表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/30

言の葉よ、世界に響き愛を灯そう

「世界に満ちる言の葉 人の色彩を揺らし 世界の明暗を分ける あなたが発する言の葉は、あなたの世界を照らすでしょう」


 人が作るこの世界は言葉で満ちている。あなたも経験したことはないだろうか。日常的に使う挨拶、学校で読む教科書、ふと口ずさんでみたくなるようなフレーズ、その全てに言葉が使われている。なぜ言葉というものが、現代まで受け継がれてきたのか。それはひとえに、この世界で生きた人たちが、その言葉をあなたにつなごうとしたからだ。人は、生きた思いを言葉として託した。自分たちが作るその言葉が、未来に生きる人たちの灯りとなることを願って。言葉の数だけ人の想いがある。人の想いが言葉という形をとって、この世界を満たしている。


 人の想いの結晶である言葉は、人の心を大きく揺さぶる。あなたは「ありがとう!」や「大好き!」、「すごいヤツだ!」と言われてどのような感情を抱くだろうか。嬉しくなるかもしれないし、照れてしまうかもしれない。中には否定的な感情を抱く人もいるだろう。そのどれもが価値あるもので、この世界を彩る色彩の一部となる。ここで重要なことは、言葉という想いの結晶は、人の心という色彩にあまりにも簡単に触れてしまうということ。それはその言葉を使う人も例外ではない。言葉というものは、それに触れた全ての人たちの色彩を揺らす力を持っている。


 あなたの生きる日常はどのような言葉が紡がれているだろうか。それは喜びの言葉かもしれないし、怒りや悲しみの言葉かもしれない。時には傷つくような言葉もあるだろう。そのどれもが切実な光を宿している。忘れないでいて欲しいのは、あなたが発する言葉も、聞く言葉も、あなたが考えている以上に自分や世界に大きな影響を与えてしまうということ。


全ての言葉には感情が宿っており、あなたにも感情を受け取ってしまう心がある。全く影響を受けていないように思えても、見えない感情は確かにあなたの心に降り積もる。あなたが見る世界の在り方に影響を与える。どうかあなたの大切な心を労わってあげて欲しい。触れる言葉や使う言葉を明確に意識することで、あなたは世界の明暗を選ぶことができる。


 ここで意識して欲しいことは、あなたが好きな言葉を見つけるということ。つまり、声に出して心がじんわりと暖まる言葉が、あなたの心の灯火だ。多ければ多いほどいい。たとえ、難しく感じても心配はいらない。あなたの心は確かな熱を持っている。感じることが難しくても、あなたの中に火は灯り続けている。ゆっくりと探そう。この世界には必ずあなたの心を暖めてくれる言葉がある。


 言葉という想いが満ちあふれるこの世界で、懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが見つけた好きな言葉は、あなたを照らす光となる。口ずさめば、あなたの世界をほんの少し暖かくしてくれるかもしれない。どうかその暖かさがあなたの心を暖めてくれますように。言葉という静かな愛が、あなたの世界に届きますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ