表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/5

過去編

「今日は転校生を紹介しましす」


僕は片親で母だけ父は幼い頃に死んでしまった。


僕が中学1年生の時、母の転勤で母の実家であるとある田舎街に引っ越してきた。


ざわざわざわざわざわざわざわ


「オイ、なんで今頃になって転校生なんか来んねん!」


「東京から来ました木崎翔平と言います仲良くしてください」


ざわざわざわざわざわざわざわ


キーンコーンカーンコーン


「翔平君よろしくね、私は葉子っていうの」


「よろしくな、俺は剛毅っていうねん」


多くのクラスメイトは反抗的な目で見てきた

が、そんな僕にこの二人は優しく声をかけてくれた。


〜10日後〜


話しかけても、冷たくされる状況はかわらず友達はあの二人しかいなかった、他のクラスメイトには明らかに、異分子として扱われている。


「オイ、何葉子と喋っとんねん!木崎ちょっと来いや!」


「イヤだけど... 」


「オレのメイレイが聞けないん?」


「だからイヤだって!」


「オマエ、都会から来たからって調子乗ってるなよ!!」


トリガーはある男子の嫉妬だった。


虐めの主犯格である数人に空き教室呼ばれた。

「ウッワァァァァァァァァァァァァ!」

シカト、上履きを隠される、落書き、など典型的な虐めが始まり、後日には泣くまでリンチされて、画鋲で刺されたりしたされた。


その日を境に虐めがエスカレートし始めた。


画鋲が刺さった傷跡を見て


 「大丈夫!!!翔平!!!」 

 「お兄ちゃん大丈夫?」

忙しい母や年下の妹にも心配される始末。


そんな自分が情なくなり、不登校が常習化していった。


虐められていると気づいていて、心配した母は、学校に問い合わせるが、


「うちの翔平が傷だらけで帰ってきたんです!!絶対にコレは虐めです!!!!」


「私は知りません子供達の遊び範囲内じゃないですか? 私彼氏とデート中なのでそれじゃ(^^)」


担任は自分を正当化し、大事にならないよう、自分を守ってくれることはなかった。 


就寝前に子供に隠れ、実の母が狂ったように泣くのをを見て、僕は罪悪感にキツく締め付けられた。


東京に戻ることも考えたが、家族に心配させたくないためそれを拒否して、しばらく完全不登校になった。


1ヶ月後に久々に学校に行くと、


「おはよ、久しぶりだね、翔平くんにさ、ちょっと放課後、大事な話があんねん、悪いけど校門で待ってもらえへん?」


顔を赤くして、恥ずかしそうに頼んでくる葉子。


いつもはクラスの中心にいる美少女だが、僕の数少ない友達の一人だった。


ひさびさ学校来て良かったと思いつつ、放課後の呼び出しに淡い期待をした。


感想 ブクマ その他もろもろお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ