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第八話 西にきたよ

「ここが……大陸の西端……!」

「わあ……大きな城壁……」


 俺たちはユグドラ大陸の西端に来た。空を飛んでいる姿を見られたかもしれないがそんなことはどうでもいいのだ。俺たちは人気のないところに着陸し、この辺で一番大きな街の城門の前にいる。中に入ろう。門番に話しかける。


「初めましてェ、ログアウトと申しまスゥゥゥ……わたくし旅する回復術師ですがこの街に入りたいのですがァ」

「身分を証明するものは?」


 身分証明書! なるほど盲点だった。


「例えばどのようなものであればよいですか」

「ギルドカード、あるいはステータスウィンドウを見せてもらえればよろしい」


 ステータスウィンドウ! バグっちゃって見せらんねえー。

 おいコラAI。ステータスウィンドウ偽造してくれ。


《私は便利屋ではないのですが……。まあこちらの不手際なので許可しましょう》


「ではステータスウィンドウを……こちらでございます」


名前:ろぐあうと

職業:回復術師

レベル:32

以下ステータス……


「よろしい、そちらの女性は?」

「お願いします」


名前:ミロスラヴァ・スラヴィツカー

職業:村娘

レベル:18

以下ステータス……


「よろしい。入城を許可するが、ステータスウィンドウを身分証明に使うのは安全でないので、ギルドカードを作るように」

「はーい」

「ありがとうございます」


 という訳で入れてもらえることになった。ちゃんちゃん。


「ところでこの街の名前は何ですか?」

「ポルトベリア王国プラマンカだ。早く行きなさい」

「どうも」

「ありがとうございます」


 ログアウトがプラマンカにログインしました……


 ◇◇◇


「よしではゴハンを食べよう」

「ログアウトさん、お金はあるんですか?」

「そんなものはない。ふんす」

「ど、どうするんですか?」

「お金を稼ぐ」


 とりあえず街をうろついて定職に就こう! だが病院で働くと責任が重くなるので冒険者キボンヌ。冒険者ギルド、あるよね?

 とりあえずその辺に人に聞いてみよう。八百屋のおっさんでいいや。


「おっちゃん、腕っ節を披露したいのだが、そういうギルドってあるかい?」

「おお、あんちゃんがか? とても強そうには見えないけどねえ。この国の兵士になるのもいいが、やっぱり冒険者ギルドかねえ」

「冒険者ギルドはどこにありますか?」

「ピニャータ通りにあるよ。あっちだ」

「サンキューおっちゃん」

「ありがとうございます、今度はお客さんとしてきます」

「よろしくな」


 という訳で冒険者ギルドに来ました。カランコロン。

 中はこわいおじさんが多い。若い男や気の強そうなお姉さんもいる。こんなところいられるか! 俺は自分の部屋に戻るぞ! と言いたいところだがそんな訳にもいかないので受付嬢のところへ行く。


「こんにちは、初めての方ですか?」

「そうですう。ギルドカードを作りたくて来たのですがあ」

「新規ですね、かしこまりました。ではステータスウィンドウを見せていただけますか?」

「どうぞ」


 ギルドカード作成中……。


「お待たせしました。こちらがギルドカードとなります。紛失した場合、再発行に手数料がかかりますのでお気をつけください」

「どうも。ところで今一文無しなのですがちょうどいい依頼ってあります?」

「採取と討伐、どちらがよいでしょうか?」

「討伐で」

「Gランクの方で受けられる依頼はこちらになります。一番簡単なものですと、このぷにグミと七日ダイコンの依頼ですね」

「どういうモンスター?」

「水色のぷにぷにしたグミのようなモンスターと歩く大根のようなモンスターです。畑を荒らすので討伐対象です」

「ではそれで」

「かしこまりました」


 という訳でぷにグミと七日ダイコンを倒しにイクゾー! デッデッデデデデ、かーん。


 ◇◇◇


 街を出て近くの村に来たぞう。暫くはここで狩りをしよう。食住は村で用意してくれるので、とりあえず三日ほど。


「よし、ミロスラヴァ。ここで暫く戦おう。はいこれ」

「え……これはどくばり、ログアウトさんのものでは?」

「農民の持ってる武器は弱かったからな。どくばりのが強くて効率がよい」

「ログアウトさんはどの武器で戦うのですか?」

「俺は後ろから見てる。危なくなったら農民の持ってたこの剣で助けよう」

「そうですか。私を強くするためなのですね!」

「いや、俺がやると蒸発して討伐証明が残らないから……」

「なるほど。それが炎の魔法なのですね!」

「そうなのだ」

「分かりました。私、がんばります!」


 畑についた。かかしがあるが、モンスターには効果がないようだ。ほら、あそこで農民がぷにグミと戦ってる。俺たちも倒さなければ。


「よしミロスラヴァ! ぷにグミを倒せ!」

「はい!」


 ミロスラヴァがとっとこ走っていき、ぷにグミにどくばりを突き立てた。ブスリ♂ するとぷにグミは溶けて核が残った。


「あれ、弱い……」

「どくばりは意外と強いからな」

「これならたくさんお金を稼げそうですね!」

「がんばってくれたまえ」


 もう一つは七日ダイコンである。まず、七日ダイコンとは……何か。(ネットリ 見た感じ大根が歩いてる。多分それが全て。

 七日ダイコンは大根である。よく日光の当たるところしかいないらしい。つまり木陰とかには生えてない。それで七日で育つ。育ったら歩き回って繁殖相手を探す。歩き始めて一月くらいで死ぬらしいが、畑の栄養を吸うので狩る。ほぼ野菜なので、武器さえあれば子供でも倒せる。


 少女討伐中……


 という訳でぷにグミと七日ダイコンを三日かけて駆除しました。農民の武器は弱いので苦労しているようだが、どくばりだとサクサクだ。だが、どくばりで刺したので食べられないよ。ドロップアイテムはアイテムボックスに入れてある。レベルが上がるとアイテムボックスの容量は大きくなるので、もはやどれほど入るのかは分からない。ベッドは別々の部屋で使わせてもらった。風紀がよいですね。では街に帰ります。

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