎というものは、あなたを強くあたためることもあれば、火傷の原因となることもある。
もし、あなたが強い感情を感じたときは、大きく深呼吸をして欲しい。燃え盛る炎は、私たちの目をくぎづけにする。心臓の鼓動は早まり、心は何かに急き立てられるように、激しい焦燥感を伝えてくる。そんな時は、一回目を閉じて、その強い感情と向き合ってみよう。
強い感情というものは、決して悪いものではない。それは、あなたが生きる中で生み出した炎。真っ暗な夜、パチパチと音を立てて燃える炎を眺めるように、ゆっくりと観察をしよう。大切なことは、焦って、無理にその炎をどうにかしようとしないこと。片手間で対処するには、その炎は強力すぎる。まずはその炎を言葉として理解できる形にしてみよう。ノートを使って書き出してもいいし、人に相談してみてもいい。その炎がどういうものかを理解したとき、あなたは効率よく、その炎が持つエネルギーを活用できるようになる。
燃え盛る炎は周囲の空気を熱し、見える空間を歪ませる。あなたは燃え盛る炎を眺めた時、炎の向こう側の景色が、揺らめいて見えたことはないだろうか。それは、炎が持つエネルギーによって空気が暖められ、光が曲がることによって起こる現象。これは、心の中で燃えている炎でも起こる。強い感情が発生したときは、目を閉じて深呼吸をしよう。大切なことは、自分が本当は何をしたいのかを間違わないこと。炎の向こう側を直接眺めようとするのではなく、手に持った松明を炎にかざそう。強い炎は松明に火を分けてくれる。その松明に灯った火は、あなたの見据える方向と歩く長い道のりを、しっかりと照らし続ける光となる。
衝動渦巻くこの世界で、懸命に生きるあなたに敬意を。強い感情とは、この世界で生きるあなたが生み出した灯火。その灯火は、あなたの歩む道を照らす光源となる。願わくば、その光源が、あなたを温かい道へと導いてくれますように。今日もあなたという炎がこの世界に確かに灯っている。




